ディオ・ブランドー
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ディオ・ブランドー
ジョジョの奇妙な冒険のキャラクター
初登場原作・1巻・Part1第1話「侵略者ディオの巻」
アニメ・第1話 「侵略者ディオ」
作者荒木飛呂彦
#キャストを参照
詳細情報
愛称ディオ
DIO
性別男性
家族ダリオ・ブランドー(父親
ジョージ・ジョースターI世(義父
ジョナサン・ジョースター義兄弟
日本人を含む女性4人(愛人兼食料)
ジョルノ・ジョバァーナ / 汐華初流乃(息子
ドナテロ・ヴェルサス(息子)
リキエル(息子)
ウンガロ(息子)
国籍 イギリス
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ディオ・ブランドー(Dio Brando)は、荒木飛呂彦漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する架空の人物。

本稿ではPart7『スティール・ボール・ラン』に登場するディオに酷似した人物ディエゴ・ブランドーについても併せて述べる。
ディオ・ブランドー(DIO)
人物

正式な生年月日は「自称なので不明(1867年 - 1868年頃)」[1]。Part1第1話の時点でジョナサン・ジョースターとは同い年である。

非常に眉目秀麗(びもくしゅうれい)なうえ、名門大学の法学部で首席の成績を残すなど高い知性とカリスマ性、そして傲慢さを併せ持つ。「自分が一番なのが好き」と豪語する[2]極度の負けず嫌いで上昇志向が強く、どんな汚い手を使ってでも目的を果たそうとしながらも、冷静かつ慎重に証拠を残さないように心掛ける狡猾な野心家である。知識を得ることに貪欲な努力家で、たびたび本を読んでいる姿が描かれる。その上昇志向は尽きることが無く、後に様々な力を得ても満足することなくより上の力を得ようと独自に研究を重ねていた。

後に石仮面を被り、驚異的なパワーと再生能力、さらには不老の肉体を獲得し、自身の知恵からも様々な能力を編み出す吸血鬼となる。人間性や食物連鎖というくびきから自由になったことで、人を殺すことに全く心を痛めることが無くなった。

吸血鬼ゆえ、人間の血を吸う。全身に大火傷を負った際には「若い新鮮な生気」という理由で若い女性の血を好んで吸血しており、現代でも女性を餌とみなしていた。また一方では子供を複数名もうけているが、子育てに関与していた形跡は無い[注 1]

吸血鬼になった後の独特の口癖として「URYYYYY」(ディオ・ブランドー時)「WRYYYYY」(DIO時)(どちらも「ウリィー」と読む)などがある。

Part1終盤でジョナサンと相打ちになり、Part3にて復活を遂げた後、多くの部下を従える「悪の帝王」として君臨するようになる[3]。ンドゥールやヴァニラ・アイスなど、DIOの持つ「悪の魅力」や、スタンドを含めたその絶大な力に心酔する者は数多い。

Part3で空条承太郎に倒され、太陽に灼かれて消滅。以降は過去の人物として描写・言及され、生きた彼が出てくることは無くなる。

「ディオ」の名前はイタリア語で「神」という意味に由来している[4]。また元レインボーブラック・サバスロニー・ジェイムス・ディオ[5]、第3部以降の表記「DIO」は、そのロニー・ジェイムス・ディオが結成したバンド「ディオ (DIO) 」に由来する[6]
呼称

Part1では「ディオ」またはフルネームの「ディオ・ブランドー」と呼ばれる。ジョースター家の養子になっているが、ジョースター姓を名乗るシーンは存在しない。Part3で復活して以降は「DIO」と表記される。ただし、各所にて「ディオ」「DIO」の表記ゆれは存在する。

一人称は可変。「おれ」「わたし」に加えて、「このDIO」と自己強調することが多い。自分の所有物は「我が○○」と呼ぶことが多い。

Part3は北米英語版がビズメディアから刊行されており、この中では日本語漫画ゆえの「DIO」という強調表現が意味をなさなくなっている。漫画内でのセリフや文字は全て大文字で表記されるため通常単語の中において「DIO」表記が目立たず、また目次やあらすじでは人名として「Dio」と表記されるためである。
容姿

