チリ地震_(2010年)
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この項目では、2010年の地震について説明しています。その他の地震については「チリ地震」、「チリ沖地震」をご覧ください。

チリ地震(2010年)


地震の震央
本震
発生日2010年2月27日
発生時刻6時34分14秒 (UTC)
3時34分14秒 (ADT)
15時34分14秒 (JST)
震央 チリ コンセプシオンの北北東107km
南緯35度54分32.4秒
西経72度43分58.8秒 (.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}南緯35度54分32秒 西経72度43分59秒 / 南緯35.909度 西経72.733度 / -35.909; -72.733)
震源の深さ35 km
規模   モーメントマグニチュード (Mw)8.8
最大震度   改正メルカリ震度VIII:コンセプシオン、ロタコンスティトゥシオン、アラウコ[1]
津波最大30m以上:ティルア[2]
地震の種類海溝型地震[3]、低角逆断層型(衝上断層[4][5][6]
余震
最大余震2011年1月2日 Mw7.1
被害
死傷者数死者525人
被害地域 チリ
出典:特に注記がない場合はUSGSによる。
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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USGSによる震源の位置図

チリ地震(チリじしん)は、チリ中部沿岸で2010年2月27日3時34分14秒(現地夏時間; 6時34分14秒 UTC)に発生した巨大地震である。地震の規模は、USGS(アメリカ地質調査所)によれば、モーメントマグニチュード (Mw)で8.8だった[7]。1900年以降、チリでは1960年5月のチリ地震に次ぐ規模、世界でも発生当時では5番目の規模の地震となった[8][9]
地震の詳細

USGSによれば、震央はサンティアゴの南西328km、コンセプシオンの北北東107km、震源の深さは35km、マグニチュードはMw8.8(8.3から上方修正[10])だった[7]太平洋津波警報センターは、27日6時46分(UTC)の第1報でM8.5、第2報でM8.6、第3報M8.8と報じた。

日本の気象庁は気象庁マグニチュードを当初Mj8.5と発表[11]、その後Mj8.6に修正、さらにモーメントマグニチュードがMw8.8と発表した[12]東京大学地震研究所は遠地実体波から、震源断層の長さは450?500 km、すべり量は最大8m、Mw8.6と算出した[6]。史上最大の1960年のチリ地震 (Mw9.5) は断層長600km - 1000km程度とされており、今回はその約半分だった[13]

規模が大きい地震(20世紀以降・世界)順位名称発生日(UTC)規模(Mw
1チリ、バルディビア1960年5月22日9.5
2アラスカ、プリンス・ウィリアム湾1964年3月28日9.2
3スマトラ島・アンダマン諸島2004年12月26日9.1
東北地方太平洋沖地震2011年3月11日
5カムチャツカ半島東方沖1952年11月5日9.0
6チリ、ビオビオ2010年2月27日8.8
エクアドル・コロンビア1906年1月31日
8アリューシャン列島、ラット諸島1965年2月4日8.7
9アリューシャン列島、ユニマク島1946年4月1日8.6
アッサム・チベット1950年8月15日
アリューシャン列島、アンドレアノフ諸島1957年3月9日
スマトラ島北部2005年3月28日
スマトラ島北部西方沖2012年4月11日
規模はアメリカ地質調査所による

この地域ではペルー・チリ海溝において太平洋側のナスカプレートが大陸側の南アメリカプレートの下に沈み込んでおり(両プレートの接近速度は80mm/年、USGS)、これまでもM8を超えるような海溝型地震が繰り返し発生してきた。今回の地震も同様の機構で起きた海溝型地震であると考えられている[3]。また、震源メカニズムは津波の発生しやすい逆断層型である[6]

この地震により、チリ沿岸の地盤が隆起し、チリの領土の面積が1.2平方キロメートル増加した[14]

NASAによるとこの地震の影響によって地球が変形し、地軸が約8cmずれたせいで1日の長さが100万分の1.26秒短くなった可能性がある[15][16]

東京大学地震研究所によると、地震波が地球を5周したことが判明した[6]。また、南極の昭和基地では2010年6月4日までの98日間に渡って、地震によって発生した振動が観測されていた[17]
各地の震度

改正メルカリ震度[1]メルカリ
震度階級
地域
VIIIタルカワノ、アラウコ、ロタ、チワヤンテ、カニェテ、サン・アントニオ
VIIラ・ラハ、ジュンベル、メリピジャ、カブレロ、ブルネス、タルカ、サンタ・クルズ、エル・モンテ、レブ、チジャン、パラール、ロス・アンヘレス、タラガンテ、サン・カルロス、クラニラウェ、トメ、ランパ、コロネル、コンスティトゥシオンコンセプシオン、ペンコ、ロンガ、サン・ビセンテ、リナレス、サン・クレメンテ、コイウェコ、テノ、モリナ、パイネ、クリコ、カウケネス、ムルチェン、サン・ベルナルド、ナシミエント、チンバロンゴ、アンゴル、ラ・カレラ、ランカワ、ジャイジャイー、レンゴ、サン・ハビエル、ラウタロ、グラネロス、ビジャ・アレマーナ、ペニャフロル、キルプエ、トライゲン、マチャリ、リマチェ、コジプジ、ビルクン、ビニャ・コウシニョ、ビジャリカ、ブイン、ピトルフケン、フレイレ、キジョタ、サン・フェリペ、カラウェ、ビクトリア、ヌエバ・インペリアル、サンティアゴテムコ


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