この項目では、インターネットサービスのTwitter(現在のX)について説明しています。
過去の運営会社であるTwitterについては「Twitter (企業)」をご覧ください。
現在の運営会社であるXについては「X (2023年創業の企業)」をご覧ください。
ウィキペディア上でXに外部リンクする際のテンプレートについては、「Template:Twitter」または「Template:Cite tweet」をご覧ください。
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X(旧Twitter)2023年7月から使用されているロゴ
スクリーンショット2023年8月時点のトップページ、ログインを求める表示。
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Twitter(ツイッター)、現在のX(エックス)は、アメリカ合衆国のX社が運営するソーシャルメディア、ソーシャル・ネットワーキング・サービス[10][11][12]。2023年7月24日に「X」へ名称変更した。投稿は、Twitterでは「ツイート」、Xでは「ポスト」と呼ばれ、限られた文字数だけで投稿できる[注釈 1]。
概要サンフランシスコの本社2012年から2023年7月まで使用されていたロゴ(通称:ラリー)
2006年7月にObvious社(後のTwitter社)によってローンチされた。2007年時点での全世界の1日あたりのツイート数は5,000件ほどであったが、2010年1月までに1日5000万件を超えるツイートが投稿されるサービスへと急成長を遂げた[13]。2022年時点では全世界で1日に5億件以上のツイートが投稿されていた[14][15]。
緩い「繋がり」(人間関係)[16]が発生し、広い意味でのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の1つといわれることもあるが[17]、Twitter社自身は「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」(通信網)であると規定し、SNSではないとしている[18][19]。2017年11月時点でも、Twitter社当時のCEOであり創設者のジャック・ドーシーがTwitterはSNSではないとし、「インタレスト(興味)・ネットワーキング・サービス」であると定義し[20]、2018年6月時点でTwitter Japan社代表取締役の笹本裕も「ネットワークサービスではなく今起きていることを知る場、ニュースメディアに近い場とわれわれ自身は考えている」とインタビューで発言している[21]。また、一部のマスメディアによって「ミニブログ」[17][22]「マイクロブログ」[23]といったカテゴリーに分類されることもあるが、Twitter社はそのように定義していない。
2021年11月29日にドーシーがCEOを辞任し、後任としてパラグ・アグラワルが就任することが発表された[24][25]。
2022年4月初旬、個人筆頭株主になったイーロン・マスク(テスラCEO、スペースX創設者兼CEO)の取締役就任が発表されたが4月9日に辞退している[26]。同年4月25日、マスクによる株式の100%を取得する買収提案を受け入れた。買収総額は440億ドル、日本円でおよそ5兆6000億円となる[27]。買収提案を受け入れた背景には、主要株主からの売却圧力の高まりがあったと見られている[28]。「イーロン・マスクによるTwitterの買収」も参照
しかしマスクは2022年6月6日、偽アカウントやスパムアカウントに関する必要な情報をTwitterが提供しなければ、買収破棄もあり得るとの考えをTwitter社宛ての書簡で明らかにした[29]。同年7月9日、重大な契約違反があったとしてTwitterの買収撤回が報じられた[30]。結局、2022年10月27日にマスクはTwitter社を買収したが、同社がスパムアカウントの数について誤解を招く情報を提供してきたことを理由に、CEOのアグラワルやCFOのネッド・シーガル、法務ポリシー担当のビジャヤ・ガッデを含む取締役9名全員が即時解任された[31][32]。
マスクによる買収後に大量解雇が進められ、2023年1月には従業員が約1300人となり買収前の7500人の5分の1以下となった[33]。大量解雇を受け、元従業員100人以上が仲裁を申し立てたり、集団訴訟に乗り出したりしている[34]。このほかにも主な収入源としている広告も激減し、2022年12月には大手広告主100社のうち72社が出稿を取り止めた[34]。
本サービスのロゴは長年に渡って青い鳥が使用されてきたが、2023年4月4日早朝(日本時間)に日本の柴犬「かぼす」に由来するインターネットミームである「ドージ」のものに差し替えられた[35][36]。その後同月7日までに元のロゴに戻った[37][38]。
同年5月12日、マスクは後任のCEOにNBCユニバーサル広告責任者のリンダ・ヤッカリーノが就任すると発表した[39][40]。
2023年7月23日、「そして間もなく、私たちはTwitterブランドに別れを告げ、徐々にすべての鳥とも別れを告げるでしょう。」とツイートを投稿[41]し、翌日にはWebアプリのロゴが「X」に変更された[42]。サービス名としてのTwitterも「X」に切り替えられた[43]。各メッセージを意味する「ツイート」については、マスクは当初「X's」(「エックセズ」)という呼称に変更するとしていたが[44][45]、7月31日のiOS版アプリのアップデートでは「ポスト」(Post)に、「ツイート」ボタンは「投稿する」(その後は「ポストする」)に変更された[46]。また、マスクがかつて設立したオンライン銀行であったX.com(2017年にマスクがPayPalから買い戻し)のドメインがtwitter.comへのリダイレクトに変更された[47]。
2024年1月10日、同年内にXにて個人間の送金決済サービスを開始すると発表した[48]。
2024年5月17日、正式にURLがtwitter.comからX.comに変更された(twitter.comはX.comへのリダイレクトに変更された)[49]。 Xに発言を投稿するにはパソコンや携帯電話、スマートフォンなどで自身のアカウントにログインし、画面上部のボックスに140文字(半角の場合は280文字)[50]以内で内容を入力し「ポスト」(2023年7月までは「ツイート」)ボタンをクリックまたはタップすることで投稿が完了する。このような投稿までの単純さからすぐに埋もれてしまうこともあり、2010年時点での調査では、2か月で投稿された12億の発言のうち、7割は何の反応もなしに埋もれている[51]。 また、過去には携帯メールでの投稿も可能となっていた[10]が、フィーチャーフォン向けサービスの終了により現在は利用できない。この投稿はインターネットに接続できる環境であれば誰でも見ることができる[52]。
機能と用語