不老の吸血鬼になった時点で年齢が止まったので、外見年齢は20代。大学卒業直前で吸血鬼になったのでより詳しく記載するなら約20歳である。Part3ではアヴドゥルが彼の容姿について「心の中心に忍び込んでくるような凍りつく眼差し、黄金色の頭髪、透き通るような白い肌、男とは思えないような妖しい色気」と表現している。また、エンリコ・プッチは出会った当時のDIOについて「若く美しい」と述べている。

原作カラー画での頭髪は金髪の場合が多いが、『ジョジョの奇妙な冒険』は色の固定をしていないため、違う色の場合もあり、瞳の色も様々である(ゲーム・アニメなどのメディア化の際の瞳の色は赤が多い)。退場後も作外のイラストなどに多数描かれており、執筆時の画風を反映した容姿となる。

テレビアニメでは、吸血鬼として鋭い爪を強調して描かれている。
キャスト
声優


若本規夫(Part3ドラマCD版)

田中信夫(Part3OVA版)

千葉一伸Part3対戦型格闘ゲーム版

緑川光(Part1劇場版、Part1ゲーム版・青年期)

野島健児(Part1ゲーム版・少年期)

子安武人テレビアニメ版以降の関連作品[7][8][9]

俳優


宮野真守ミュージカル版[10]

作中の行動
Part1『ファントムブラッド』
幼少期

1867年頃、イギリスの貧民街に生まれる。父ダリオ・ブランドーの酒乱と暴力の影響で、母は苦労の末ディオの幼い頃に亡くなっている。JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVENで明らかとなるが、ディオは貧民街に住む者たちに自分が苦しむことになりながらも様々なものを与える母のことを内心バカにしていた[注 2]。ダリオのことはダリオの墓に「醜くって ズル賢くって 母に苦労をかけて死なせた最低な父親だったぜ」「くずめッ」と言い唾棄したり、後にも「あんなクズに名誉などあるものか」と言うほど嫌悪していた。

母の形見のドレスを売って酒代を工面するよう命じられたことで、ついにダリオの殺害を決意。少しずつ毒を盛っていき、病死に見せかけてダリオ殺しを完遂した後、父に恩があった貴族ジョージ・ジョースター卿の養子となる。それを父からの「遺産」と受け取り、「世界で一番の金持ちになる」「誰にも負けない男になる」という野望を胸にジョースター家へ旅立っていった[11]

利用できるものは何でも利用しようと考え、ジョースター家の養子となった後は家督の乗っ取りを企む[注 3]。表向きは品行方正な好青年として振る舞いながら、本来の跡取り息子であるジョナサンを孤立させ無気力な人間に堕落させることで、遺産の相続権を独占しようとした。

しかし、嫌がらせの手をジョナサンのガールフレンドのエリナ・ペンドルトンにまで伸ばし、彼女に無理矢理キスをしたことで彼女の名誉を傷つけたとし、ついにジョナサンを激怒させ、ケンカで負けて泣かされる[注 4]。これによってジョナサンが侮れない存在であることと、自分が怒りの感情を抑えきれない面があることを知る。この怒りはジョナサンの愛犬ダニーを焼却炉で焼き殺すことで抑えこんだ。

策謀の方針を変更したディオは、手のひらを返したように善人を装い、表向きだけジョナサンの親友として付き合うようになる。ディオの演技力は見事なもので、周囲はもちろん、ジョナサンも疑念を抱きながらも「すごくていいやつ」と称するほどであった。
吸血鬼化

成人し、財産に関して法的に干渉する権利を得たため、ジョースター卿をダリオと同様、病死に見せかけて毒殺する計画に移る。しかし、計画半ばでジョナサンが偶然見つけた、ダリオが遺言状として卿に宛てた手紙の内容から、ダリオの死因である病の症状が現在のジョースター卿と酷似していること、ダリオを毒殺したこと、同様の手口で卿をも殺害しジョースター家を乗っ取ろうとしていることを、全てジョナサンに悟られた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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