ツアー・オブ・ジャパン
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ツアー・オブ・ジャパン概要
開催時期5月中旬?5月下旬(8日間)
開催地域
日本
英語名Tour of Japan
愛称TOJ
分野ロードレース
カテゴリーUCIアジアツアー2.1
形態ステージレース
主催者自転車月間推進委員会
責任者栗村修
歴史
初回開催年1996年
開催回数25回(2023年)
初代優勝者ジャンフィリップ・ドゥラカ( フランス
最多優勝者フォルトゥナート・バリアーニ イタリア
サマド・ポルセイエ( イラン
オスカル・プジョル( スペイン)各2回
直近優勝者ネイサン・アール( オーストラリア
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ツアー・オブ・ジャパン(Tour of Japan、略称TOJ)は、毎年5月に日本で行われる自転車ロードレース大会。主催は自転車月間推進協議会。自転車月間(5月)における最大のイベントとして開催される。
概要

日本を代表するステージ制ロードレース大会の一つ。UCIアジアツアーに組みこまれていて、2014年現在のアジアツアーでのレースグレードは2.1(ステージレース・クラス1カテゴリー)[1]。2012年開催の第15回大会までおよび2021年(第23回)はワンランク低い2.2(ステージレース・クラス2カテゴリー)として開催されていた。

1982年から1995年まで開催されていた国際サイクルロードレースを継承する大会として1996年から毎年開催されているが、「第8回」として予定されていた2003年SARSの影響で大会直前に開催中止となり、2004年の大会を改めて「第8回」として開催した。また「第15回」として予定されていた2011年東日本大震災の影響、2020年も新型コロナ大流行で開催中止となった。2021年は前年に引き続きコロナ流行の影響により、全3ステージに短縮して行われた。

「第20回」として開催された2017年から中止となった2020年までは冠協賛としてNTNが付き「NTN presents ツアー・オブ・ジャパン」として開催された。

2022年は信州飯田ステージ(旧名:南信州ステージ)が追加され、富士山、相模原、東京の全4ステージで5月19日から5月22日まで開催された。また、この大会は三菱地所が冠協賛に付き、「三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン 2022」として開催された[2]
出場チーム

ツアー・オブ・ジャパンには5名(最低4名)の選手で構成される「国内チーム」(日本国内登録)と「海外チーム」(日本国外登録)をあわせた16チーム・最大96名[3]が出場する。第21回大会における参加枠は「国内チーム」が8(コンチネンタルチーム7、日本ナショナルチーム1)、「海外チーム」が8。

「国内チーム」はUCI登録の国内(または日本に極めてゆかりのある)コンチネンタルチームが国内チームの出場枠を争う他、日本ナショナルチームにも出場権がある。2012年の第15回大会まではコンチネンタルチーム以外にも開催前年の実業団トップカテゴリー(Jプロツアー)のチームランキング上位のチームに出場権があったが、2013年の第16回大会からUCIアジアツアーでのレースカテゴリーが「2.2」から「2.1」に昇格したことに伴い、UCI登録の国内コンチネンタルチーム以外には出場権が与えられなくなった。コンチネンタル非登録チームの選手にも日本ナショナルチームから出場できるチャンスは残されているものの、2013年の第16回大会ではEQA U23メンバーと大学生選手のみで構成された(監督はEQA U23の浅田顕だった)。

尚、「国内チーム」であってもUCIコンチネンタル登録国籍によっては「海外チーム」の扱いとなることがある(第9回?第12回までのシマノレーシング[4]と第12回のチームNIPPOがそれに該当)

レースカテゴリーが「2.2」だった時代、第11回・第12回大会ではチームとして出場できなかった選手の中から実業団トップカテゴリー個人ランキング上位選手などを選抜した『チームJBCF』が、第14回大会では日本学生自転車競技連盟選抜チーム『大学選抜ジャパン』が「国内チーム」最後の枠として出場した。

「海外チーム」はカザフスタン香港台湾韓国などのアジア系チームやオーストラリアを中心に招待があり、国のナショナルチームが出場することもあるが、日本人が所属している、または過去に所属していたチームが招待されることが多い。「2.1」への昇格に伴いUCIワールドツアー登録のチームを招待することも可能になり、第16回?第19回大会ではランプレ・メリダが、第20回・第21回大会ではバーレーン・メリダが招待された。
各賞について

