ティーヴァ
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この項目では、現代の都市について説明しています。古代の都市国家については「テーバイ」をご覧ください。

ティーヴァ
Θ?βα

古代テーバイの遺跡

所在地
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座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯38度19分 東経23度19分 / 北緯38.317度 東経23.317度 / 38.317; 23.317座標: 北緯38度19分 東経23度19分 / 北緯38.317度 東経23.317度 / 38.317; 23.317
域内の位置
行政
国: ギリシャ
地方:中央ギリシャ
:ヴィオティア県
ディモス:ティーヴァ
旧自治体:ティーヴァ
人口統計 (2001年)
ディモス
 - 人口:37,524 人
 - 面積:822.9 km2
 - 人口密度:46 人/km2
旧自治体
 - 人口:23,820 人
キノティタ
 - 人口:21,211 人
その他
標準時:EET/EEST (UTC+2/3)
郵便番号:32200
市外局番:22620
公式サイト
http://www.thiva.gr

ティーヴァ(現代ギリシャ語: Θ?βα / Thiva 発音: [?θiva])は、ギリシャ共和国中央ギリシャ地方ヴィオティア県にある都市であり、その周辺地域を含む基礎自治体(ディモス)。ヴィオティア県の県都である。

古代ギリシャ時代はテーバイ(テーベ)の名で呼ばれ、アテナイスパルタと覇権を争った最有力の都市国家のひとつである。また、多くの神話の舞台としても知られる。
地理
位置・広がり

ティーヴァ市街は、ヴィオティア県東部に位置し、ハルキダから南西へ約29km、県都リヴァディアから北北西へ約41km、首都アテネから北西へ約53km、ラミアから南東へ約100kmの距離にある。ヴィオティア(古名: ボイオーティア)とアッティカを分かつキサイロナス山脈の北麓、ヴィオティア平原の南端にあたる。

自治体(ディモス)としてのティーヴァ市は、2011年の自治体統廃合によってティーヴァ市街から南西方向に大きく広がり、コリンティアコス湾に面する領域を持つ。ティーヴァ市街は市域の北東部に偏しており、ティスヴィ地区(市域最西部)の中心集落であるドンヴレナはティーヴァ市街から西南西へ約30km隔たっている。

市域は、ティーヴァ市街から見たときに北西でオルホメノス(英語版)市、北東でエヴィア県ハルキダ市、東でタナグラ(英語版)市に隣接する。南にそびえるキサイロナス山脈は古来よりアッティカとの境界となっているが、マンドラ=イディリア(英語版)市との境界線はエリトレス(英語版)その北側に食い込まれている。ティスヴィ地区の西でリヴァディア市南部と接し、ティスヴィ地区の北・ティーヴァ市街西方のアリアルトス(英語版)市はティーヴァ市が二方から取り囲む形となっている。
地勢

ティーヴァ市街の北方にはイリキ湖 (el:Υλ?κη) とパラリム二湖 (el:Παραλ?μνη) があり、自然保護区に指定されている。

市域南部からキサイロナス山脈の山岳地帯が続いている。コリンティアコス湾沿岸は山が海へ落ち込む地形となっている。
主要な都市・集落

ティーヴァ市域に含まれる人口1000人以上の都市・集落には以下がある。

ティーヴァ(Θ?βα : ティーヴァ地区) - 21,211人

ヴァイア(Β?για
 : ヴァイア地区) - 4,509人

カパレリ(Καπαρ?λλι : プラテエス地区) - 1,549人

ドンヴレナ(Δομβρα?να : ティスヴィ地区) - 1,188人

レウクトラ(Λε?κτρα : プラテエス地区) - 1,020人

市の人口の大半はティーヴァに集中し、ヴァイアはティーヴァ西方約15kmに位置する。市域はプラテエス地区・ティスヴィ地区でコリンティアコス湾に面するが、地形の制約から沿岸集落は発展しておらず、最大のものは Αλυκ?(ティスヴィ地区、382人)である。
歴史
古代ギリシャ紀元前7世紀、テーバイで作られた陶器の像詳細は「テーバイ」を参照

ティーヴァ(古名: テーバイ)とその近郊からは青銅器時代にさかのぼる古い遺跡が見つかっている。ミケーネ文明の遺跡からは線文字Bの記された石版も発掘されている。神話にもたびたび登場し、カドモスオイディプースディオニューソスゆかりの地である。

ギリシャの都市国家の時代において、テーバイはボイオーティアで最大の都市であり、ボイオーティア同盟の盟主であった。ペルシャ戦争においては、紀元前480年クセルクセス1世のギリシャ進攻に際してアケメネス朝ペルシャに味方した。紀元前371年レウクトラの戦いエパメイノンダス率いるテーバイ軍はスパルタ軍を破り、テーバイがギリシャの覇権を握ることとなった。しかし、紀元前362年のマンティネイアの戦いでエパメイノンダスをはじめ多くの将軍を失い、覇権は長くは続かなかった。

マケドニア王国ピリッポス2世は、覇権国家だった当時のテーバイに人質として暮らし、エパメイノンダスから教育を受けたとされる。紀元前338年カイロネイアの戦いで、ピリッポス2世とその子アレクサンドロス3世が率いるマケドニア軍と戦ったテーバイ軍は敗れた。紀元前335年、マケドニアに叛旗を翻したテーバイはアレクサンドロス3世によって破壊され、住民は殺害されるか奴隷として売り飛ばされるかの運命をたどった。
再建と中世の繁栄

アレクサンドロス3世の死後、ディアドコイ戦争の中でマケドニアに割拠したカッサンドロスは、紀元前316年にテーバイの再建を認めた。紀元前293年にはアンティゴノス朝デメトリオス1世によって包囲・占領されているが、テーバイは反旗を翻し、翌紀元前292年には再びデメトリオス1世の包囲を受けている。2回目の攻防戦ではデメトリオス1世も負傷するなどの激しい攻防が繰り広げられたが、最終的に陥落した。激しい抗戦を受けたにもかかわらず、デメトリオス1世はテーバイを穏健に扱っている。紀元前287年、デメトリオス1世はテーバイに自治を認めた。

東ローマ帝国の統治のもとで、ティーヴァは異民族の侵入からの避難場所としての役割を果たすようになった。

10世紀以降、ティーヴァは新たな取引の中心地となった。アテネから持ち込まれた石鹸や染料によって絹をめぐる産業が発達し、12世紀の中頃までには、首都コンスタンティノープルすら凌ぐ帝国最大の絹の生産都市となった。ティーヴァの女性はすぐれた織物の技術で知られ、中世においてティーヴァの絹織物は高い品質と評価を得て貴重なものとされた。1146年、ノルマン人による略奪を受けたが、まもなく復興した。都市の繁栄は、第四回十字軍による帝国の解体(1204年)まで続いた。

富裕なティーバは、アテネ公国ラ・ロッシュ家によって首都に選ばれたりもした。1311年にはカタルーニャ傭兵団 (Catalan Company) がこの町を占領し、彼らの国家の首都とした。


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