ツタウルシ
[Wikipedia|▼Menu]

ツタウルシ
福島県西吾妻山 2014年6月
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
階級なし:真正バラ類II Eurosids II
:ムクロジ目 Sapindales
:ウルシ科 Anacardiaceae
:ウルシ属 Toxicodendron
:ツタウルシ T. orientale

学名
Toxicodendron orientale Greene[1]
シノニム


Toxicodendron radicans (L.) Kuntze subsp. orientale (Greene) Gillis[2]

Rhus ambigua Lav. ex Dippel[3]

Rhus orientalis (Greene) C.K.Schneid.[4]

和名
ツタウルシ(蔦漆)[5]

ウィキメディア・コモンズには、ツタウルシに関連するメディアがあります。

ウィキスピーシーズにツタウルシに関する情報があります。

ツタウルシ(蔦漆、学名:Toxicodendron orientale )は、ウルシ科ウルシ属落葉蔓性木本。雌雄異株有毒植物[5][6][7]目次

1 特徴

2 分布と生育環境

3 有毒成分

4 下位分類

5 ギャラリー

6 脚注

7 参考文献

特徴

気根を出して、他の樹木の幹を這い上がり、日の当たる場所でを広げる。若い枝には褐色の毛が密生するが、のちに毛は無くなり、小さい赤褐色の皮目が多数できる。は互生し、3出複葉で、葉柄は長さ3-10cmになり、葉柄には褐色の毛が散生する。小葉は卵状楕円形で、先は短くとがり、基部は鋭形から円形、頂小葉は長さ5-15cm、幅3-9cm、小葉柄は10-20mm、側小葉は長さ5-12cm、幅3.5-7cm、小葉柄は2-4mmになる。葉の表面は無毛、裏面の側脈の基部に褐色の毛が生え、葉の縁は全縁となるが、若い個体の場合は、小葉の縁に粗い鋸歯がある[5][6][7]

花期は5-6月。葉腋から総状花序を出して小さなが多数つく。片は5個で、長さ1-1.5mmになる楕円形で先が丸く色は緑色。花弁は5個あり、長さ2.5-3mmになる長楕円形で、黄緑色になり、雄花、雌花ともに反り返る。雄花には雄蕊が5個あり、雌花には退化した雄蕊5個と雌蕊が1個ある。花柱は先が3裂する。果実は直径5-6mmになる扁球形の核果で、8-9月に黄褐色に熟し、縦に筋があり表面に短毛が散生する。核果の外果皮はのちにはがれ、白いロウ質の中果皮が露出する[5][6][7]

葉は、晩秋に赤や黄色に紅葉する[5]
分布と生育環境

日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の落葉樹林内に生育する[5][6]高木などのに気根を出して巻き付いたりなどして這い上がり、または日の当たりのよい場所の倒木や岩盤、道路法面のコンクリート擁壁などを這いまわる。

海外では、樺太、南千島、朝鮮半島、中国大陸に分布する[5][6]
有毒成分

葉に成分のラッコールが含まれるため、触れるとひどくかぶれることがある[5]
下位分類

和名および学名の記載はYListによる。

タイワンツタウルシ Toxicodendron orientale Greene subsp. hispidum (Engl.) Yonek. - 中国にまれに産する
[7]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:14 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef