ディバイナー 戦禍に光を求めて
The Water Diviner
監督ラッセル・クロウ
脚本アンドリュー・ナイト
アンドリュー・アナスタシオス
製作アンドリュー・メイソン
製作総指揮ブレット・ラトナー
出演者ラッセル・クロウ
オルガ・キュリレンコ
イルマズ・アルドアン
音楽デヴィッド・ハーシュフェルダー
撮影アンドリュー・レスニー
編集マット・ヴィラ
製作会社フィア・オブ・ゴッド・フィルムズ
『ディバイナー 戦禍に光を求めて』(原題:The Water Diviner)は、2014年のオーストラリア、アメリカ合作の戦争ドラマ映画。ラッセル・クロウの初監督作品。第一次世界大戦中のガリポリの戦い、および希土戦争の様子を描いている[5]。
2014年度のオーストラリア・アカデミー賞の作品賞などを受賞している[5]。 1915年、第一次世界大戦中のトルコ[注 1]。イギリスの指示でガリポリに侵攻したオーストラリアとニュージーランドの志願兵からなる部隊は、トルコ軍との戦闘で多くの死者を出し撤退する。 時は経ち1919年、オーストラリア。農夫のジョシュアは4年前のガリポリの戦いで三人の息子を失った。心労から妻のエリザは亡くなり、一人になったコナーは息子達を捜しにトルコに向かう。 トルコに着くと、大戦は終わったもののギリシャ軍が侵攻[注 2]しており、やっとの思いでイスタンブールに着いたジョシュアは、ある未亡人が経営する宿にたどりつく。宿の女将アイシェはガリポリの戦いで夫を失った未亡人であり、ジョシュアがかつての敵オーストラリア人だと知ると、始めは宿泊を断ろうとするがしぶしぶ受け入れる。やがて互いに伴侶を失っている二人は、少しずつ心を通わせる。 ガリポリにたどり着いたジョシュアは、戦没者の埋葬部隊を指揮するイギリス軍のシリル中佐から、現地に詳しいトルコ軍のハーサン少佐を紹介される。ジョシュアは農夫だが、水脈を探し当てる職人The Water Diviner[注 3]でもあり、その特殊な能力も生かしついに次男と三男の亡骸を発見し、現地の共同墓地に他の戦死者たちと共に埋葬する。 やがてハーサン少佐から、長男アーサーが捕虜収容所で生存している可能性を知らされると、ジョシュアはギリシャ軍が侵攻している戦闘地帯へ救出に向かう。ハーサン少佐も同行してくれるが、途中ギリシャ軍の攻撃を受けるとジョシュアとハーサンは共に助け合い、ついにアーサーを救出する。 そして再びイスタンブールに戻ったジョシュアは、アーサーを連れてアイシェの宿に向かうのだった ※括弧内は日本語吹替[8] 本作で監督デビューを果たしたラッセル・クロウの映画製作会社フィア・オブ・ゴッド・フィルムズ 本作は実話をもとに脚本が書かれた。メルボルン在住の脚本家アンドリュー・アナスタシオスは、オーストラリアの歴史を調べている際、シリル・ヒューズ中佐が書いた手紙を見つけた。シリルは第一次世界大戦後に廃墟と化したトルコのガリポリで、戦争墓地の建設に関わったイギリスの軍人で、アンドリューは手紙の文中に「ある年配の男が息子の墓を探し、はるばるオーストラリアからここへやって来た」という一文を見つけ、本作のストーリーを描いた[10]。 作中でオーストラリアが舞台となるシーンは全体の5分の1ほどだが、ロケの4分の3近くはオーストラリアで撮影が行われた。
ストーリー
キャスト
ジョシュア・コナー - ラッセル・クロウ(山路和弘)
アイシェ - オルガ・キュリレンコ(甲斐田裕子)
ハーサン少佐 - イルマズ・アルドアン
ジェマル軍曹 - チェム・イルマズ(英語版)
シリル・ヒューズ中佐 - ジェイ・コートニー(橘潤二)
オルハン - ディラン・ジョージアズ(櫻庭有紗)
ナタリア - イザベル・ルーカス
アーサー・コナー - ライアン・コア(英語版)
エドワード・コナー - ジェームズ・フレイザー
ヘンリー・コナー - ベン・オトゥール
イライザ・コナー - ジャクリーン・マッケンジー
スタッフ
監督:ラッセル・クロウ
脚本:アンドリュー・ナイト(英語版)、アンドリュー・アナスタシオス
製作:アンドリュー・メイソン、キース・ロジャー、トロイ・ラム
製作総指揮:ジェームズ・パッカー、ブレット・ラトナー、ケリー・ストークス、ティム・ウォーナー、アンガス・ロス、ジョン・コリー、アンドリュー・ナイト、アンドリュー・アナスタシオス
音楽:デヴィッド・ハーシュフェルダー(英語版)
撮影:アンドリュー・レスニー
美術:クリス・ケネディ
衣装:テス・スコフィールド
編集:マット・ヴィラ
製作
実話
ロケーション