チューインガム
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出典検索?: "チューインガム" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2018年9月)
板状のガム粒状のガム

チューインガム(: Chewing gum)は、かむ (chew) ゴム (gum) の意味で、ガムベースにや香りをつけ、かむことで風味や口あたりを楽しむ菓子の総称である[1]。ガム (gum) と略されることが多い。「チューイングガム」と呼ばれることも有るがメーカーとしては「グ」が入らない「チューインガム」が正式な呼び方である。
形状

一般的な形状としては、板状(板ガム)、粒状(粒ガム)、球状(ガムボール)がある。粒状には糖衣のようなコーティングが施されていることが多い。多くはこれらに個包装がなされている。
原料

ガムベースの主原料としては、南米産のアカテツ科の樹木であるサポジラから取れる樹液を煮て作る天然樹脂のチクルが主に用いられる。チクルから採取されたゴムはポリ-1,4-イソプレンで、cis型65%とtrans型35%の混合物である[2]。現在はコスト削減や噛み心地の調整などの目的で、マツの樹液(松脂)を加工して作るエステルガム(英語版)、合成樹脂である酢酸ビニル樹脂(ポリ酢酸ビニル)やポリイソブチレンも用いられている[3]。風船ガムには、よく伸びる酢酸ビニル樹脂がよく使われる。これらに、卵の殻などから作られる炭酸カルシウムを加えて堅さを保持させ、風味付けの甘味料香料などが加えられ、成型される。

配合する材料により味を自由に設定できるが、多くの場合甘味がついている。砂糖が配合されていないガム(キシリトール入りガムなど)は、歯磨きの代わりに噛まれることがある。
食べ方風船ガムをふくらます女性

通常は噛むだけで飲み込まない。もし飲み込んだとしてもガムベースは体内に吸収されず、多少残っても便として排出されるので健康上の問題はないという[4]。しかし、のどに詰まらせる恐れがあるので注意。紙に包んで捨てたほうがよい。水分で飲みこむこともなるべく控えるとよい。

風船ガム(バブルガム)は、ゴム風船のようにふくらませるために作られたガムで、これにも甘い味がついている。

また、ガムと油分を含む食品を同時に口の中に入れると、ガムは少しずつ溶けていく。これはチクルをはじめとしてガムに使用される樹脂が油溶性であるためである。チョコレートポテトチップス等油分を含む食べ物ならガムを溶かすことができる。
歴史

中央アメリカに住んでいたアステカ族やマヤ族のような先住民族はサポジラやエゾマツの樹液のかたまりを噛む習慣を持っていた。両文明が滅びた後もこの習慣はメキシコインディオに受け継がれ、さらにスペイン系移民にも広まったとされるが、これより以前にヨーロッパでも弾力性のある物質を噛む風習があったという説もある。

デンマーク、ロラン島のシルトルムの遺跡から、歯型のついた5700年前のカバノキのヤニが見つかっている。分析から口内細菌などが見つかっている[5][6]

最初のガムは味がなく、パラフィンでできていた。1848年アメリカ合衆国でジョン・カーティスが「メイン州純正スプールガム」というパラフィンガムを発売した。

1860年頃、メキシコのサンタ・アナ将軍が当初別の目的でチクルを利用しようとしたが、これはうまくいかなかった。しかし、チクルには噛むと歯が白くなるという効能があることを発見したため、チクルをあめ玉状にして売り出した[7]。このころはまだ味はついていなかった。将軍の支援者であったアメリカ人のトーマス・アダムスがチクルに甘味料を加え、「アダムス・ニューヨーク」というチクルガムを発売、人気を得て一気に普及した。

1869年には、甘味料のほかに香料を加えた初の味つきガムをジョン・コルガンが発売した。

風船ガムは1880年代には存在した。最初の製造者はフランク・ヘンリー・フリアー(英語版)と伝えられる。

ガムの自動販売機は、アメリカでは19世紀末には既に存在した。

日本には1916年(大正5年)に初めて輸入され、1928年(昭和3年)から日本国内でも生産されるようになった[7]。日本では、平安時代6月1日などの固いものを食べ、健康と長寿を祈る「歯固め」の風習があったことから、日本チューインガム協会は1994年、同日をガムの日・チューインガムの日と設定した。

第二次世界大戦時、アメリカ軍では戦闘糧食の構成品などの形でチューインガムが配給されていた。外地へ出征したアメリカ軍将兵が現地での物々交換やプレゼントに使ったことが、世界各地でチューインガムが普及する一因となった。

2016年現在、日本チューインガム協会によると日本では2004年がガムの生産・小売量のピークである。生産量は46000トンから2015年には約半分に減っている。これはゴミの少ないタブレット菓子など代替品の台頭やスマートフォンの普及、ガムを愛好していた団塊の世代が大量にリタイアしたことも理由に挙げている[8]
効能

ガムに限らないが、ものをかみ続けていること(継続した咀嚼運動)で眠気を防いだり集中力をあげたりできるとされる。すなわちガムをかむとアゴを動かす咬筋が活発に運動する、そのため咬筋内にある紡錘型をした感覚器官「筋紡錘」を刺激し感覚神経が活発となるためである。またこの継続した咀嚼運動はセロトニンの分泌を促すという報告もあり、それに従えばガムをかむのはセロトニン分泌のための一番手頃な方法であるということになる。唾液の分泌を促し、胃腸の働きを整える作用もある[9]

眠気防止のためのガムとしては、カフェインを配合したり刺激的な味にすることで、いっそうの効果を挙げることを期待したものが販売されている。集中力をあげるためのものでは、特に多い味というものはないが、NBAMLBの選手などで、試合中でもガムを噛んでいる場面が撮影されることがある。ただし、噛みタバコヒマワリの種を噛んでいる場合もある。日本では、試合中にガムを噛む姿が「真剣さが無い・不真面目である」と非難の対象にされることがあった(巨人阿部慎之助など[10])。スポーツ選手がガムを噛むことは、上記にあげられる効果のほかに踏ん張る時に噛み込む際のショックを和らげるための行為と考えることもできるが、その効果についてはあくまで民間療法的なものであり、科学的な根拠に基づいたものではない。


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