テレワーク(英: telework)あるいはテレコミューティング(英: telecommuting)とは、勤労形態の一種で、情報通信技術(ICT、英: Information and Communication Technology)を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働く形態をいう。「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語[1]。在宅勤務(WFH[2])、モバイルワーク(英: mobile work)、リモートワーク(英: remote work)、フレキシブルワークプレイス[3][4]とも呼ばれる。また、テレワークで働く人をテレワーカーと呼ぶ。 テレコミューティングは、1970年代に、電気通信および関連する情報技術を移動の代わりに使用する業務関連の代替を意味する言葉として脚光を浴びるようになった[5]。21世紀のテレワーカーは、多くの場合、Wi-Fiを搭載したラップトップデバイスやタブレット型コンピュータ、スマートフォンなどのモバイル通信技術を使用してコーヒーショップから仕事をしている。ロイターの世論調査によると、「世界中の労働者の約5人に1人、特に中東、ラテンアメリカ、アジアの従業員は頻繁に在宅勤務をしており、10%近くが毎日自宅で仕事をしている」[6]。2000年代には、一部の組織では、年休や休暇は仕事をやめるのではなく、職場を休むこととみなされており、一部のオフィス従業員は休暇中も仕事のメールをチェックし続けるためにテレワークを利用していた[要出典]。 1990年代には、テレワークがポップカルチャーの注目の的となった。1995年には、「仕事はあなたがすることであり、旅行することではない(work is something you do, not something you travel to)」という標語が作られた[7]。この標語のバリエーションには、「仕事は私たちが行うことであり、旅行先ではありません(Work is something we DO, not something you travel to)」[8]、「仕事は私たちが行うことであり、私たちがいる場所ではない(Work is what we do, not where we are)」というものがある[9]。 テレワークは、さまざまな企業、政府、非営利団体で採用されている。組織はコスト削減のためにテレワークを利用することもある(テレワークの従業員はオフィスや作業スペース 「在宅勤務」と「テレワーク」は1973年にジャック・ニールズによって造語された[10]。 専門的な文脈では「在宅勤務の専門家」とされる在宅で勤務をする者は「在宅勤務者」、「テレワーカー」と称される。また「自宅勤務者」と呼ばれることもあるように、多くは自宅で仕事をするが、「ノマドワーカー」と称されるようなコーヒーショップなどの遠隔地[11]で仕事をする者もいる。 特にテレワークには以下の区分がある 1、中央集権的な職場以外の自由な勤務地 2、技術的にサポートする情報通信技術の利用 3、従来の職場で置き換えられていた時間配分 4、雇用主と被雇用者の雇用関係の多様性(契約労働から従来のフルタイム雇用まで) 狭義で在宅勤務とは勤務地であるオフィスが維持された状態で、週1日から3日、ブロードバンド接続、コンピュータや電話回線その他の電子メディアを介して[12]通勤時間を短縮できる場所で仕事をする[13]ことを指し、これを含む広い概念として配置された作業スペースの外で行われるあらゆるテクノロジーを利用した仕事(自宅で行われる仕事、外線通話などを含む)は、テレワークとみなされる。 2012年の推計では、5,000万人以上の米国の労働者(労働人口の約40%)が、少なくとも一部の時間は自宅で仕事ができるとされているが[14]、2008年には自営業者を除いて、自宅を主な仕事場と考えている従業員は250万人にすぎなかった[15]。2010年に「主な仕事で」自宅で仕事をしたと報告された従業員の数は940万人(労働人口の6.6%)と報告されているが、この数には自営業者も含まれている可能性がある[16]。 2017年現在、約370万人の従業員が労働力の2.8%を占め、少なくとも半分の時間は自宅で仕事をしているとGlobal Analytics Workplaceは報告している[17]。在宅勤務のフルタイムスタッフを大量に雇用している企業はほとんどないが[要出典]、コールセンター業界
概要
用語
統計
2009年、アメリカ合衆国人事管理局(英語版)は、約10万3,000人の連邦政府職員がテレワークを行っていると報告している。しかし、週に3日以上在宅勤務をしている人は14,000人に満たない[20]。2012年1月、ロイターは、Ipsos/Reutersの世論調査をもとに、在宅勤務は「可能であればフルタイムで在宅勤務する可能性が非常に高いと回答したコネクテッドワーカーの34%が、今後も継続すると思われる傾向にある」と予測している[21]。