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第66回 ツール・ド・フランス 1979
全行程24区間、 3720 km
総合優勝ベルナール・イノー 103時間06分50秒
2位ヨープ・ズートメルク +03分37秒
3位ジョアキン・アゴスティーニョ +26分53秒
4位ハニー・クイパー +28分02秒
5位ジャンルネ・ベルノードー +32分43秒
ポイント賞ベルナール・イノー 253ポイント
2位ディートリヒ・テュラウ 157ポイント
3位ヨープ・ズートメルク 109ポイント
山岳賞ジョヴァンニ・バッタリン 239ポイント
2位ベルナール・イノー 196ポイント
3位マリアーノ・マルチネス 158ポイント
ツール・ド・フランス1979は、ツール・ド・フランスとしては66回目の大会。1979年6月27日から7月22日まで、全24ステージで行われた。 この年はツール連覇に照準を合わせてきた感のあるベルナール・イノー。対するはブエルタ・ア・エスパーニャを制し、悲願のツール制覇に挑むヨープ・ズートメルクやジョアキン・アゴスティーニョ、ハニー・クイパーといった、エディ・メルクス全盛時代を知るベテラン勢がどう挑むのか注目された。 また、2年前の大会においてリタイア選手が続出したラルプ・デュエズのゴールが、今大会は何と2回も設定された。 今大会は早くも第1ステージからピレネーステージ。第2ステージのピレネー超え個人タイムトライアルで、イノーがズートメルクやアゴステーニョらを制し、早くもマイヨを奪取。さらにイノーは続く第3ステージも制した。 第8ステージのチームタイムトライアルを終えて、イノーはズートメルクに1分18秒の差をつけた。着々とツール連覇のお膳立てを作りつつあったイノーだが、続く第9ステージは平坦コースながらも、「北の地獄」としてパリ?ルーベでよく知られているルーベがゴール。このステージでズートメルクはスプリンターの力を利用しながらイノーを粉砕し、イノーにこの区間だけで3分45秒の差をつけた。総合でもイノーに2分5秒差をつけ、マイヨを奪取。 第11ステージの個人タイムトライアルはイノーが制するも、ズートメルクはイノーに対して36秒遅れただけだった。ズートメルクがマイヨ・ジョーヌを着たまま、いよいよ今大会の正念場となるアルプスステージを迎える。 第14ステージを終えて、マイヨのズートメルクに対し、イノーは49秒差。3位のクイパーが既に7分48秒もの差をつけられていることから、この時点で昨年に引き続き、イノーとズートメルクのマッチレースの様相を呈してきた。 第15ステージの個人タイムトライアル。途中に標高1833mのアボリアス峠があるという山岳のタイムトライアルだったが、イノーはズートメルクに対して2分37秒の差をつけ完勝。マイヨをここで奪回した。 さらにイノーは第16ステージでもズートメルクに1分3秒の差をつける。そして第17・18ステージは今大会一番の正念場、ラルプ・デュエズ。 第17ステージはアゴスティーニョが制したが、イノーはしっかりとズートメルクをマークして双方同タイムゴール。そしてラルプ・デュエズがスタート&ゴールとなる第18ステージはズートメルクが制したものの、イノーは47秒差の区間3位と踏ん張り、まだイノーが1分58秒の差をズートメルクにつけていた。 ラルプ・デュエズの2ステージでズートメルクにほとんど差を縮めさせなかったことがイノーにとって自信に繋がったのか、第21ステージの個人タイムトライアルにおいて、イノーはズートメルクに1分9秒の差をつけ区間優勝。ズートメルクに総合でも3分7秒の差をつけ、残る3ステージは平坦区間であったことから、イノーの連覇はここで確実なものになった。 総合優勝を確実なものにしたイノーだが、ルーベの区間でズートメルクの奇襲を受けているだけに、平坦である23・24ステージも手抜かりがなかった。いずれも勝利。この連勝はまさしく、メルクスの再来を思わせるものとなった。 ところで、ズートメルクは本来、イノーに対して3分7秒差の2位だったはずだが、総合成績では13分7秒差となっている。これは一昨年に引き続き、ドーピングにひっかかったため、ペナルティとして完走後に10分のペナルティが与えられたことによる。したがって最終ステージで2位に入ったズートメルクの区間順位は剥奪されている。 順位選手名国籍チーム時間
みどころ
今大会の概要
総合成績
1ベルナール・イノー フランスジタン・カンパーニョロ103時間06分50秒
2ヨープ・ズートメルク オランダ13分07秒
3ジョアキン・アゴスティーニョ ポルトガル26分53秒
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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