ディナル・アルプス山脈
ディナル・アルプス山脈の地図
所在地 アルバニア
セルビア
クロアチア
モンテネグロ
ボスニア・ヘルツェゴビナ
スロベニア
北マケドニア
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯42度26分30秒 東経19度48分45秒 / 北緯42.44167度 東経19.81250度 / 42.44167; 19.81250
ディナル・アルプス山脈(ディナル・アルプスさんみゃく、クロアチア語及びボスニア語: Dinarsko gorje/Dinaridi, アルバニア語: Alpet Dinaride, セルビア語: Динарске планине or Динариди/Dinarske planine or Dinaridi; スロベニア語: Dinarsko gorstvo; イタリア語: Alpi Dinariche)は、南ヨーロッパ、バルカン半島の山脈。北はスロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、コソボ、モンテネグロ、マケドニア共和国まで伸びる。 山脈はアドリア海沿岸に北西から南東へ645km伸びる。北西のジュリア・アルプス山脈からシャル
概要
ディナル・アルプスは、カフカス山脈、アルプス山脈、スカンディナヴィア山脈に次いでヨーロッパで最も険しく広範囲に伸びる山脈である。山脈は大半が第2紀及び第3紀の白雲岩、石灰岩、砂岩からなる堆積岩で、一帯をかつて覆っていた海や湖によって集塊が形成された。5億年前から10億年前に起きたアルプス地殻運動の間、側面への巨大な圧迫で地層が折り重なり、北から東にかけての古く頑丈な陸塊周辺での大きな弧において、岩を衝上断層させた。
ディナル・アルプスでは、大体において平行な褶曲山脈から構成され、ジュリア・アルプスからドリン川の浸食により山岳地帯が削られている北アルバニアと盆地になっているコソヴォ一帯まで首飾りのように伸びている。コソヴォ以南ではシャル山地とコラブ山地がそびえ、山岳地帯は南下してギリシャのピンドス山脈とペロポネソス半島の山地、クレタ島、ロドス島、南トルコのトロス山脈まで続く。
地質マヤ・イェゼルツァ峰オリエン山
中生代の石灰岩がバルカン半島で非常に独特の形成をおこない、カルストとして知られる地形をつくった。第四紀の氷期が、比較的小さな地質学的影響をバルカン半島にもたらした。永久的な氷帽はなく、氷河作用のわずかな存在が広範囲にある。ドゥルミトル山、オリエン山(英語版)、そしてプレニ(英語版)の高い頂上にだけ、氷河の谷と600m程度の低さのモレーンがあるだけである。