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テトゥン語
Tetun, Lia-Tetun
話される国 東ティモール
インドネシア
オーストラリア
地域ティモール島
話者数800,000人
言語系統オーストロネシア語族
マレー・ポリネシア語派 (MP)
中核マレー・ポリネシア語群
中東部マレー・ポリネシア語群
Timor-Babar
Nuclear Timor ?
East Timor ?
Tetumic
テトゥン語
表記体系ラテン文字
公的地位
公用語 東ティモール
少数言語として
承認 東ヌサ・トゥンガラ州
統制機関 東ティモール国立言語学研究所(ポルトガル語版)
言語コード
ISO 639-2tet
ISO 639-3tet
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テトゥン語(テトゥンご、Tetum, Tetun とも)はマレー系(オーストロネシア語族)の言語。東ティモールの公用語の1つである。ポルトガル語・マレー語・インドネシア語からの借用語を多く持つ。16世紀に、ポルトガルによるティモール島の植民地化ののち通商言語として広まった。主要方言は首都ディリの方言で、テトゥン=プラサ(Tetun-Prasa)と呼ばれる。より伝統的な形は地方で話されるテトゥン=テリク (Tetun-Terik)に残る。 テトゥン語にはインドネシア・東ティモールに渡って以下の方言がある。 東ティモールの首都・ディリで使用されている方言で、都市方言(Prasa-Tetum)ともいわれている。エスノローグでは、この方言をクレオール言語として扱っている。 南部および西南部沿岸で使用されている方言。 オンバイ海峡からティモール海にかけてのティモール島中部の方言で、東ティモールと西ティモールの境界付近で使用されている。インドネシアのアタンブア教区の典礼言語となっているにもかかわらず、インドネシアにおいて地位の無い地域言語(bahasa daerah)となっている。 ディリとマナトゥト(Manatuto)を結ぶ海岸道路沿いのメティナロ(Metinaro)で使用されている方言。ベル方言とテリク方言はそれぞれの地域外では話されず、理解されない。また、これら東ティモールで使用されている方言の総称をテトゥン・プラサ(Tetun-Prasa)という。ポルトガル語はポルトガル領ティモール時代(-1975)現在の東ティモールの公用語だったが、テトゥン・プラサは優勢なリングワ・フランカであった。 ポルトガルによる植民地化が始まる前の15世紀、テトゥン語はティモール島中・東部におけるピジン言語として広まっており、当時ベル方言を使用していたウェハリ王国(Kingdom of Wehali)の保護下にあり、この王国がティモール島で最大の権威だった。1556年よりポルトガルがウアブ・メト語 元来ティモール島に存在した固有語彙、マレー世界 「東ティモール」のテトゥン語表記"Timor Lorosa'e"は「日出づるティモール」、つまり「東のティモール」という意味であるが、loroは「太陽」、sa'eは「昇る」という固有語である。また、「言葉」のテトゥン語はliafuanだが、これもlia(声)・fuan(果実)という固有語である。このように、固有語は基本的な語彙に存在する。 東ティモールはマレー世界に属し、マレー地域の共通語としてマレー語を使用していた。そのため、マレー語由来の語彙が存在している。インドネシアの統治の影響で、インドネシアから入ったマレー語も多く存在する。 igreja(教会)やkafe(コーヒー、元の綴りはcafe)のような宗教用語や近代的な語彙、imposivel(不可能、元の綴りはimpossivel)のような抽象的な概念の単語がポルトガルの植民地化を通じて入った。 これらの数詞は固有語だがualuはジャワ語のwoluが由来である。また、数が1000を超える場合は、マレー語やポルトガル語を使う。 固有語彙は、ポルトガル語と組み合わせられることが多く、特に-dor(?する人、?するもの)はよく使われる。
方言
ディリ方言(Tetun-Dili)
テリク方言(Tetun-Terik)
ベル方言(Tetun-Belu)
ナナエク方言
歴史
語彙
固有語
マレー語
ポルトガル語
数
ida 1
rua 2
tolu 3
haat 4
lima 5
neen 6
hitu 7
ualu 8
sia 9
sanulu 10
ruanulu 20
複合語
han (食べる) + dor → handor(食いしん坊)
hemu (飲む) + dor → hemudor(酒飲み)
hateten (言う) + dor → hatetendor(お喋りさん)
sisi (人を悩ます) + dor → sisidor(厄介な人)
基本会話
Bondia ? 「おはよう」 (ポルトガル語のBom diaより)
Di'ak ka lae? ? 「お元気ですか?」
Ha'u di'ak ? 「元気です」
Obrigadu/Obrigada ? 「ありがとう(男性/女性)」(ポルトガル語のObrigado/Obrigadaより)
Ita bele ko'alia Tetun? ? 「テトゥン語を話せますか?」
Loos ? 「はい」
Lae ? 「いいえ」
Ha'u' [la] komprende ? 「分かります[ません]」 (ポルトガル語のcompreenderより).
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}テトゥン語版のウィキペディアがあります。
東ティモールの言語状況
The Lord's Prayer in Tetum
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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