ツングース系
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ツングース系民族(ロシア語:Тунгус;Tungus、英語:Tungusic peoples、中国語:通古斯;T?ngg?s?)は、満州からシベリア極東にかけての北東アジア地域に住み、ツングース語族に属する言語を母語とする諸民族のこと。
目次

1 名称

2 ツングース系民族の起源

3 習俗

3.1 狩猟

3.2 馴鹿(トナカイ)の飼養

3.3 宗教


4 ツングース系諸民族の分類

4.1 言語的分類

4.2 習俗的分類

4.3 地域的分類[9]


5 歴史上のツングース

6 現在のツングース

7 遺伝子

8 その他

9 脚注

10 参考文献

11 関連項目

12 外部リンク

名称

「トゥングース(Tungus)」という名称はエヴェンキ人,エヴェン人の旧称であり、もともとはヤクート人がエヴェンキ人を「トングース(To?us)」と呼んでいたことに由来する。現在はエヴェンキ人,エヴェン人と、彼らの自称をもって民族名としているため、「ツングース」という用語は彼らの話す言語系統名であるツングース諸語、そしてそれを話す諸民族の総称として用いられる[1]。。ヤクート語の「トングース(To?us)」の起源・語意について、今までいくつかの説が立てられたが、未だ定説はない。以下には有名な説を挙げる。
東胡説
中国の史書が伝える東北アジアの民族「東胡(D?nghu)」と、ヤクート語の「トングース(To?us)」が発音上似ていることから、ヨーロッパの学者を中心に支持された説。現在では支持されていない。
豚の飼養者説
J.クラプロートが提唱。ヤクート語の「トングース(To?us)」はテュルク語で「豚」を意味する言葉の借用語で、豚を飼育することに長けていた勿吉靺鞨を指していたとする説[2]
ツングース系民族の起源

未だ定説は確立していないが、大きく分けて3つの仮説がある。
南方由来説
19世紀に提示されて以来、ツングース語の
モンゴル語やテュルク語との近縁性から、多くの学者がシベリアの遊牧ツングースを黒竜江沿いに北上してきた人々とした。1920年代にロシア人学者[3]が、現地調査などから松花江ウスリー川流域一帯をツングース人が形成された土地とし、形成以前の起源を更に河北東北部へ求める説を発表。言語学や人類学の観点から数多くの学者に支持されるが、華北東北部を起源とする点に関しては考古学的な裏付けが乏しく仮説の域を出ないとされている。
西方由来説
セレンガ川バイカル湖畔の周辺から来たとする仮説を2人のソ連人(ロシア人)学者が唱えた。モンゴル系民族、テュルク系民族を合わせたアルタイ系民族の祖地もこの辺りと考えられる。
太古土着説
1960年代にソ連人学者[4]から出された仮説、文化の独自性から数千年に渡り外部から隔絶していたとする。古い年代の考古物の中に南方地域と類似する物が見られる点と、急激な寒冷化が起きた時期に人口増加によると思われる出土物の増加が確認される点から、主流とはなっていない。
習俗
狩猟

狩猟は家畜の飼養,農業,馴鹿の飼養に適した地方を除くすべての地方において、ツングースの主要な生業である。獲物は主に食用として、毛皮の供給源として利用する。主な動物は栗鼠,狐,熊,山猫,黒貂,野猪,鹿である[5]
馴鹿(トナカイ)の飼養

ツングースの家畜は主に馴鹿(トナカイ)である。馴鹿は彼らの言葉でオロン(oron),オロ(oro),オヨン(ojon),オロン・ブク(oron buku),ホラ(hora),ホラナ(horana)などと呼ばれるが、彼らが何時頃から飼い始めたのかはわからない[6]
宗教

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ツングース系諸民族の分類
言語的分類 ツングース諸語の分布図

ツングース諸語はその方言によって北と南のサブグループに大別されるため、各民族も南北に大別される[7]

北方ツングース (Northern Tungus)

エヴェンエヴェン語

エヴェンキ語群

エヴェンキエヴェンキ語

エヴェンキのソロン族(ソロン語(ロシア語版))


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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