テティス_(衛星)
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テティス
Tethys


探査機「カッシーニ」による撮影
(2015年4月12日)
仮符号・別名別名 Saturn III
分類土星の衛星
発見
発見日1684年3月21日[1]
発見者ジョヴァンニ・カッシーニ
軌道要素と性質
軌道長半径 (a)294,672 km[2]
離心率 (e)0.0001[2]
公転周期 (P)1.887802 日[3]
軌道傾斜角 (i)1.091°
(土星の赤道)[2]
近日点引数 (ω)45.202°[2]
昇交点黄経 (Ω)259.842°[2]
平均近点角 (M)243.367°[2]
土星の衛星
物理的性質
三軸径1076.8?×?1057.4?×?1052.6 km[4]
平均直径1062.2 ± 1.2 km
0.083地球半径[4]
質量(6.17449±0.00132)×1020 kg[5]
平均密度0.984 ± 0.003 g/cm3[4]
表面重力0.145 m/s2[2]
脱出速度0.39 km/s[2]
自転周期1.887802 日 (同期回転)[4]
アルベド(反射能)1.229 ± 0.005[6]
(幾何アルベド)
0.80 ± 0.15[7]
(ボンドアルベド)
赤道傾斜角0
表面温度86 ± 1 K[8]
Template (ノート 解説) ■Project

テティス[9]またはテチス[10] (Saturn III Tethys) は、土星の第3衛星である。土星の衛星の中では5番目に大きい。1684年3月21日にジョヴァンニ・カッシーニによってディオネと共に発見された[11]
概要テティス。右側に巨大なオデュッセウス・クレーターが写る。

テティスの密度は太陽系内の主要な衛星の中では最も低い部類であり、ディオネレアと同じように、珪石等の岩石を含む氷が主成分であると考えられる。最近の研究で、テティスが異常に白く光の反射率が高いのは、同じ土星の衛星エンケラドゥスから吹き上げられた氷がその表面に降着したせいではないかとする説が提案されている。

進行方向側の半球の赤道部分には、両極より温度が低い地域がある。この領域はテティスの公転に伴って高エネルギーの電子が衝突し続けるため、地表の氷が硬い氷に変化して熱が逃げやすくなっていると考えられている。同様の温度分布は同じ土星の衛星であるミマスでも見つかっている[12]

テティスのラグランジュ点には、トロヤ衛星テレスト (L4) とカリプソ (L5) が存在する。
発見と命名

テティスは1684年3月21日に、ジョヴァンニ・カッシーニによってディオネと共に発見された。カッシーニはそれ以前にもレアイアペトゥスを発見している[13]。これらの衛星は、カッシーニがパリ天文台に設置した大型の空気望遠鏡を用いて観測された[14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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