ツムラ
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株式会社ツムラ
Tsumura & Co.
種類株式会社
市場情報東証プライム 4540
本社所在地 日本
107-8521
東京都港区赤坂二丁目17番11号
赤坂シグマタワービル[注釈 1]
設立1936年4月25日(創業:1893年
業種医薬品
法人番号1010401069161
事業内容医薬品、雑貨品などの製造販売
代表者代表取締役社長 加藤照和
資本金301億4,200万円
(2021年3月31日現在)
発行済株式総数7,675万8,362株
(2021年3月31日現在)
売上高連結:1,308億8,300万円
(2021年3月期)
営業利益連結:193億8,200万円
(2021年3月期)
純利益連結:153億3,200万円
(2021年3月期)
純資産連結:2,331億6,900万円
(2021年3月31日現在)
総資産連結:3,190億6,300万円
(2021年3月31日現在)
従業員数連結:3,830名、単独:2,556名
(2021年3月31日現在)
決算期3月
主要株主日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 10.15%
BANK OF CHINA (HK) LIMITED - CUSTODY ACCOUNT 10.03%
日本カストディ銀行(信託口) 4.71%
(2021年3月31日現在)[1]
主要子会社関連会社の項を参照
関係する人物津村重舎(創業者)
外部リンクhttps://www.tsumura.co.jp/
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旧本社(千代田区二番町)。1986年竣工

株式会社ツムラ(Tsumura & Co.)は、東京都港区赤坂に本社を置く漢方薬品メーカーである。1893年創業。

コーポレート・スローガンは「自然と健康を科学する」で、かつての津村順天堂時代には「漢方を科学する」を謳っていた。[注釈 2]。現在は、会社ロゴのスペースに会社の専門を示す「漢方のツムラ」と表記。
概要

大和国(現在の奈良県)に生まれた初代津村重舎が上京し、日本橋に漢方薬局を開いたのが始まり。津村が故郷から受け継いだ秘薬を元に改良され、創業と同時に、婦人保健薬「中将湯」を発売する。その他にも1907年明治40年)に胃腸薬「ヘルプ」を発売する[注釈 3]1900年(明治33年)、中将湯を精製する過程で出るくずを従業員が持ち帰り風呂に入れたところ、夏のあせもが消え、冬には体がよく温まるという経験をヒントに、「くすり湯中将湯」を発売する。さらにこれを改良・研究の結果を得て「バスクリン」となる。

1936年昭和11年)に改組。当初の社名は株式会社 津村順天堂だったが、1988年(昭和63年)10月1日に「ツムラ」に変更する[注釈 4]。なお「順天堂」と名乗っていたが、順天堂大学はもちろんのこと、ホームセンタージュンテンドー(本社・島根県益田市[注釈 5])とは全くの無関係である。

1980年代に入ってからは、雑貨販売、美術品の輸入・販売、米国での日用品製造・販売「ツムラインターナショナル」、化粧品販売「ツムラ化粧品」を展開するなど、事業の多角化を進めていった。この多角化の一環としてフジサンケイグループが主催したサーカスの冠スポンサーとなり、「ツムライリュージョン」という名称で興行が行われた。これらの多角化事業は、バブル景気の崩壊以降多くが赤字に転落し、経営を圧迫した。

1995年平成7年)に、第一製薬(現:第一三共)から芳井順一が取締役として招聘され、それまでの多角化した事業を集約し、医療用漢方製剤を中心とする事業へのシフトを行った。現在では、医療用漢方薬で日本国内シェアの8割以上を占める(2007年(平成19年)9月末現在)[3]。また、一般用医薬品 (OTC) の漢方部門でもクラシエ薬品などとシェアを寡占する(業界3位)。

こうした改革が進行している1996年(平成8年)、創業者一族で元社長の津村昭が総額70億円の不正債務保証により商法の特別背任罪で逮捕・起訴され、一審・二審ともに有罪判決を受けている。

入浴剤「バスクリン」シリーズ、ヘア・ケア商品「モウガ」シリーズをはじめとする家庭用品部門については、2006年(平成18年)10月よりツムラの100%子会社であるツムラ ライフサイエンス株式会社(現在は、ツムラから完全独立後にアース製薬傘下に入り、株式会社バスクリンとなっている)に引き継がれた。
沿革

1893年明治26年) - 初代津村重舎東京日本橋に津村順天堂を創業。婦人用生薬製剤「中将湯」の生産販売を開始。

1900年(明治33年) - くすり湯浴剤「中将湯」発売

1919年大正8年) - 目黒工場竣工

1924年(大正13年) - 漢方生薬の研究を目的として津村研究所と津村薬草園を設立

1930年昭和5年) - 芳香入浴剤「バスクリン」の生産販売を開始

1936年(昭和11年) - 株式会社化

1941年(昭和16年) - 二代目津村重舎が社長に就任

1943年(昭和18年) - 満州津村順天堂を奉天に設立

1948年(昭和23年) - 土壌害虫駆除用農薬「D-D」の輸入販売を開始

1952年(昭和27年) - 中央区日本橋に本社竣工、中将湯ビルとして運用される

1954年(昭和29年) - 婦人薬「ラムール」発売

1959年(昭和34年) - 大宮工場竣工(1965年(昭和40年)閉鎖)

1962年(昭和37年) - 津村交易株式会社を吸収合併

1964年(昭和39年) - バスクリン静岡工場竣工

1972年(昭和47年) - 浴槽洗浄剤「バスピカ」発売

1976年(昭和51年) - 漢方製剤が薬価基準収載

1976年(昭和51年) - 津村昭が三代目社長に就任。医療用漢方薬が保険対象となる。

1978年(昭和53年) - 株式公開

1982年(昭和57年) - 東証一部上場

1983年(昭和58年) - 富士枝急送株式会社(現株式会社ロジテムツムラ)に出資

1983年(昭和58年) - 茨城工場竣工

1983年(昭和58年) - 日本生薬株式会社を設立

1986年(昭和61年) - 千代田区二番町(通称:麹町・日本テレビ放送網麹町分室向かい)に本社竣工、移転

1986年(昭和61年) - 入浴剤「日本の名湯」発売

1988年(昭和63年)10月1日 - 社名を株式会社ツムラへ変更。

1990年平成2年) - 深?津村薬業有限公司を設立。

1995年(平成7年) - 風間八左衛門が社長に就任

1996年(平成8年)

3月 - ツムラの漢方薬の副作用で10人死亡の報道出る[4]

10月 - 津村昭前社長がツムラの資産を担保に金融機関から架空の事業資金名目で70億円の不正融資を引き出していた巨額債務保証で特別背任罪で逮捕(ツムラ事件)。


1999年(平成11年) - 行動勲章「ツムラスタンダード」を制定

2000年(平成12年) - 上海津村製薬有限公司を設立

2000年(平成12年) - TSUMURA USA,INC.を設立

2004年(平成16年) - 芳井順一が社長に就任。

2005年(平成17年) - 日本生薬株式会社を吸収合併

2006年(平成18年) - 家庭用品部門を会社分割により分社化(社名:ツムラ ライフサイエンス株式会社)。


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