ティペット・スタジオ(Tippett Studio)は、アメリカのVFX制作会社である。映画・テレビコマーシャルにおけるCGIを制作している。ストップモーション・アニメーションのパイオニアであるフィル・ティペットが1984年に設立した。
過去22年間でティペット・スタジオは40作もの大作映画やCMにおいて視覚効果やアニメーションを担当し、『ジュラシック・パーク』においてアカデミー賞を1度受賞し、クリオ賞を4度、エミー賞を2度受賞している。 ティペット・スタジオは当初、ストップモーション・アニメーションの制作会社としてスタートし、『ロボコップ』、『ロボコップ2』、『ロボコップ3』などの大作映画に参加、模型を使用したコマ撮りアニメーションを提供していた。 1991年『ジュラシック・パーク』の時に初めてCGに取り組み、デジタル・インプット・デバイス(DID)を開発した。Craig Hayesによって開発されたDIDは、実際に手に取れるキャラクターの骨組みを動かし、センサーによって動きの情報をコンピュータに入力するという新しい技術であった。Craig Hayesはアカデミー科学技術賞を受賞し、会社にオスカーをもたらした。『コーンヘッズ』のクリーチャーが、この会社の最後のストップモーションの仕事になった。 1997年『スターシップ・トゥルーパーズ』は当時のスタジオの最大のプロジェクトとなり、500ショットを超えるエフェクトを制作した。フィル・ティペットは副監督を務め、巨大なスケールの戦闘シーンを描いた。この映画のために数百のクリーチャーをアニメートし、コンポジットした。アカデミー賞にもノミネートされている。 現在、従業員は150人ほどで、カリフォルニア州バークレーに所在している
歴史
主な参加作品
1980年代
1986年『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』 Howard the Duck
1987年『ロボコップ』 RoboCop
1988年『ウィロー』 Willow
1989年『ゴーストバスターズ2』 Ghostbusters II
1989年『ミクロキッズ』 Honey, I Shrunk the Kids
1990年代
1990年『ロボコップ2』 RoboCop 2
1993年『ジュラシック・パーク』 Jurassic Park
1993年『コーンヘッズ』 Coneheads
1993年『ロボコップ3』 RoboCop 3
1996年『ドラゴンハート』 DragonHeart
1996年『トレマーズ2』 Tremors 2: Aftershocks
1997年『スターシップ・トゥルーパーズ』 Starship Troopers
1998年『アルマゲドン』 Armaggeddon
1998年『プラクティカル・マジック』 Practical Magic
1999年『ヴァイラス
1999年『コモド