テディ賞
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ベルリン国際映画祭におけるテディ賞(Teddy Award)は、ベルリン国際映画祭の独立賞のひとつ。LGBTクィアをテーマにした映画に与えられる。
歴史シュヴェルス博物館(英語版)に展示されているテディ賞の像

1987年ドイツ映画監督ウィーランド・スペック(英語版)とマンフレッド・ザルツゲーバー(英語版)は、LGBT映画を表彰する賞を創設するため、国際ゲイ&レズビアン映画祭協会(IGLFFA)と呼ばれる審査員団を結成。テディ賞を立ち上げた。

1992年からベルリン国際映画祭の正式な賞と認められ、1997年からはNPOが運営している。ベルリン国際映画祭の審査員とは独立した審査員によって選ばれる。

同様の賞としてヴェネツィア国際映画祭クィア獅子賞2007年 - )、カンヌ国際映画祭クィア・パルム2010年 - )があるが、テディ賞はそれらの20年以上前から実施されている、最も歴史ある賞である。

1987年の第1回テディ賞では、最優秀長編映画賞にペドロ・アルモドバル監督の『欲望の法則』、最優秀短編映画賞にガス・ヴァン・サント監督の『My New Friend』並びに『Five Ways to Kill Yourself and My New Friend』が選出された(両者とも同性愛者として知られる)。

2016年に開催された第66回ベルリン国際映画祭では、テディ賞創設30周年を祝うプログラムとして、LGBT関連の古典映画30作品を集めた「Teddy30」が上映された。
カテゴリー

長編映画部門(feature film)

ドキュメンタリー部門(documentary)

短編映画部門(short film)

の3部門があり、それぞれ最優秀作品に選ばれた映画には3,000ユーロが授与される。これに加え、

審査員特別賞(Jury Award)

Siegessaule読者賞/Manner読者賞(Siegessaule Readers' Jury Award/Manner Readers' Jury Award)

ドイツLGBT雑誌の読者に選ばれた映画に贈られる賞。1988年からSiegessaule(英語版)誌が後援していたが、2012年に廃止。2016年以降、Manner誌の後援により復活し、名称も変更された。2017年には、ハーヴェイ・ミルクを称えてハーヴェイ(The Harvey)と名づけられた。


特別賞(Special Award)

LGBT映画史にとって重要な貢献をした者に贈られる功労賞

などの賞がある。
受賞作

年度部門邦題
原題監督・対象製作国出典
1987年長編映画賞欲望の法則
Law of Desireペドロ・アルモドバル スペイン[1]
[2]
短編映画賞My New Friendガス・ヴァン・サント アメリカ合衆国
Five Ways to Kill Yourself
1988年長編映画賞ラスト・オブ・イングランド(英語版)
The Last of Englandデレク・ジャーマン イギリス[3]
[4]
ドキュメンタリー映画賞Rights And Reactions: Lesbian & Gay Rights On Trialフィル・ツウィッカー
ジェーン・リップマン アメリカ合衆国
エッセイ映画賞The Meadow of Thingsハインツ・エミホルツ(英語版) ドイツ
短編映画賞Alfalfaリチャード・クウィートニオウスキー(英語版) イギリス
審査員特別賞Noneティルダ・スウィントンNone
Siegessaule読者賞ラスト・オブ・イングランド(英語版)
The Last of Englandデレク・ジャーマン イギリス
1989年長編映画賞ルッキング・フォー・ラングストン(英語版)


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