チャンガの復讐
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『チャンガの復讐』
フランク・ザッパスタジオ・アルバム
リリース1970年10月23日
録音複数の時日にわたる
ジャンルハードロック[1]プログレッシブ・ロック[1]フュージョン[1]コメディ・ロック[1]、その他いろいろ
時間40分22秒
レーベルビザール・レコード、リプリーズ・レコードRyko
プロデュースフランク・ザッパ
専門評論家によるレビュー


Allmusic link

Robert Christgau (C+) ⇒link

Rolling Stone (レートなし) link

チャート最高順位

3位[2](オランダ)

43位[3](イギリス)

119位[4](ビルボード・ポップ・アルバム)

フランク・ザッパ アルバム 年表

-いたち野郎
(1970年)チャンガの復讐
(1970年)フィルモア・ライヴ '71
(1971年)

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『チャンガの復讐』 (Chunga's Revenge) は、1970年10月23日にリリースされたフランク・ザッパの1970年代最初のアルバムである[5]。元タートルズのヴォーカル・デュオであるフロ&エディ(英語版)(Phlorescent Leech & Eddie)が初めて登場した。
概要

『チャンガの復讐』は、ザッパの歴史のなかでも賛否両論を呼んでおり、論争の的となっている時代のはじまりを告げる作品でもある。『チャンガの復讐』は、1960年代にマザーズ・オブ・インヴェンションとともに制作した時事的な政治風刺作品や『ホット・ラッツ』のようなジャズ・フュージョン的作品からの移行期にある作品ということができる。

この作品には、非常に幅広く折衷的な音源が収録されている。ギター・ジャムが2曲(「トランシルヴァニア・ブギ」と強烈なタイトル・トラック)、ブルース風のゆったりした曲(「ロード・レディズ」)、ジャズ風の間奏曲(『ホット・ラッツ』セッションから採られた「20本の短い葉巻」)、アヴァンギャルドなライヴ・インプロヴィゼーション(複数のパートからなる「ナンシー&マリー・ミュージック」。実は「キング・コング」からの抜粋)、いくつかのポップ・ナンバー(「テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー」「ウッジュ・ゴー・オール・ザ・ウェイ?」「ルディーが一杯奢ってやるんだってよ」「可愛いいシャリーナ」)などである。ヴォーカル入りの曲は、いずれもセックスやグルーピーとの関わりを主題としている。

当初このアルバムの一部は、映画を飾ることを予定しており、LPとCDのいずれにおいても、ザッパはスリーヴで本作が完成間近の映画/アルバム『200モーテルズ』の予告編である旨を記している。しかし、最終的には使用されず、本作と『200モーテルズ』は直接の関係をもつものではなくなったが、アルバムのタイトルにもなっており、内ジャケットにイラストが書かれている、ホースを長い鼻に模した小さなジプシーの業務用電気掃除機のチャンガなどの要素が、映画に登場する。
収録曲

作詞・作曲はいずれもフランク・ザッパによる。
トランシルヴァニア・ブギ - "Transylvania Boogie" - 5:01

ロード・レディズ - "Road Ladies" - 4:10

20本の短い葉巻 - "Twenty Small Cigars" - 2:17

ナンシー&マリー・ミュージック - "The Nancy and Mary Music" - 9:27

テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー - "Tell Me You Love Me" - 2:33

ウッジュ・ゴー・オール・ザ・ウェイ? - "Would You Go All the Way?" - 2:29

チャンガの復讐 - "Chunga's Revenge" - 6:15

ザ・クラップ - "The Clap" - 1:23

ルディーが一杯奢ってやるんだってよ - "Rudy Wants to Buy Yez a Drink" - 2:44

可愛いシャリーナ - "Sharleena" - 4:04

クレジット

フランク・ザッパ -
ギターハープシコードトムトムヴォーカル、condor

マックス・ベネット - ベース

ジョージ・デューク - オルガントロンボーンエレクトリック・ピアノ、音響効果、ヴォーカル

エインズレー・ダンバー - ドラム、タンブリン

ジョン・ゲーリン - ドラム

ドン・“シュガーケイン”・ハリス - オルガン

ハワード・ケイラン(エディ) - ヴォーカル

マーク・ヴォルマン(Phlorescent Leech) - ヴォーカル

ジェフ・シモンズ - ベース、ヴォーカル

イアン・アンダーウッド - オルガン、ギター、ピアノ、リズム・ギター、エレクトリック・ピアノ、アルト・サックス、テナー・サックス、パイプオルガン

製作

プロデューサー - フランク・ザッパ

エンジニア - スタン・アゴル、ロイ・ベイカー、ディック・クンツ、ブルース・マルゴリス

プロダクション・アシスタント - ディック・バーバー

アレンジャー - フランク・ザッパ

カヴァー・デザイン -
カル・シェンケル

イラストレーション - カル・シェンケル

写真 - フィル・フランクス(表ジャケット)、ジョン・ウィリアムズ

チャート

1970年 -
ビルボード・ポップ・アルバム…119位

脚注^ a b c d Huey, Steve. “Review of Chunga's Revenge”. Allmusic. 2013年11月20日閲覧。
^dutchcharts.nl - Frank Zappa - Chunga's Revenge
^FRANK ZAPPA 。Artist 。Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
^ “ ⇒Chart & Awards for Chunga's Revenge”. Allmusic. 2013年11月20日閲覧。
^ 同じ1970年に発表された前作『いたち野郎』と前々作『バーント・ウィーニー・サンドウィッチ』は、1969年に解散したザ・マザーズ・オブ・インヴェンションが遺した未発表の音源の編集作品であった。

外部リンク

アルバムの歌詞と詳細情報

リリースの詳細










フランク・ザッパ / マザーズ・オブ・インヴェンション
オリジナルアルバム

フリーク・アウト! / アブソリュートリー・フリー / ウィー・アー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マニー / ランピー・グレイヴィ / クルージング・ウィズ・ルーベン&ザ・ジェッツ / アンクル・ミート / ホット・ラッツ / バーント・ウィーニー・サンドウィッチ / いたち野郎 / チャンガの復讐 / フィルモア・ライヴ '71 / 200モーテルズ / ジャスト・アナザー・バンド・フロム L.A. / ワカ/ジャワカ / グランド・ワズー / オーヴァーナイト・センセーション / アポストロフィ (') / ロキシー&エルスウェア / ワン・サイズ・フィッツ・オール / ボンゴ・フューリー / ズート・アリュアーズ / ザッパ・イン・ニューヨーク / スタジオ・タン / スリープ・ダート / シーク・ヤブーティ / オーケストラル・フェイヴァリッツ / ジョーのガレージ / ティンゼル・タウン・リベリオン / 黙ってギターを弾いてくれ / ユー・アー・ホワット・ユー・イズ / たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船 / ザ・マン・フロム・ユートピア / ベイビー・スネイクス / ロンドン・シンフォニー・オーケストラ Vol.I / ザ・パーフェクト・ストレンジャー / ゼム・オア・アス / フランチェスコ・ザッパ / シング・フィッシュ / ミーツ・ザ・マザーズ・オブ・プリヴェンション / ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック? / ジャズ・フロム・ヘル / ロンドン・シンフォニー・オーケストラ Vol.II / ギター / ブロードウェイ・ザ・ハード・ウェイ / ザ・ベスト・バンド / メイク・ア・ジャズ・ノイズ / プレイグラウンド・サイコティクス / アヘッド・オブ・ゼア・タイム / イエロー・シャーク


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