ツォツィル族総人口
約28万人[1]
居住地域
メキシコ チアパス州
言語
ツォツィル語、スペイン語
宗教
伝統宗教
ツォツィル族(ツォツィルぞく、英: Tzotzil)は、チアパス高地に暮らすマヤ人の一派である。サン・クリストバル・デ・ラス・カサスにおいてツェルタル族と共に人口の一定の割合を占めている。 西マヤ語を話す集団のうち、高地からチョラン・ツェルタラン語(英: Cholan-Tzeltalan)の祖語を話す人々が下った。紀元前後にチョラン語とツェルタラン語を話す集団に分化し、後者がツォツィル族やツェルタル族の先祖となった。この先祖ツェルタラン人は西暦400年頃に中部地域から再び高地へと移動し、サン・クリストバル・デ・ラス・カサス周辺の山間部を開拓したと考えられている[2]。 1990年代、北米自由貿易協定発効による先住民農業への打撃が懸念される中、先住民に対しては制度的革命党(PRI)政権による抑圧的な体制が敷かれていた。これに対しツォツィル族の一部はツェルタル族と共にサパティスタ民族解放軍を結成し1994年に蜂起 (en
目次
1 歴史
1.1 古代
1.2 現代
2 生活・産業
3 宗教
3.1 概要
3.2 霊魂についての観念
3.3 カルゴ・システム
4 脚注
4.1 注釈
4.2 出典
5 参考文献
歴史
古代
現代
警察の監視が十分に行き届かない地域においては先住民が自治のために銃器を所持し、実際に撃ち合いが生じる事が多々あったと伝えられている[3]。 焼畑農法を中心とした農業を営む。特にトルティーヤの材料となるトウモロコシは主要な作物である。他にもカボチャや豆類、温暖な谷地におけるコーヒーやバナナ栽培、寒冷な山地におけるリンゴやジャガイモの栽培も行っている[1]。 ツォツィル族が捉える霊魂には大きく分けて二種類のものが存在する。一つは生きている人間の肉体に備わっているもので、シナカンタン方言ではチュレル [ヘルプ]
生活・産業
宗教
概要(英語版
霊魂についての観念
カルゴ・システム(英語版)が挙げられる。これは宗教的な階層秩序であり大別すると四種類の役職に分けられる[注 1]。役職者には祭祀センターへの居住が義務付けられる[注 2]。
脚注
注釈^ Laughlin (1975)では低い位から順にmayol、rejiror、bik'it ?alkalte、muk'ta ?alkalteが記録されている。これらはそれぞれスペイン語のマヨール(mayor)、レヒドール(regidor)、アルカルデ(alcalde)に由来するものである事が明記され、ポサス(1991:31)にもこれらの語が植民地統治時代の地方官僚職名の名残りである事が示されている。
^ シナカンタンの場合すべての役職者が(コウ 2003:327–329)、チャムーラの場合は少なくともマヨールがこの義務を課せられる(ポサス 1991:34)。
出典^ a b 落合(2014)。
^ コウ(2003:39)。
^ “CNN.co.jp : 「道路の穴」が原因で銃撃戦、4人が死亡 メキシコ - ワールド
^ コウ(2003:327)。
^ a b c Laughlin (1975).
^ a b 実松 (2016:53–54)。
^ a b ポサス(1991:120)。