ティベリウス・グラックス
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この項目では、グラックス兄弟の兄について説明しています。その他の用法については「ティベリウス・センプロニウス・グラックス (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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ティベリウス・センプロニウス・グラックス
Ti. Sempronius Ti. f. P. n. Gracchus
ティベリウス・グラックスの死
死没紀元前133年
死没地ローマ
出身階級ノビレス
一族グラックス
氏族センプロニウス氏族
官職トリブヌス・ミリトゥム?(紀元前147年-146年)
クァエストル紀元前137年
レガトゥス紀元前137年
護民官紀元前133年
土地割り当て裁定三人委員(III vir agr. iud. assig.)(紀元前133年)
アウグル(? - 紀元前133年)
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ティベリウス・センプロニウス・グラックス(: Tiberius Sempronius Gracchus、紀元前163年 - 紀元前133年)は、共和政ローマ政治家グラックス兄弟の兄。

護民官として当時の社会危機を乗り切る改革を唱えたが、元老院保守派やその支持派によって殺害された。グラックス兄弟以降、ローマは「内乱の一世紀」と称される時代に突入すると言われる[1]
略歴

紀元前163年大グラックスコルネリア・アフリカナの子として生まれる。弟はガイウス・グラックス。執政官クラス家系の彼らはノビレスである[2]

紀元前147年、ティベリウスはトリブヌス・ミリトゥムもしくはレガトゥスとしてスキピオ・アエミリアヌスの下、第三次ポエニ戦争に参加し、カルタゴの城壁を乗り越えるなどして活躍した[3]

紀元前137年、ティベリウスはクァエストルに就任し、執政官であったガイウス・ホスティリウス・マンキヌスの下、ヌマンティア戦争に従軍した[4]。マンキヌス指揮のローマ軍はヌマンティア軍の前に連戦連敗を喫したが、ティベリウスが主導してヌマンティアとの和睦締結に漕ぎ着けて、多くの将兵の人命を助けた[5]テオドール・モムゼンは、このティベリウスの和平が元老院によって破棄されたことが、彼を反貴族社会的行動に走らせた原因の一つではないかとしている[6]。詳細は「グラックス兄弟#ティベリウスの動機」を参照
護民官詳細は「グラックス兄弟#ティベリウスの改革」を参照

紀元前133年、ティベリウスは護民官に当選、コンティオ(集会)で「センプロニウス農地法」を提案した。プルタルコスによれば、この時の彼の演説は人々を熱狂させ、反対派をも黙らせたという[7]

この法案は「戦争初期に徴集された公用地で500ユゲラ(およそ310エーカー)以上のものを没収する」という法案で、法案で適用されうる大規模な公用地は大土地所有者が、場合によっては数世代にわたって、国から購入・移住、または借用するなど事実上私有地としている場合が多かった。また、ある意味では紀元前367年に公布されたリキニウス法を実行するものとも言える。
元老院の反発

土地所有者の多い元老院はティベリウスの法案成立阻止のために動いた[7]。ローマには護民官が複数おり、拒否権を持っていた。そこで元老院は護民官の一人であるマルクス・オクタウィウス(英語版)を買収、グラックスがプレブス民会へ法案を出すたびに拒否するという手段に出た。これに対しティベリウスはオクタウィウスを民会投票で解任した。護民官による護民官の解任は過去に例がないものだった(護民官を含めたローマの政務官は、独裁官最高神祇官を例外として、複数名が選出される。そして、同僚政務官や下位の政務官の決定に対する拒否権を有する。)。センプロニウス農地法が可決されると、ティベリウスが攻撃されるのを危惧した人々が彼を取り囲んで家まで送ったという。

そんな中、ペルガモン王国のアッタルス3世が没し王国をローマにゆだねると遺書に残した。これをティベリウスは法案のための財源として活用しようとする。しかもこの提案をケントゥリア民会トリブス民会ではなくプレブス民会で可決してしまう(ホルテンシウス法によって、プレブス民会で可決された法律も他の民会で可決された法律と同等の有効性があった)。この行為は今まで海外の事例に携わってきた伝統のある元老院にとって衝撃的な挑発として受け止められ、ますますティベリウスと元老院は対立を深めていった。

また、オクタウィウス解任は平民の間にも彼に対する反発を引き起こした。元老院に配慮した政策は拒否されたが、民衆に対してはコンティオで弁明を行い、護民官再選運動の時には涙を流して支持を訴えたという[8]
ティベリウスの最期

ティベリウスは革命当日早暁、占いを立てた。
しかしその結果は悪いものばかりだった。
家を出るとき、扉に足をぶつけて怪我をし、
カラスたちが叫び、彼の前に瓦を落とした。
しかしそれでも彼は議場へと向かい、
スキピオ・ナシカに殺害されてしまった。

ウァレリウス・マクシムス『有名言行録』1.4.2.

ティベリウスの再選運動は、アッピアノスによれば選挙初日では果たせず、2日目に延期したものの、反対派が粛清を叫んだ。プブリウス・ムキウス・スカエウォラ (紀元前133年の執政官)がこれを拒否すると、スキピオ・ナシカが手勢を引き連れ民会に乱入し、ティベリウスを暗殺したとされる。


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