ツアー・オブ・ジャパンには個人とチームにそれぞれ賞が設定されている。個人賞は四つあり、各ステージ終了後の表彰セレモニーでそれぞれの1位選手にリーダージャージが授与され、次のステージで着用する義務を負う。なお、ひとりの選手が複数の個人賞部門で1位となった場合、表彰セレモニーでは重複してジャージが授与されるが、レースでは個人総合時間賞→ポイント賞→山岳賞→ヤングライダー賞の順番に優先して着用し、残りは原則として該当個人賞部門の次位選手が着用する[5]。サプライヤーは第14回大会まではパールイズミだったが、第15回大会ではチャンピオンシステムが供給する(これと同時に金剛力士をあしらった新デザインに変更された)。
個人総合時間賞
グリーンジャージ。各ステージの合計時間を基にボーナス・ペナルティを加減し、最も少ない選手に与えられる。スポンサーはKEIRIN、ジャージの色の由来は5月の新緑。
ポイント賞
ブルージャージ。ステージ個人順位およびステージ途中の特定地点を上位で通過すると与えられる「スプリントポイント」が最も多い選手に与えられる。スポンサーはSPEEDチャンネル。ジャージの色の由来は不明だが、以前(コーポレートカラーが青の)SUBARUがジャージスポンサーについていたことは付け加えておきたい。
山岳賞
レッドジャージ。富士山ステージ個人順位および周回コースにおける特定周回の頂上地点を上位で通過すると与えられる「山岳ポイント」が最も多い選手に与えられる。スポンサーは日本トーター。ジャージの色の由来は不明。
ヤングライダー賞
ホワイトジャージ、第16回大会より採用された。開催年に25歳以下の誕生日を迎える選手の中での個人総合時間が最も少ない選手に与えられる。スポンサーはSUBARU。
チーム総合時間賞
ステージ毎に各チーム上位3選手のタイムを加算し、その合計タイムで競われる。チーム内の完走選手が3人未満になったチームはランキングから除外される。なおチーム賞の表彰が行われるのは最終日の東京ステージの表彰台のみであり、この際は該当チームの完走者全員が登壇する。

過去に設けられた個人賞

スプリント賞
イエロージャージ。特定周回のフィニッシュラインを上位で通過すると与えられるポイントの合計が最も多い選手に与えられた。第1回から第8回まで設けられた。
各ステージの概要
現在使用されているステージ

ツアー・オブ・ジャパンは8日間の日程で行われる。第10回大会までは全6ステージ(途中移動日が2日間)だったが、第11回大会から第14回大会は美濃ステージが増えて全7ステージ(途中移動日が1日)に、第15回から奈良ステージがなくなり再び全6ステージに戻された。第18回からいなべステージが増えて全7ステージに、第19回から京都ステージが増えて全8ステージとなった。使用されるステージは富士山ステージを除き、すべて周回コース+αで行われている。各ステージの周回設定は、特段に記述のない限り2013年の第16回大会でのものである。第12回大会までは正規競技区間前の非競技区間を含めて『走行距離』としていたが、第13回大会以降はこれを含めなくなっている。
堺ステージ

第1回大会からオープニングステージとして実施されている。第11回大会までの名称は「大阪ステージ」。第8回大会を除き、第12回大会までは泉北ニュータウンの4本の(ほぼ)直線の道路を長方形状に周回するコースを使用していたが、第13回大会以降は会場を大仙公園周回コースに移転。この大会ではクリテリウム(短距離の周回コース)が行われたが、第14回大会からは1周のみの個人タイムトライアルが行われる。なおこの個人タイムトライアルではタイムトライアル用自転車は使用できない。

第8回大会:大阪府堺市新日本製鐵堺製鐵所内特設コース 96.80km (4.40km×22周)

第1-7 / 9-12回大会:大阪府堺市中区泉北周回コース 140.8km (12.8km×11周)

第13回大会:大阪府堺市堺区・大仙公園周回コース (2.7km×非競技周回2周=5.4km+) 102.6km (2.7km×38周のクリテリウム)

第14回大会以降:大仙公園周回コース 2.65km(個人タイムトライアル)

京都ステージ

第19回から大会2日目に新たに設定された。同志社大学京田辺キャンパスの周囲を一周するセレモニーライドを経て、陸上自衛隊祝園分屯地の外側を周回するコースで行われる。けいはんなプラザ隣のパナソニック先端技術研究所前がゴールとなる。


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