チャーリー・ブラウン_(ピーナッツ)
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チャーリー・ブラウン(Charlie Brown)は漫画『ピーナッツ』及びアニメ『スヌーピーとチャーリー・ブラウン』の主人公である。
キャラクター

スヌーピーの飼い主であり、妹はサリー。両親はいるようだが、他の大人と同様作中には姿を見せない。親友は毛布を片時も手放さないライナス。級友であるルーシーにいつも小煩く言われたり丸め込まれたりされている。チャーリーという名前から、読者からはよくチャールズ・M・シュルツの分身と思われているが、チャーリー・ブラウンという名前はシュルツの美術学校時代の級友から来ている。ただ、シュルツはインタビューで「チャーリーは僕自身でもあるんだ」と答えたことがあるといい、彼の持つ気苦労などがチャーリーに反映されたりする事はあるという。またシュルツの父親も床屋を経営していた。シュルツによればチャーリーはきれいな金髪であるために髪が薄く見えるだけで、禿頭ではない。実際の作画でも前髪と後頭部の毛が描き込まれ、濡れ髪では実線で描かれている。スヌーピーによる認識も、あくまでも「丸頭の子」(“round-headed kid”)であり「禿頭の子」ではない。

自他共に認める冴えない人柄であり、女運がとにかく悪く、ヴァイオレットやルーシーなどの女子の「いじめ」相手になっていた時期もある。考え方にもどこか卑屈なところがあり、敗者や弱い立場の人たちに同情することが多い。他者への思いやりは人一倍持っていて、いつもはチャーリーをいびるルーシーも彼が病気になると落ち着きをなくす。「赤毛の女の子」(“little red-haired girl”)[1]に片思いし、後にサマーキャンプで出会ったペギー・ジーンと恋仲になるが、いずれも報われないまま終わったり、自分だけバレンタインカードが貰えなかったり、ライナスに好きな女の子を奪われるなど、恋愛運は悪い。

インクを使って書く事が苦手。代わりに鉛筆を使用する為、文通の際にも宛名は「ペンフレンド(Pen-pal)」ではなく「ペンシルフレンド(Pencil-pal)」を用いる。

後述のようになにをやらせても不器用で、特技がないことが特徴であるが、スペリング・ビー(スペルの暗記大会)では非常な努力と才能で学校一となり、ナショナル・リーグに出場した。
またビー玉遊びでも異才を見せ、ゲームに不慣れな小さい子供や女の子を騙してビー玉を巻き上げていた”ビー玉のジョー”に真っ向勝負を挑み、ビー玉を全て取り返したこともある。

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』では、彼が憧れの赤毛の女の子に振り向いて貰うために奮闘する姿が描かれている。
対人関係
スヌーピー
チャーリーブラウンが幼いころ砂場で遊んでいる最中にほかの子に頭から砂をかけられて大泣きし、翌日両親から買い与えられたのが最初の出会いである。餌を与える行為以外では一緒にゴルフをしたりカヌーを漕ぎに行くなど完全なパートナーである。飼い犬としてだけでなく何よりも大切な存在と思っており彼のために学校を辞めようとしたことすらあるが、肝心の本人からは「丸頭の子」と認識されており名前すらまともに覚えられておらず、また主人と飼い犬との立場を入れ換えるような会話をしていたところ「ぼくが主人とばかりに思っていたけれど」とチャーリーに対して発言したこともある。しかし、この思いは一方的というわけでもなく、スヌーピーもチャーリーに信頼を抱いており、チャーリーブラウンが家族とともに出かけたときは「丸頭の子はぼくを捨てたりしないよね?」と寂しがる言動もあるが、スヌーピーの型破りな行動に振り回されることも多く、「どうして僕は他の子のように普通の犬を持てないんだ?」と愚痴るのは定番となっている。
ライナス
「石垣の上の会話」の常連であり、最大の親友。ルーシーに虐められている者同士、気が合う為、哲学談義を交わしたりキャンプに行った時も電話で相談を求めたりするなどの仲であるが、彼の知性の高さに劣等感を抱いたこともある。ライナスが信奉する「カボチャ大王」の迷信にも親身に付き合っている。
ルーシー
暴力のはけ口の対象になったり、「プレースキック(後述)」のボール外しでひっくり返るなど普段は完全に手玉に取られている。また、彼女の自作スタンドの「心のお悩み相談」にも本人とは思わずに相談をし、しっかり相談料を巻き上げられるなど不幸の元凶で一番の天敵とも言える人物。しかし、野球をするときは立場が逆転し、彼女の杜撰なプレイを厳しく注意する(注意するだけだが)がこちらも言い訳されてちゃんと聞いて貰えていない。稀に彼女に日頃の恨みを晴らそうと仕返ししようとした回もあるが持ち前の人の好さもあり、絶交することなく友人として接している。そもそもの出会いはチャーリー・ブラウンがベビーシッター先で面倒をみたことで、時代がすすむにつれルーシーのみ成長し同級生となった。
サリー
妹として可愛がっており宿題を毎回手伝ってあげている。キャンプなどに出かけるたびに部屋を乗っ取られるなど彼女の我儘には振り回され気味であるが、時には厳しい口調で注意することもある。
シュローダー
彼との会話は決して多くなく、野球の試合中のものが多い。彼の視点は常に冷ややかであり、大概溜息をつかされている。ただ最初にシュローダーにおもちゃのピアノを与えたのはベビーシッターであったチャーリー・ブラウンである。
ペパーミント・パティ
好意を持たれているが、その押しの強さとマーシーとの板挟みに大抵そっけない返事をしている。
マーシー
ペパーミント・パティを“sir”と呼び慕っているが、マーシーもまたチャーリー・ブラウンに片思いしている。一度電話越しに告白も果たしているが、びっくりしたチャーリー・ブラウンはオウム返ししかできなかった。
フランクリン
『ピーナッツ』唯一の黒人キャラクターで、心の優しい優等生。チャーリー・ブラウンとは石垣でお互いの祖父について語り合ったりしている。
ペギー・ジーン
サマーキャンプで知り合って以来、両想いとなる。彼女にキスされたりプレゼントを渡そうと試行錯誤するなど関係は順調に思えたが、最後は振られてしまう。
父親
理髪店を務めているが、彼同様冴えない人物らしくペパーミント・パティを男の子だと思い込んで散髪してしまったことがある。しかし、チャーリーは冴えない父親であることを理解しつつ人一倍の尊敬の念を抱いている。
恒例行事
野球
監督兼ピッチャーを務めているが、いつも負けてばかり。負けたチームから「君のチームに負けたせいで馬鹿にされている」と抗議されるレベル。勝ったのはリランが参加した試合と、チャーリー・ブラウンが参加していない試合のみ(映画「
スヌーピーとチャーリー」、また負傷退場したこともある)であり、一見すればチャーリーが無能だからと思われがちだが実際はルーシーを始めとするチームメイトのやる気と協調性の無さもあり、必ずしも彼一人のせいではない。1993年(実にコミック始まって以来43年目)に発表されたエピソードでは生涯初のホームランを打ち、サヨナラ勝ちを記録している。


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