この項目では、アメリカ・カリフォルニア州のロングビーチに建設が計画された施設について説明しています。東京ディズニーリゾートにあるテーマパークについては「東京ディズニーシー」をご覧ください。
この記事を読む前に
この記事に書かれている内容は、アメリカ・ディズニー社が建設予定地の周辺住民に対して配布した資料を元に作成したものです。この施設についてはディズニー社による公式発表や資料はなく、情報についても不確定なものがほとんどです。その点を考慮に入れた上で、この記事をお読みください。なお、記事作成にあたっては、フランス語版の記事を参考にしました。
ディズニーシー(DisneySea)は、アメリカ・カリフォルニア州のロングビーチ港に、ディズニー社が建設を計画していた施設である。
目次
1 概要
2 構成施設
3 テーマパーク
4 ワールドポートとディズニーポート
5 計画放棄の理由
6 東京ディズニーシーに与えた影響
7 出典
8 外部リンク
概要の旧所有地のそばに、ディズニー社が建設を計画していた施設である。計画では、1990年代に建設される予定であったが白紙撤回された。
その概要から「ディズニー・ポート」とも名付けられたこのテーマパークのコンセプトは、後に東京ディズニーシーとしてそのイメージが実現した。
1990年代初頭に発表されたディズニー社のテーマパーク建設計画(WestCOT
・Disney's Americaなど)は日の目を見ることはなく、この時期に唯一開業したディズニーランド・パリは数々の財政問題を抱えたままである。2006年5月には、ディズニー社が、ディズニーシーのイメージをDisney's Americaに統合し、二つのセクションからなるテーマパークとし、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるエプコットに匹敵するものを建設するという情報が流れた。その真偽については不明である。 10億ドルの資金を使い、ロングビーチ港に145ヘクタールにおよぶ埋立地を造成し、その土地に以下の施設を建設する計画であった。
構成施設
ディズニーシー(テーマパーク)
21600台の駐車場
ディズニーポート(商業ゾーン)
ワールド・ポート(隣接する島々や港(サンタ・カタリーナ島
マツァラン、エンセナーダ、サンフランシスコ、シアトル、アラスカ行きの客船用の港
総客室3900室からなる6つのホテル
ディズニー社は直接・間接で37,000人の雇用創出を算出し、ロングビーチ市に3,400万から5,500万ドルの歳入を生み出すと見込んだ。
交通手段としてディズニー社は、以前ディズニーランド・リゾートからロングビーチ港までをモノレールで結ぼうと計画したことがある。しかし、莫大な建設費用が掛かることから、今のところ実現していない。 この施設は水と海というテーマのもとに、複数のアトラクションを含む予定だった。コンセプトは、エプコットの「フューチャー・ワールド」と「マジック・キングダム」を混ぜ合わせたものである。エントランスは、ワールド・ポートとディズニー・ポートに面した北西向きだった。 パークの中心点は6つのガラス球からなる「オセアナ」(エプコットのスペースシップ・アース
テーマパーク
パークはさらに複数のエリアに分かれることになっていた。
Mysterious Island
東京ディズニーシーのようにエリア全体が火山となっていて、「アトランティスの失われた都市」と「ネモ船長の溶岩クルーズ」(火山の内部に設けられたジェットコースター)の二つのアトラクションを含んでいた。それぞれ、東京ディズニーシーの海底2万マイルとセンター・オブ・ジ・アースに似ている。
Pirate Island
海賊をテーマにした子供が遊ぶエリアだった。
Fleets of Fantasy
中国のジャンク船やエジプトのフェロカ船などの様々な小船を集めて、レストランやお店を配したものになる予定だった。これは東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントでそのイメージが使われた。
Heroes Harbor