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(2015年8月)
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「ディルドー」はこの項目へ転送されています。カナダの島については「ディルドー島」を、カナダの集落については「ディルドー (ニューファンドランド・ラブラドール州)」をご覧ください。
吸盤付きで床や壁などに固定して使用するタイプのディルド
張形(はりかた、はりがた)とは勃起した男性器を擬した物。現代の性具としてはディルド (Dildo)[注 1]、または、コケシに似ていることからコケシと呼ばれ、勃起した陰茎と同じか少し大きめの大きさの形をしたいわゆる大人のおもちゃである。電動モータを内蔵し振動するものを「バイブレーター」(略して「バイブ」)、または「電動こけし」と呼ぶ。
歴史ディルドを使う女性
これら性的用具の歴史は古く、その起源ははっきりしないが、紀元前より権力者の衰えた勃起能力の代用品として、張形と呼ばれる男性生殖器を模した器具が存在していたとみられる。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}石器時代[要検証 – ノート]には既に、そのような用途に用いられた石棒が登場していたと見る説もあるが、処女が初めて性交する際の出血で陰茎が穢れるという考えからそのような器具を使用したとする説もある。 男性の陰茎と同様の形状をしており、自慰行為や性行為においてこれを用いる。使用法は主に、女性自身が自慰のために自分の膣へ挿入したり、性行為において男性が女性の膣に入れるなどして使用する。その他、男性自身の自慰行為にも利用される。 性的な道具として実用に供する張形は、現代では「こけし」または「ディルド」と呼ぶことが多い。膣への挿入時にある冷感を嫌う向きには、材質によっては事前に張型を温めておく事が可能であり、また、内部が空洞になっており、湯もしくは相応の温度を持った物体を内部に入れ込み、張型全体を温めるといった機構を持ったものも見られる[1]。 アダルトビデオなどの映像媒体では、男優によってこうした性具が多用される傾向にあるが、性具を用いて性的に興奮する女性はあまり多くない。特に女性は体内に異物を入れるという行為には敏感であり、強い振動は女性に快感より痛みを感じさせる場合がある。また強い振動で繰り返し使用していると周辺の微細神経を傷付け性感を鈍らせることがあるので、適度な振動に調節して使用することが望ましく、感染症や擦過傷対策には使用の際にコンドームを用いるなど衛生面にも留意することが望ましい。 ただこれらは薬事法上で性具が避妊具などと同種の扱いで、所定の水準を満たす必要があるため、外見が明らかに性具であっても、製品によっては特に使用方法を明記せず「ジョークグッズ」として販売される場合がある。
用途
男性が自身の衰えた性機能(勃起力)の代用や性的技巧として女性に用いる勃起機能は男性アイデンティティの根底にあるため、類似する物品は世界各地・様々な時代に存在した。
女性が自慰の道具として用いる歴史的起源が不明なほど古くから存在していたと見られる。本記事の写真のような物は、江戸時代よりしばしば記録に上っており、大奥では女性自身が求めて使用していたと言われる。
性交の予備段階または性的通過儀礼の道具として用いる性交経験のない女性(処女)には処女膜があるため、地域によっては処女が初めて性交する際に処女膜が裂けて出血することを避けるために、予め張形を性器に挿入し出血させ、実際の性交時には出血しないようにしていたとされる。同様の発想は中世の欧州一部地域で見られ、童貞と処女がまぐわうことを禁忌と考える文化から使用されたとも考えられている。また初夜権のような風習との関連性も考えられる。