界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
綱:昆虫綱 Insecta
目:ハエ目(双翅目) Diptera
亜目:カ亜目(長角亜目, 糸角亜目) Nematocera
下目:チョウバエ下目 Psychodomorpha
科:チョウバエ科 Psychodidae
亜科
サシチョウバエ亜科 Phlebotominae
チョウバエ亜科 Psychodinae
チョウバエ(蝶蝿)とは、双翅目・長角亜目・チョウバエ科 (Psychodidae) に属する昆虫の総称。 系統的にはハエよりもユスリカやカなどに近い昆虫で、成虫の触角が3節だけからなる狭義のハエと異なり、チョウバエの成虫の触角は多数の節からなる。また、幼虫(ウジ)には発達した頭蓋があるが、成虫では頭蓋が退化して外見から頭部の存在が認めがたい。汚水槽の配管などを通じて、油脂の床洗浄を行わない料理店の厨房など、ゴキブリが寄り付かなくなった場所でも発生するため、最後の害虫と呼ばれることがある。 成虫は翅や全身が剛毛や鱗毛で覆われ、静止時に翅を広げたり屋根型に畳んだりする姿勢はむしろガに似ているため、英語では "moth fly"、ドイツ語では "Schmetterlingsmucken" と呼ばれる。ドイツ語の "Schmetterling" は日本語のチョウとガの両方を含む概念であるが、一般的にチョウと訳される慣行のため、このドイツ語の日本語訳からチョウバエ(蝶蝿)の名がついた。 多くの種は幼虫が湿地や池沼などの水際で藻類やデトリタスを摂取して育ち、目立たない生活を送っているが、限られた一部の種は人家の浴室や台所の排水周り、下水管などで有機物が蓄積し、微生物が繁殖してヘドロ状になった部分に生息し、時に大発生することがある。そのため衛生害虫および不快害虫として問題になる。トイレに多く発生することから俗称で「便所バエ」などとも呼ばれることもある。幼虫は細長く両端が細くなった形をしている。見かけはボウフラとウジの中間くらいで、黒っぽい色をしている。 日本の家庭では、体長 4 mm 程度の灰黒色で大きな翅がハート型に見えるオオチョウバエ
身体的特徴
生態
日本産のチョウバエには吸血性は知られていないがアジア、アフリカ、中南米の熱帯地域に分布するサシチョウバエ類は吸血性でリーシュマニア症などの感染症を媒介する。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキスピーシーズにチョウバエ科に関する情報があります。ウィキメディア・コモンズには、チョウバエ科に関連するカテゴリがあります。
害虫、害虫の一覧
建築物における衛生的環境の確保に関する法律 - 日本の特定建築物におけるチョウバエ等の昆虫の生息状況の調査、防除等に関する基準を定めた法律
カマドウマ
外部リンク
⇒チョウバエ科(みんなで作る双翅目図鑑)
『チョウバエ』 - コトバンク
典拠管理データベース: 国立図書館
フランス
BnF data
⇒イスラエル
アメリカ
日本
表
話
編
歴
ハエ目(双翅目) の科
界
動物界
門
節足動物門
綱
昆虫綱
亜綱
有翅亜綱
下綱
新翅下綱
上目
内翅上目
カ亜目/長角亜目
クチキカ下目
クチキカ科
カ下目
カ上科
ホソカ科
チスイケヨソイカ科
ケヨソイカ科
カ科
ユスリカ上科
ユスリカバエ科
ブユ科
ヌカカ科
ユスリカ科
ケバエ上科
ケバエ科
ヒゲナガケバエ科
カバエ上科
カバエ科
クロキノコバエ上科
ホソキノコバエ科
チャボキノコバエ科
ケズメカ科
ツノキノコバエ科
キノコバエ科
クロバネキノコバエ科
タマバエ科
チョウバエ下目
ニセケバエ上科
モモブトモリカ科
Perissommatidae
ニセケバエ科
チョウバエ上科
チョウバエ科
コシボソガガンボ下目
コシボソガガンボ科
ニセヒメガガンボ科
ガガンボ下目
ガガンボダマシ上科
ガガンボダマシ科
ガガンボ上科
シリブトガガンボ科
ヒメガガンボ科
オビヒメガガンボ科
ガガンボ科
ハエ亜目/短角亜目
ムシヒキアブ下目
ムシヒキアブ上科
Apioceridae
Apsilocephalidae
Apystomyiidae
ムシヒキアブ科
ツリアブ科
オドリバエモドキ科
ムシヒキアブモドキ科
Mythicomyiidae
Evocoidae
マドアブ科
ツルギアブ科
オドリアブ上科
Atelestidae
セダカバエ科
アシナガバエ科
オドリバエ科
ツリアブモドキ上科
コガシラアブ科
ツリアブモドキ科
ミズアブ下目
ミズアブ上科
Pantophthalmidae
ミズアブ科
キアブモドキ科
アブ下目
アブ上科
ナガレアブ科
シギアブ科
Spaniidae
アブ科
フトシギアブ科
アナアブ下目
アナアブ上科
アナアブ科
キアブ下目
キアブ上科
キアブ科