この項目では、イギリスのコメディアン・映画監督について記述しています。その他の同名の人物については「テリー・ジョーンズ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
テリー・ジョーンズ
Terry Jones
2007年5月5日撮影
本名Terence Graham Perry Jones
生年月日 (1942-02-01) 1942年2月1日
没年月日 (2020-01-21) 2020年1月21日(77歳没)
出生地 ウェールズ・コルウィンベイ
国籍 イギリス
職業俳優
コメディアン
映画監督
作家
歴史学者
ジャンル映画
テレビ番組
配偶者アリソン・テルファー(1970年 - 2012年)
アナ・ソダーストロム(2012年 - )
主な作品
監督兼出演
『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』
『ライフ・オブ・ブライアン』
『人生狂騒曲』
『エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海』脚本兼出演
『空飛ぶモンティ・パイソン』
『モンティ・パイソン・アンド・ナウ』脚本
『ラビリンス/魔王の迷宮』
受賞
カンヌ国際映画祭
審査員特別グランプリ
1983年『人生狂騒曲』
その他の賞
備考
『モンティ・パイソン』 メンバー
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テレンス・グレアム・パリー・“テリー”・ジョーンズ(Terence Graham Parry "Terry" Jones, 1942年2月1日 - 2020年1月21日)は、イギリスのコメディアン、映画監督、作家、歴史学者。イギリスの代表的なコメディグループであるモンティ・パイソンのメンバーである。 北部ウェールズで生まれたのち、銀行員であった父の仕事の都合でサリー州で育つ。10代を通してラグビーに熱中した。 オックスフォード大学セント・エドモンド・ホール・カレッジに進学して英語学(English)やイギリスの歴史を学ぶかたわら、演劇を学び、同校のコメディサークル「オックスフォード・レビュー」に所属する。同サークルではエディンバラ・フェスティバルでの公演を成功させるなど実績を積んだほか、のちにコンビを組んでスケッチを執筆することになるモンティ・パイソンのマイケル・ペイリンと出会っている。 大学卒業後はコメディライター兼役者となり、イギリスの歴史をパロディ化したコメディ番組『ザ・コンプリート・アンド・アッター・ヒストリー・オブ・ブリテン』や、マイケル・ペイリンやエリック・アイドルらと共演した子供向け番組『ドゥ・ノット・アジャスト・ユア・セット』などに参加する。 『ザ・フロスト・レポート』をはじめとするデービッド・フロストの番組にもライターとして参加したほか、1968年には音楽ディレクターのバリー・ブースのために楽曲を作詞している。そして、1969年、他の5人のメンバーとともに「モンティ・パイソン」を結成した。 1969年に放送を開始した『空飛ぶモンティ・パイソン』でのジョーンズは、番組の特徴である「オチを排した展開」を提案した。ペイリンとともに執筆したスケッチはビジュアルに訴える作風のものが多く、シュールさを前面に押し出したものが少なくない。役者としては、貴族の男性から庶民の老婦人までを特徴的に演じ、特に「ペッパー・ポット」と呼ばれるキンキン声のオバサン役はジョーンズのはまり役となった。スケッチでは服を脱いで裸となることも多く、中でも第3シリーズのオープニングに登場した「裸のオルガン奏者」は有名である。 また、ジョーンズは演出にも興味を持ち、テレビシリーズではメンバー中最後までテレビ局に残り、編集などの指図をしていたという。テレビシリーズ終了後の映画では全作において監督を務めた(『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』ではテリー・ギリアムと共同監督)。 パイソンズの活動終了後も作家・脚本家として活動し、『リッピング・ヤーン』ではペイリンと共同で台本を執筆したほか、『ラビリンス/魔王の迷宮』などの映画の脚本も手掛ける。映画監督の道へも進み、自身の小説の映画化である『エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海』や『たのしい川べ』などを演出した。 コメディ作家としての活動から離れた後は、主に歴史学者として活動し、ジェフリー・チョーサーの研究では学術分野でも評価され、大学の講義で使用される教科書『チョーサーズ・ナイト』も執筆した。また、十字軍の研究でも知られており、BBCのドキュメンタリー番組『クルセイダーズ』の制作などを手掛けた。近年は新聞での政治的・社会的論評のほか、子供向けの絵本や小説の執筆活動が目立っている。 2006年10月21日の『デイリー・ミラー』紙に「Python legend battles cancer(伝説のパイソンががん闘病中)」と題する記事が掲載され、初期の腸がんであることが公表された[1]。しかし、24日付の記事では、試験開腹を受けた結果、状態は良好であるという情報が掲載された。 2016年9月23日、ジョーンズが前頭側頭型認知症による原発性進行性失語と診断されたことが発表され[2][3]、翌24日にはパイソンズ時代の執筆パートナーだったマイケル・ペイリンも「見ているのが痛ましい」とのコメントを発表した[4]。また後にはパイソンズの一員であるエリック・アイドルが「テリーは復活ライブを最後まで頑張ってやってくれた」とインタビューで答えており、2014年の復活ライブの頃には既に発症していたのだとほのめかしている[5]。
来歴
生い立ち
パイソン前
モンティ・パイソン
パイソン後『復活ライブ!』(2014年)で「スペイン宗教裁判」を演じるジョーンズ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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