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チャド湖(チャドこ、フランス語: Lac Tchad、英語: Lake Chad)は、チャド、ニジェール、ナイジェリア、カメルーンの4ヶ国にまたがるアフリカ大陸中央部の湖である。チャドは現地語で「大きな水域」という意味がある[1]。
2010年時点の面積は約1700平方キロメートル[2]。1980年代後半から1990年代後半にかけて、灌漑・気候変動により面積が10%以下まで激減し問題となったが、その後1998年から水量は回復傾向に向かい、2003年以降はさらに回復が加速した[3]。
チャド湖はアフリカで面積がヴィクトリア湖、タンガニーカ湖、マラウイ湖に次ぐ大きな湖であり、カスピ海とアラル海に次ぐ面積が大きな内陸湖である[4]。 チャドの西部に位置し、ニジェール東北部との国境をなす。湖の中央部に4カ国の国境線が交差する。面積は大きいが、水深は浅い。最も深いところでも7mしかない。従って雨季と乾季での面積・水深の変化は大きく、特に面積は2倍もの差がある。 チャド湖への流入の大半はシャリ川からのもので、他の流入河川にはヨベ川
概要
周辺の国々に居住する2000万人以上の人々に水を供給している。また漁業も盛んであり、特にニジェール国内では突出した漁獲高を誇る。旱魃によって漁業は一時大打撃を受けたが、1998年以降水位が回復するにつれて漁業も復興に向かい、特に2003年以降は漁獲高が急増してニジェール領内だけで年間4万5000t前後の水揚げが上がるようになった。ニジェール全土の漁獲高は5万t前後であるため、同国の漁獲高の90%前後がチャド湖の漁業による計算となる[3]。
湖周辺は雨季には植生が広がり多様な動植物の生息する、アフリカでも重要な湿地帯である。この湿地を利用した農業も行なわれている。
サハラ砂漠周辺地域が湿潤であった1万年前には面積は100万km2であったと推定されているが、ここ1000年には少なくとも6回は干上がっており、拡大と縮小を繰り返している。歴史的に見ても、面積の変化が大きい。
チャド湖および沿岸の湿地にはオナガガモ、シマアジ、ハシブトアジサシ、アフリカコビトウ(英語版)、エリマキシギ、アフリカハゲコウ、ウスユキガモなど多くの旧北区の渡り鳥および100種以上の魚類が生息しており、クーリー牛(英語版)、ツメナシカワウソ、コリンガゼル(英語版)、アフリカゾウ、カバ、ナイルワニなどの生息にとっても重要である。チャド湖の4ヶ国に属する部分がそれぞれラムサール条約登録地となった[4][5][6][7]。
急激な縮小縮むチャド湖、衛星写真で見る1973年から2001年までの変遷
ヨーロッパ人による最初の調査は1823年になされた。以来、世界的に見ても非常に大きい湖の1つだったが、ここ40年で著しく面積が縮小している。1960年代には2万6000km2以上の面積があったが、1990年代までに45%の面積を失った。1908年と1984年の2度にわたり完全に干上がったことがあり、現在の平均水深は1.5mである。このままでは21世紀中には消滅するとも予想されている。 チャド湖及びシャリ川、ロゴーヌ川を利用した周辺諸国での大規模な灌漑が挙げられる。特にナイジェリアは移住を奨励して周辺人口も増大したが、水の利用効率は極めて低かった。こうした影響で、シャリ川からの流入量は1960年代以前の平均年間400億トンから150億トンに減少している。 加えて砂漠化の最前線に立地しており、近年の気候変動(地球温暖化による)の影響も無視できない。ただし、この点に関しては2001年に『The Journal of Geophysical Research』で発表された研究では否定されている。 また植生地域ができたことで、過放牧が行なわれ湖周辺の砂漠化も懸念されている。 このように消滅の危機に瀕しており、チャド湖流域委員会などによる監視が続けられている。しかし関連諸国の経済事情、政情が不安定などにより有効な対策はとられていない。また、残された水がどの国に帰属するかも問題の一つになっている。 2018年12月、ニジェール軍
原因と問題
治安
脚注[脚注の使い方]^ チャド共和国東京都立図書館(2019年11月12日閲覧)
^ 【終わらぬ恐普Bナイジェリア報告】かすむ豊漁の記憶/湖枯渇 襲撃と二重苦『毎日新聞』朝刊2019年11月12日(同日閲覧)
^ a b 【小倉信雄・久保環著『ニジェール 独立50年の全体像』p92-93 東京図書出版 2013年5月23日初版発行
^ a b “Lac Tchad 。Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2018年4月13日). 2023年4月7日閲覧。
^ “Partie tchadienne du lac Tchad 。Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2001年8月14日). 2023年4月7日閲覧。
^ “Lake Chad Wetlands in Nigeria 。Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2008年4月30日). 2023年4月7日閲覧。
^ “Partie Camerounaise du Lac Tchad 。