この項目では、2019年のリメイク版について説明しています。1988年初公開の映画シリーズについては「チャイルド・プレイ」をご覧ください。
チャイルド・プレイ
Child's Play
ロゴ
監督ラース・クレヴバーグ
脚本タイラー・バートン・スミス
原作キャラクター原案
ドン・マンシーニ
『チャイルド・プレイ』(Child's Play)は、タイラー・バートン・スミス脚本、ラース・クレヴバーグ監督による2019年のアメリカ合衆国のスラッシャー映画である。『チャイルド・プレイ』シリーズ通算8作目かつ1988年の第1作のリブートであり、プロットもオリジナル版に沿っている。出演はオーブリー・プラザ、ガブリエル・ベイトマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ティム・マシスンらであり、マーク・ハミルがチャッキーの声を務める。
2018年7月にメトロ・ゴールドウィン・メイヤーがシリーズの創始者であるドン・マンシーニ(英語版)やブラッド・ドゥーリフが関与しない現代版の『チャイルド・プレイ』を企画中であることを発表した。クレヴバーグとバートン・スミスがそれぞれ監督と脚本家として契約し、またプロデューサーとしてセス・グレアム=スミスとデヴィッド・カッツェンバーグが加わった。主要撮影は2018年9月21日にブリティッシュコロンビア州バンクーバーで始まった。 これまでのシリーズでは、連続殺人鬼の魂がブードゥー教の呪術によって人形に乗り移り殺人を繰り返すというオカルト要素の強い設定だったが、本作では「ハイテク機能を搭載したAI人形の暴走」という設定に変更されている[2]。 また、シナリオの筋書きは「アンディを生涯の親友として認識したバディ人形が、アンディにとって疎ましい存在を次々と殺害していく」というもので、第1作目の初期案に近い内容になっている。
内容
あらすじ
プロローグ
母子家庭の母であるカレンは、大人気のバディ人形を手に入れ、息子のアンディにプレゼントした。これは、最初に起動した人間を「生涯の親友」として認識し、自動学習機能で成長を続け、更に、音声録音・再生機能、スマートフォンからの行動のプログラミング、スマート家電の操作などの多機能を実現する高性能の最新型AIを搭載したハイテク人形だった。しかし、アンディが自分で名前を付けようとしても人形は聞き取れず、自ら「チャッキー」と名乗った。その上、通常なら制限されているはずの汚い言葉の聞き取りと学習ができてしまうことに加え、なぜか目が赤く不気味に光り出すなど、明らかに他のバディ人形とは違っていた。
序盤
訝しがりつつも徐々にチャッキーに愛着を抱くアンディだが、ある時、チャッキーはアンディを傷つけたという理由で、彼の飼い猫を殺そうとする。実は、バディ人形の製造工場に勤めるある職員が、上司から侮辱的な叱責と殴打という無情な仕打ちを受けたことに憤慨して、チャッキーのAIの制御装置を無効化して生産ラインに乗せてしまっていたのである。そうとも知らないアンディは、通りすがりにチャッキーに興味を示し仲良くなった少年ファリンとパグと共に、自分に心ない態度を取り続ける母親のボーイフレンド・シェインに、チャッキーを使ったいたずらを仕掛ける。その様を録画したビデオを面白がりながら視た後、3人そろって80年代のスプラッターホラー映画を視聴し殺人シーンを見て大笑いする。その様を見て「殺人が所有者を喜ばせる行為である」と認識・学習したチャッキーはしだいに暴走し始め[2]、刃物を持ち出してアンディたちを傷つけてしまう。激怒したアンディは人を傷つけないように言いつけ、チャッキーは反省するそぶりを見せる。しかし、気味悪がったカレンにクローゼットの中に押し込められたチャッキーはまんまと抜け出しアンディの飼い猫を殺害する。更にはシェインを憎むアンディの「死ねばいいのに」というつぶやきを真に受け、シェインを芝刈り機に巻き込ませて殺害してしまう。