テリーマン
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キン肉マン > キン肉マンの登場人物 > テリーマン

キン肉マンII世 > キン肉マンII世の登場人物 > テリーマン

テリーマンは、ゆでたまご漫画キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する架空の人物。
主な特徴

正式名はザ・テリーマン。初登場は怪獣退治編「アメリカからきた男の巻」。アメリカ出身の正義超人の一人で、額に「米」の文字があり、両肩には愛国心とファイティングスピリットの象徴であるスター・エンブレムが取り付けられている。銀のブロンドヘアー(アニメやJCS表紙では金髪)とたれ目がちな青い目が特徴。左の瞼の上に絆創膏を貼っていた時期もあった。肌の色は原作では普通の肌色だが、アニメではタッグを組むキン肉マンの肌色と馴染まないようにピンクに近い色になっている[1]。作画担当の中井義則は白人の紅潮した様子を意識してるのかと感心したと述べている[2]

初登場時はビジネスライクかつキザな性格であり、人助けは無償で行わず報酬を要求する人物だった。その実力とスタイルで瞬く間に人気が出たことでキン肉マンはお払い箱となり、そんな彼を見下すような態度を取っていた。ある時、怪獣退治をなけなしの金で頼む子供を一笑に付したところ、直後にキン肉マンに殴り飛ばされる。そして無償の正義で怪獣に立ち向かうキン肉マンの姿を見るにつけ、自らも戦いに飛び込む。以来キン肉マンとは一番の親友となり、誠実かつ自分のことを最後に考える仲間思いの性格として描かれる。仲間が危機に陥ると、リングシューズの紐が切れる。

超人の中でも博学であり、アニメ版ではとりわけ「そういえば聞いたことがある」と言って仲間たち(および読者)にいろいろと解説を行う役割を持つ。アニメで脚本を担当した寺田憲史は「優等生すぎて動かしにくかったため、原作には無い“解説超人”という役割を与えた」と語っている[3]

第20回超人オリンピック中、キン骨マンの放った銃弾によって左足を負傷し、アメリカ遠征編以降義足となる。なお、アニメ版ではこの設定は省かれ、単に足の負傷として扱われている。

週刊HEROの女性記者・翔野ナツコと恋仲。ナツコがキン骨マンに洗脳・巨大化させられた際、彼女を元に戻すため愛を告白した。

体格はキン肉マンと比べると痩せ型で、筋肉のつきにくい肉体。また対照的に左利きである。ゆでたまごの原作担当の嶋田隆司はテリーマンの持ち味を出すため、対戦相手も小技を出す相手ではなく、リング上での荒々しさが際だつと意図し重量級の超人を選んで戦わせている[4]。「究極の超人タッグ編」では「巨漢(ジャイアント)ハンター」の異名が設定され、自分より遥かに大きい敵に対した時に闘志を燃やすという特徴も付けられている。

モデルは実在のプロレスラー、テリー・ファンクであり、スピニング・トーホールドを初めとして使用する技も彼の得意技が多い。モチーフと同様に「テキサス・ブロンコ」の愛称で呼ばれ、闘志をむき出しにした粘り強いファイトスタイルを持つ。テリー・ファンクが1983年に引退した際は、それを労う扉絵が掲載された[5]。さらに、作者の嶋田隆司によると『オバケのQ太郎』のドロンパを意識しているという[6](キザなアメリカ人、テキサス出身、星のマークなどの共通点が見られる)。作画担当の中井義則によると、登場当初はどうしても人間に見えてしまうため、超人に見せるための特徴づけとしてスターエンブレム、ロボットのような耳、髪の毛のようなヘッドなどデザイン面の試行錯誤がなされたという[7]

読者の支持は当初から高く、第一回人気投票では1位に輝いていたが[8]、新しい超人が登場・活躍するにつれて次第に順位が下降し、第3回では次点(11位)にまで落ちたが[9]、ゆでたまごの思い入れから終盤まで活躍し続けた[10]

ゆでたまご・中井義則のお気に入りのキャラクターであり、『闘将!!拉?男』ではなく、テリーマンを主役としたスピンオフ作品『ハッスル!!テリーマン』を描きたかったと話している[11]。人間のような外見のため、いかに超人らしく描けるかは毎度の課題であるという[12]
『キン肉マン』でのテリーマン

