「チューリップ」
日本の唱歌
リリース1932年(昭和7年)7月[1][2][3]
規格唱歌集(『ヱホンシヤウカ ナツノマキ』[2][4][3][5])
録音1933年(昭和8年)6月[6]
歌唱:中島ケイ子[3][6]
ジャンル唱歌
作詞者1番:近藤宮子[1][7]
2・3番:井上武士[1][5]
作曲者井上武士[1][7]
カバー
太田裕美、高原いずみ、アグネス・チャンほか多数[注 1]
※作詞・作曲者は裁判で確定[9][10]
映像外部リンク
チューリップ
「チューリップ」は、日本の唱歌。日本の歌百選選定歌の1つ[11]。色とりどりの花を咲かせ、親しみやすいチューリップを題材とし、歌いやすいリズムの楽曲であることから[12]、未就学児から小学生までの子供に広く歌われてきた[1]。初出は1932年(昭和7年)の『ヱホンシヤウカ ナツノマキ』で、当時は作詞者・作曲者が公表されなかった[4]。このことは後に著作権をめぐる裁判に発展し[9][10]、その結果、近藤宮子の作詞、井上武士の作曲であることが公に認められた[1]。 作詞は近藤宮子、作曲は井上武士[1][7]。作詞者の近藤宮子は国文学者の藤村作を父に持ち[1][13][14]、母の季子は東京音楽学校の卒業生、弟の赤城さかえは俳人と、文学や音楽にゆかりの深い家庭で育った[15]。夫の近藤忠義も国文学者であり[1][14]、藤村作の弟子でもあった[15][14]。近藤自身は忠義との結婚後、専業主婦をしていたが[14]、少女の頃は『赤い鳥』を愛読し、短歌を詠んでいた[15]。作曲者の井上武士は作曲当時、東京高等師範学校附属小学校の教諭で[3]、後に日本教育音楽協会の会長に就任した人物である[16][17]。 発表当初は1番のみであったが、1963年(昭和38年)に井上武士が2番と3番を追加した[1][2][5]。このため、作詞者として近藤と井上の名を併記することがあるほか[2][3][5]、井上に代えて「教育音楽協会」を作詞者として近藤と併記することもある[12]。
詞曲