ティラノサウルス
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「ティラノサウルス」のその他の用法については「ティラノサウルス (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「ティーレックス」はこの項目へ転送されています。アニメスタジオについては「ティーレックス (アニメスタジオ)」をご覧ください。

ティラノサウルス
生息年代: 中生代白亜紀末期, 70?66 Ma Pre??OSDCPTJKPgN
ティラノサウルス・レックスの模式標本(CM 9380)の復元骨格。カーネギー自然史博物館
地質時代
中生代白亜紀末期
マーストリヒチアン
分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:爬虫綱 Reptilia
階級なし:(未整理)真正爬虫類 Eureptilia
亜綱:双弓亜綱 Diapsida
下綱:主竜形下綱 Archosauromorpha
階級なし:(未整理)主竜類 Archosaurs
(未整理)鳥頸類 Ornithodira
上目:恐竜上目 Dinosauria
:竜盤目 Saurischia
亜目:獣脚亜目 Theropoda
階級なし:鳥吻類 Averostra
下目:テタヌラ下目 Tetanurae
階級なし:(未整理)コエルロサウルス類 Coelurosauria
上科: ティラノサウルス上科 Tyrannosauroidea
:ティラノサウルス科 Tyrannosauridae
亜科:ティラノサウルス亜科 Tyrannosaurinae
:ティラノサウルス族 Tyrannosaurini
:ティラノサウルス属 Tyrannosaurus

学名
Tyrannosaurus
Osborn1905
シノニム
本文を参照 *



T. imperator?

T. mcraeensis?

T. regina?

T. rex(模式種

ティラノサウルス(学名:genus Tyrannosaurus)は、約7,000万 - 約6,600万年前(中生代白亜紀末期マーストリヒチアン)の北アメリカ大陸(画像資料[注 1])に生息していた肉食恐竜。大型獣脚類の1である。他にティランノサウルス、チラノサウルス、タイラノサウルスなどとも呼ばれる。

最大全長は約13メートル、最大体重は約9トンと[1]、現在まで報告されている獣脚類の中で史上最大級の体格を誇る種の一つに数えられており、中生代最後の地質区分とされるマーストリヒチアン最末期の約400万年間にかけて北米ララミディア大陸に生息していた。そしてK-Pg境界を境に絶滅している。

非常に名高く、最も有名な恐竜とされ[2][3]、『ジュラシック・パーク』等の恐竜をテーマにした各種の創作作品において頻繁に登場する[4]。一方でその生態には未解明な部分も多く、新説の多様さも相まって議論が絶えない恐竜でもある[5]。また、恐竜時代終焉の象徴として滅びの代名詞にも度々引用される。

Tyrannosaurus という名称は特に断りのない場合は属名を指す。Tyrannosaurus として広く認められているのは現在のところ Tyrannosaurus rex のみである。
呼称アメリカ自然史博物館に展示されている頭骨

属名の Tyrannosaurus は、古代ギリシア語: τ?ραννο? (テュランノス)「暴君[注 2]」 + σα?ρο? (サウロス)「とかげ」ないし「爬虫類」の合成語で、「暴君とかげ」や「暴君竜」といった意味になる。本属に代表する Tyrannosaurus rex の名は一般にも広く通用している。種小名の rex はラテン語で「王」の意[6]

恐竜を含む古生物は観葉植物や現生動物と同様、ラテン語の学名を呼称として通用するのが慣例となっており、ティラノサウルスも例外ではない。属名の「ティラノサウルス」のみ、もしくは「T.レックス」が慣用されている。

日本語の表音表記には揺らぎが多く、最も一般的な「ティラノサウルス」のほか、nの重なりに重きを置いた「ティランノサウルス」、「チラノサウルス」、「チランノサウルス」、「チラノザウルス」、「チランノザウルス」、「タイラノサウルス」、「テュランノサウルス」などがある。例として、群馬県立自然史博物館は一貫して「ティランノサウルス」表記[7][8]を採用している。呼称に関しては英語圏でも混乱があり、「tie?RAN?oh?saw?rus」「tye?RAN?uh?SAW?rus」など発音表記に差がある[9]

また、先述のように「暴君竜」という漢訳もあり、以前ほど盛んではないものの現在も用いられている。中国語では「暴龍」(baolong; バォロン)あるいは「霸王龍」(bawanglong; バワンロン)と呼ぶ。
発見と研究の歴史実化石を含むカーネギー自然史博物館のティラノサウルスの模式標本であるが、一部に誤った復元がなされており、2003年から再構成のための作業が開始されている[10][リンク切れ]。

1892年、アメリカ古生物学者エドワード・ドリンカー・コープは後にティラノサウルスのものと同一視される脊椎の一部を発見し、マノスポンディルス・ギガス(Manospondylus gigas)と名付けた。1900年にはアメリカ自然史博物館学芸員であったバーナム・ブラウンが2つ目の化石をワイオミング州で発見した。この標本はコープに師事していたヘンリー・フェアフィールド・オズボーンによって1905年にディナモサウルス・インペリオスス(Dynamosaurus imperiosus)と名付けられた。ブラウンは1902年にモンタナ州で3つ目の化石も発見し、同年の夏にオズボーンによりティラノサウルス・レックスとして記載された[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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