テギュリオス(古希: Τεγυριο?, Tegyrios)は、ギリシア神話の人物である。トラーキア地方の王[1][2]。追放されたポセイドーンの息子エウモルポスを王国に迎え、娘をエウモルポスの息子イスマロスと結婚させた。しかし王国を奪おうとするエウモルポスの陰謀が発覚すると、エウモルポスはエレウシースに亡命した。後に娘婿のイスマロスが死ぬと、テギュリオスはエウモルポスと和解し、彼をトラーキアに呼び戻して王国を継がせた[1][2]。
脚注^ a b アポロドーロス、3巻15・4。
^ a b 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.159a-b。
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)