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ジャン=マルク・ナティエの1739年の絵画『テルプシコラー』。サンフランシスコ美術館
テルプシコラー(Τερψιχ?ρα(アッティカ方言), Terpsichor?)またはテルプシコレー[注 1](Τερψιχ?ρη(イオニア方言), Terpsichore, 「踊りの楽しみ」の意)は、ギリシア神話に登場する女神で、文芸を司るムーサたち(ムーサイ)の1柱である。 すべてのムーサたちと同じく大神ゼウスとムネーモシュネーの娘で、カリオペー、クレイオー、メルポメネー、エウテルペー、エラトー、ウーラニアー、タレイア、ポリュムニアーと姉妹[2][3][4]。 「合唱」「舞踊」を司る。絵画等に描かれる際の持ち物は、竪琴だが、この様にムーサたちが細分化されたのはローマ時代のかなり後期になってからである。
概要
ギャラリー
ジョヴァンニ・バリオーネ『テルプシコラー、舞踊を司るムーサ』(1620年) アラス美術館所蔵
ジュゼッペ・ファニャーニ『テルプシコラー』(1869年) メトロポリタン美術館所蔵
ヨハン・ハインリヒ・ティシュバイン『テルプシコラー』(1782年) カッセル市立美術館(英語版)所蔵
ウスタシュ・ル・シュウール『テルプシコラー』(1646年と1647年の間) ルーヴル美術館所蔵
テルプシコラーの像 プラド美術館所蔵
テルプシコラーの像 エルミタージュ美術館所蔵
テルプシコラーの像 トジオ・マルティネンゴ絵画館所蔵
脚注
注釈^ 『神統記』にはこの形で現れる[1]。ラテン語形もTerpsichoreで、近代西洋諸言語の形も多くこれにもとづく。
出典^ ⇒Hesiod, Theogony lines 63-103, ⇒http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0129%3Acard%3D63 (ペルセウス電子図書館)
^ ヘーシオドス、76行-79行。
^ ヘーシオドス、915行-917行。
^ アポロドーロス、1巻3・1。
^ ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』4巻892行-896行。
^ アポロドーロス、1巻3・4。
^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.170b。
^ ビューザンティオンのアリストパネース(ワルター・F・オットー、p.114。)
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)