テンプテーションズ(The Temptations)は、アメリカのソウル・コーラス・グループである。1960年代に「マイ・ガール」[1]等のヒット曲を出した、モータウンを代表するグループの一つ。1989年にロックの殿堂入りを果たした。
テンプテーションズは、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第68位にランクインしている。リード・ヴォーカルのデヴィッド・ラフィンは、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第65位にランクインしている。 結成当初、グループはキャバリアーズやプライムズを名乗っている。プライムズ当時でも、地元デトロイトでは、その綿密なパフォーマンスが評判になっていた[2]。1961年にモータウンからデビュー。当時のメンバーはオーティス・ウィリアムス
略歴
ベリー・ゴーディは自身の曲は全て白人、黒人共に等しく魅了することができると主張し、ゴーディが望む双方での成功を達成するためモータウンのアーティストを育てるのを助ける大規模な制作チームを雇った。モータウンの振付師チョリー・アトキンスは、ポール・ウィリアムズと共に、テンプテーションズがステージで披露する洗練されたダンス・ステップを考案した。最も有名な「テンプテーション・ウォーク」または「テンプテーション・ストラト」はフラミンゴス[注釈 1]やヴァイブレーションズの類似したステップから採用され、アトキンスやウィリアムズが特徴的なステップを完成させた。
当時の他の類似したグループと同様、モータウンはアメリカレコード協会(RIAA)に加盟しておらず、独立して数千ものレコード店「マム&ポップ」や小さなラジオ局を通じて広く供給されていた。「1977年にモータウンがRIAAに加盟」するまで、テンプテーションズなどのモータウンのアーティストによるヒット・シングルはゴールドディスクおよびプラチナディスクに認定されなかった。
1960年代および1970年代、トランプス、トラベラーズ、マンハッタンズ、シャイライツ、パーラメンツ、ドラマティックス、デルズ、スピナーズ、ソフトンズ、デルフォニックス、モータウン所属のミラクルズ、フォー・トップス、モニターズ、グラディス・ナイト&ピップス、オリジナルズ、アンディスピューテッド・トゥルースなど数多くのソウル・グループがテンプテーションズから歌唱法、振付などで多大な影響を受けた。
テンプテーションズの楽曲は、リズム・アンド・ブルース歌手のオーティス・レディング("My Girl")、ボビー・ウーマック("I Wish It Would Rain")、ルーサー・ヴァンドロス("Since I Lost My Baby")から白人ソウル・レゲエ・バンドのレア・アース("Get Ready")、UB40("The Way You Do and The Things You Do")、ローリング・ストーンズ("My Girl", "Ain't Too Proud to Beg", "Just My Imagination")、ミック・ジャガーとレゲエ・アーティストピーター・トッシュのコラボ("Don't Look Back")まで、多くのミュージシャンからカバーされている。