ティレル・025
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ティレル・025
カテゴリーF1
コンストラクターティレル
デザイナーハーベイ・ポスルスウェイト
先代ティレル・024
後継ティレル・026
主要諸元
シャシーカーボンファイバー ハニカム コンポジット
サスペンション(前)ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド,
サスペンション(後)ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド,
エンジンフォード ED4 & ED5 75度 V8
トランスミッションティレル製 6速 縦置き セミAT
燃料エルフ
タイヤグッドイヤー
主要成績
チームティレル
ドライバー18. ヨス・フェルスタッペン
19. ミカ・サロ
コンストラクターズタイトル0
ドライバーズタイトル0
初戦1997年オーストラリアグランプリ

出走優勝ポールFラップ
17000

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ティレル・025 (Tyrrell 025) は、ティレル1997年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラカー。チーム3年目のミカ・サロと、フットワークから移籍したヨス・フェルスタッペンがドライブした。
開発の経緯

025は前年の024の発展型であった。エンジンは信頼性に欠けるヤマハV10エンジンから、フォードV8エンジンを搭載した。しかしながらこれはV10車に対してパワー面で劣るものであった。

シーズンはチームにとって期待はずれなものとなった。シャシーのバランスは良くドライバーも有能であり、戦略も良かったものの、目立った結果は残せず、ランキング下位を同じくV8を搭載するミナルディと争った。チームのフラストレーションは、予選や決勝で上位陣に近い位置に付けることはできたものの、結果につながらないことから高まっていった。

サロはモナコGPでノンストップで走りきり、フロントウィングが破損していたものの5位に入った。ケン・ティレル1998年シーズン前にチームをブリティッシュ・アメリカン・レーシングに売却したため、このポイントがティレルのF1における最後のポイントとなった。

チームは結局2ポイントを得、コンストラクターズランキング10位でシーズンを終えた。
Xウイング「ティレル#Xウイング」も参照

本マシンの特徴の一つとして、コクピット両脇に追加されたウィングがあり、スター・ウォーズシリーズに登場した戦闘機になぞらえて「Xウイング」の名称で呼ばれた[1]。ただし025においては常設ではなく、モナコ(モンテカルロ市街地コース)のような高ダウンフォースを必要とするサーキットでのみ追加的に装備された。このウィングはフェルスタッペンが黄色、サロがオレンジに塗られた。

1998年に入ると、ティレルの後継車であるティレル・026はもちろんのこと、ジョーダン・198/フェラーリ・F300/ザウバー・C17/プロスト・AP01といった他チームのマシンも同種のウィングを装備するようになった。これに対し国際自動車連盟(FIA)では、「破損した際などにマシンがコントロール不能になるリスクがある」という理由で、同年4月にシーズン中であるにもかかわらずXウイングを即時禁止することになった[1][2]
F1における全成績

(key) (太字はポールポジション

年チームエンジンタイヤドライバー1234567891011121314151617ポイント順位
1997年ティレルフォード V8GAUS
BRA
ARG
SMR
MON
ESP
CAN
FRA
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
AUT
LUX
JPN
EUR
210位
ヨス・フェルスタッペンRet15Ret10811RetRetRet10RetRetRet12Ret1316
ミカ・サロRet13895RetRetRetRetRet1311RetRet10Ret12

参照

AUTOCOURSE
1997-98, Henry, Alan (ed.), Hazleton Publishing Ltd. (1997) ISBN 1-874557-47-0

脚注[脚注の使い方]^ a b 使用禁止になった”画期的”デバイス1:各チームが追従したXウイング - motorsport.com 2020年4月6日
^ 20 years ago the X-wings got banned - UNRACED F1










ティレル
創設者

ケン・ティレル

主なチーム関係者

ボブ・ティレル

デレック・ガードナー


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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