チュクチ・カムチャツカ語族
話される地域ロシア東端部
言語系統古アジア諸語の一つ
下位言語
チュクチ語派
カムチャツカ語派
Glottologchuk1271
チュクチ・カムチャツカ語族(チュクチ・カムチャツカごぞく)は、シベリア北東端部のチュクチ半島からカムチャツカ半島にかけて話されている、いわゆる古シベリア諸語(古アジア諸語)に含まれる言語からなる語族。ルオラヴェトラン諸語とも[2]。 北部のチュクチ語派と南部のカムチャツカ語派に分けられ、いずれも現在、民族としては存続していても話者は少なく消滅の危機(または既に死語)にある。 共通の性質としては、抱合語(複統合語)で能格言語であり、破裂音・破擦音には無声音しかない点などがある。チュクチ語派では特に子音の種類が少なく、摩擦音には有声音系列しかない。ほとんどの言語が母音調和をしめす。
概要
下位分類
チュクチ語派(英語版
チュクチ語(チュコト自治管区)
コリャーク語(カムチャツカ半島北部のカムチャツカ地方コリヤーク管区)
アリュートル語(カムチャツカ半島北部)
ケレク語(チュコト半島南岸)最後の話者は既に死去したとされ民族としてはチュクチ族に吸収されている。
カムチャツカ語派(英語版) - 南部
イテリメン語(別名カムチャダール語。現在残るのはカムチャツカ半島西部の西部方言のみ。かつては東部・南部の各方言もあった。チュクチ語派とは大きく異なり、別の語族と考える説もある。)
他の語族との関係(仮説)
ユーラシア大語族仮説:アルタイ諸語、ウラル・ユカギール語族、インド・ヨーロッパ語族などと関係
ウラル・シベリア語族仮説:ウラル語族、ユカギール語族、エスキモー・アレウト語族と関係
チュクチ・カムチャツカ・アムール語族仮説:ニブフ語と関係
脚注^ Hammarstrom, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). ⇒“Chukotko-Kamchatkan”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. ⇒http://glottolog.org/resource/languoid/id/chuk1271
^ 『世界の言語と国のハンドブック』下宮忠雄(大学書林)
表
話
編
歴
世界の語族
孤立した言語を含む。
※主要分布地域に掲載(他地域にも分布している場合あり)
アフリカ
コイサン諸語
ジュー・ホアン語族
ツウ語族
コエ・クワディ語族
サンダウェ語
ハヅァ語
ナイル・サハラ語族
ニジェール・コンゴ語族
バンギメ語
シャボ語
ジャラー語
ラール語
アフロ・アジア語族
(参考:アフリカの言語)
ユーラシア西部
インド・ヨーロッパ語族
コーカサス諸語