チャウダー_(アニメ)
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チャウダー
ジャンル
ファンタジーアニメギャグアニメ
アニメ
原作CH・グリーンブラット
監督CH・グリーンブラット
Horseman Cao(上海禾???有限公司中国))
シリーズディレクターエディ・ホウチンス
キャラクターデザインセラピオ・カーム、フィル・リンダ
マーク・バックハンド
音楽ダン・ボーア、ザック・パイク
アニメーション制作カートゥーン ネットワーク・スタジオ
上海禾???有限公司中国
製作カートゥーン・ネットワーク
放送局 カートゥーン・ネットワーク
放送期間 2007年11月2日 - 2010年8月7日
2010年1月24日 - 2013年6月15日
話数全49話
その他アメリカの放送期間は
初回放送のものに基づく。
テンプレート - ノート

チャウダー(Chowder)は、アメリカ合衆国テレビアニメ。アメリカ合衆国では現地のカートゥーン ネットワークで2007年11月2日から、日本では2010年1月24日から放送開始。

プライムタイム・エミー賞にノミネートされたこのアニメは、『スポンジボブ』や『ビリー&マンディ』に参加した脚本家CH・グリーンブラットがこの番組を制作している。この作品はセルストップモーションあやつり人形の組み合わせとなっている[1]
製作

『スポンジボブ』製作の傍ら、グリーンブラットは、自分のアニメシリーズのコンセプトを練るため、様々なキャラクターのスケッチを行っていた[1]。グリーンブラットが最初に練っていたアイデアは、"王様の剣といった作品にみられるような、魔法使いとその弟子の周りを描いた話だった。このアイデアは、偉大なシェフが若い弟子に料理のイロハを教えていくというチャウダーのストーリーに結び付いた。チャウダー自身は子供用の柔らかいおもちゃからヒントを得てできたキャラクターである[2][3]

インスピレーションはリチャード・スカーリーの絵本からだけでなく、アメリカ合衆国で土曜朝に放送されていたテレビアニメからも得られている[3][4]。シュニッツェルは1990年代後半から行ってきた、こうしたキャラクターデザインの練習から生まれたものである。

グリーンブラットがカートゥーン ネットワークにアイデアを持ってきて採用されるのに2年かかり、パイロット版制作から放送までにまた1年かかっている[1]。グリーンブラット本人は『チャウダー』という番組自体を作ってから放送に持ち込むまで7年かかったと話している[1]

1シーズンあたりにつき30分のエピソードが20できる[5]。いずれのエピソードの導入部には、30秒ほどの人形劇が入り、その人形劇はエンディングクレジットへつながっていく。本放送時、アメリカ合衆国のカートゥーン ネットワークは人形劇のシーンを放送しなかったが、2008年6月5日から始まった再放送では、人形劇のパートも放送した[5]。アメリカ合衆国のiTunes store や米カートゥーン ネットワークのVODサイトでは、エピソードの購入ができる[3][6]。この番組で使用されているユニークな技法のひとつに、キャラクターの服や皮膚の模様に関するものがある。これらの模様は、フルスクリーンの画像として作られ、プロダクション・ハウスに送られた後、キャラクターの模様を上からかぶせるための修正が行われる[1][3][7]。この技法を用いることにより、キャラクターが動いてもその模様が動かず固定された背景のように見える。この技法は『さよなら絶望先生』や『巌窟王』といった日本のアニメでも用いられている。[4]

2009年、カートゥーン ネットワークはスタント番組などの放送開始に伴い、『チャウダー』の打ち切りを発表した。グリーンブラットは自身のブログで「自分の番組がテレビ局によって打ち切りになるのは非常につらいが、長々と続くよりは良いと思っている。ポスト・プロダクションの段階、私のスケジュールは一段落を迎えた。こういったゆっくりする時間は今まで得たことがない。チャウダーは私に多大なる可能性を教えてくれた上に、私に今まで以上のひらめきを与えてくれた」[8] と記述した。

後にグリーンブラットは他の多くのスタッフとともにディズニーと契約を結び、彼自身も『スイチュー! フレンズ』のある回で監督を務めることとなった。

なお、『チャウダー』自体は2012年4月20日からCartoon Planetという再放送枠で放送されている[9]
設定

チャウダーの舞台となる架空の都市マジパンシティの建物はモロッコインドの建築様式が元になっている[4]。マジパンシティの住人には、人間のほかにも、擬人化された動物や妖精・ロボット・マンモスフクロウといったシュールなものまでさまざまなものがいる。番組のユーモアには、言葉遊びやメタ・リファレンスが用いられている。たとえば、人物名・地名は実際の食べ物の名からとられているのに対し[10]、劇中で登場する食べ物はgrubble gum, thrice cream、 blutterといったようにもじられている。第四の壁がよく破られるのもこの番組のユーモアの一つである。たとえば、『ガスパチョのお笑いライブデビュー!』(原題:Gazpacho Stands Up)という回においてチャウダーが字を習う場面があり、画面上にいろいろ書きだす。それをガスパッチョは消すが、画面右上に出ているカートゥーンネットワークのロゴだけを残す。チャウダーがたずねると、ガスパッチョは消そうとしたができなかったことを伝える[11]
評価

本放送後、新聞やインターネット上のアニメ評価サイトでは、この番組について様々な感想が飛び交った。好意的な感想を寄せられた一方[12][13][14]、「番組のユーモアがその場しのぎで下品である」[15]「ネタを使いまわしている」[16]といった意見も2つあった。

ハリウッド・レポーターのバリー・ギャリソンはエキゾチックなビジュアル、ユニークな設定、キャラクターの面白さで、子供も大人も楽しめると評した[12]。Toon Zoneの Ed Liuは、ティーン向けになることなく子供が楽しめるユーモアを含んでいると評価し、内容と敵役のクレイジーさをほめたが、『チャウダー』はまだ発展途上でもう少し時間があれば彼にとっても面白くなるだろうと読者に念を押した[13]

Animation InsiderのAaron H. Bynumもこの番組について言及しており、設定やクレージーなキャラクターについても言及した後、『チャウダー』はカートゥーン ネットワークがここ数年で生み出してきた大ヒット作の一つであると締めくくった[14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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