幼い頃、超人レスラーに憧れていた[13]テリーは、父・ドリーマンに鍛えられる少年時代を過ごしていた。
怪獣退治編

日本に現れた怪獣・アブドーラをキン肉マンよりも早く退治。日本と契約し国民投票により日本専属のスーパーヒーローとなり、それに伴うキン肉マンのヒーロー降任を伝えにキン肉ハウスを訪れる。ちょうどその頃、町がシーク星人に襲われ、父を人質にとられた少年が小遣いを差し出してテリーマンに助けを求めるが、「大人をからかっちゃいけないよ」と小銭を持っていた少年の両手を蹴り上げる行為に及ぶ。見かねたキン肉マンはテリーマンを殴り飛ばし、シーク星人退治に向かう。このキン肉マンの行為で自らの行動を思い直し、キン肉マンを追いかけてシーク星人退治に向かう。このことをきっかけにキン肉マンとは生涯の親友となり、共に日本に現れる怪獣や宇宙人たちを相手に闘うようになる。怪獣退治の際はマグナム拳銃を武器としており、マグナム銃で攻撃していた。後の妻となる翔野ナツコと出会うのも、この時期である。

初登場時、スターエンブレムは両腕に6枚もしくは4枚付けられており、さらに耳のデザインが丸かったが、ゆでたまごはこれは超人らしさを出すためだったと語る[12]
第20回超人オリンピック編

第20回超人オリンピックではアメリカ南部代表として出場。予選を難なく突破し、最終予選の後で突如行われたバトルロイヤルではキン肉マンを失格にせんとするキン骨マン一味の企みを見抜き、阻止する。1回戦でメキシコ代表のスカイマンに苦戦するものの、同じアメリカ代表の親友であるスペシャルマンの声援を受け逆転勝利。続く準決勝では勝ち上がってきたロビンマスクとの対戦が決定するが、キン骨マンが特殊ライフルでキン肉マンに狙いを付けるところを目撃、彼の誤射により左足を負傷する。傷を押してリングに立ったが、正攻法ではロビンに勝てないと踏み、普段のイメージと異なるダーティーファイトで応戦。スピニング・トーホールドを仕掛けるが、傷口が開き、ロビンのボストンクラブを受けてギブアップする。3位決定戦ではラーメンマンと闘い、ラーメンマンの一方的な反則攻撃により、反則勝ちを拾う。決勝戦ではキン肉マンのセコンドに付き、ロビン攻略のアドバイスを送る。大会終了後に帰国。
アメリカ遠征編

超人オリンピックからしばらくしてキン骨マンに撃たれた傷が悪化。やむなく左足を切断し2度とリングに上がらないと決めていたが、キン肉マンの説得により「ザ・マシンガンズ」を結成し全米超人タッグ選手権に出場。テリー牧場の蹄鉄師のバックランド爺さんが作った精巧な義足をつけて闘うことになる。本シリーズから超人オリンピック ザ・ビッグファイト開催直前の頃までは長髪になっている。

当初はキン肉マンとのタッグの呼吸が合わなかったが、次第にそれらを克服し1戦目のジ・エンペラーズビューティー・ローデスジャンヌ・スティムボード)に善戦し引き分け。2戦目では怪人師弟コンビ(キン骨マン、イワオ)と対戦、キン骨マンに対し左足を失ったことの怒りを露わにしていた。その後に行われた宇宙一凶悪コンビスカル・ボーズデビル・マジシャン)VSジ・エンペラーズでは、凶悪コンビのラフファイトを止めるために乱入。その際、義足が外れて左足を失ったことを知られてしまう。戦意を失うが、車椅子の少年・ロバートが自分の戦いで勇気を受け取ったことを知り、リングに赴く決意を固める。試合中、怪人師弟コンビとシーク星人に義足を奪われるが、ロバートやエンペラーズの手助けにより義足を取り戻し逆転勝利、全米超人タッグ選手権に優勝する。
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編

ラッカ星での宇宙野武士退治に参加した後、キン肉マンがベルトを剥奪されたため急遽開催された、超人オリンピック ザ・ビッグファイトにおいてもアメリカ代表の一人として出場。優勝候補の筆頭として期待されるが、3次予選「新幹線アタック」にて線路に迷い込んだ子犬を助けるために新幹線を止め、ルール違反で失格となる。超人オリンピック最終予選および本選では特別ゲストとして解説役に招かれ、決勝戦前にて行われたウルフマンとの人気超人世界一決定戦では僅差で勝利した。

ゆでたまごの嶋田は後年この扱いに対し「前シリーズで充分活躍したため、しばらく休養を取らせた方がいいかなと判断し、期待を裏切る意味もあった」と語っている[14]
7人の悪魔超人編


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