チャイナレイク_グレネードランチャー
[Wikipedia|▼Menu]

チャイナレイク ポンプアクション・グレネードランチャー
China Lake Pump-Action Grenade Launcher
チャイナレイク グレネードランチャー
種類グレネードランチャー
原開発国 アメリカ
運用史
配備期間1968年-現在(限定的)
関連戦争・紛争ベトナム戦争
開発史
開発者Alfred F. Kermode
開発期間1967年
製造業者チャイナレイク海軍武器センター(英語版)
製造期間1968年, 2009年-
製造数50丁以下、2009年以降は500丁以上
諸元
重量装填時:4.63 kg (10.21 lb)
未装填時:3.72 kg (8.2 lb)
全長875 mm (34.4 in)
銃身長356 mm (14.0 in)

弾丸40x46mm SR
作動方式ポンプアクション
発射速度15発/分
初速76 m/s (249 ft/s)
装填方式3発チューブ型弾倉
テンプレートを表示

チャイナレイク・モデル(China Lake Model)またはチャイナレイク ポンプアクション・グレネードランチャー(China Lake Pump-Action Grenade Launcher)は、アメリカ合衆国で開発されたポンプアクショングレネードランチャーである。SEALsへの配備を想定し、チャイナレイク海軍武器センター(英語版)の特殊武器研究所で開発された。
歴史

当時、アメリカ軍で採用されていたM79XM148の2種のグレネードランチャーは信頼性こそ高かったものの単発式で、また、試作型の連発式グレネードランチャーT148E1は非常に信頼性が低かった。こうした背景の中、チャイナレイク研究所では新たな連発式グレネードランチャーの設計を開始した。その結果、開発されたのがチャイナレイク・モデルである。チャイナレイク・モデルは筒型弾倉に3発の40x46mmグレネードを保持し、これに薬室内の1発を加え、合計4発のグレネードを速射する事ができる。熟練した射手が用いた場合、初弾が着弾するよりも先に4発目を十分な精度で発射できるほどに速射性が高い。銃本体の金属部品には主にアルミニウムが用いられているため、大きさの割には軽量である。ただし、変形型のグレネードを用いる場合には装填不良が発生することが多い。

照門はM79と同様のリーフ型アイアンサイトで、照星は固定型の正方形のノッチである。照準距離は照門を倒した状態が75mで、照門を起こすと100-400mまで25m刻みで変更できる。

チャイナレイク・モデルはSEALs向けに開発された装備だが、海兵隊武装偵察部隊陸軍の第5特殊部隊グループ(英語版)でも一部で使用された。

生産数については異なるいくつかの数字が残されている。20-30丁程度が製造されたとする資料のほか、わずか16丁のみが製造されたとする資料もある[1]。製造番号50番の機関部も見つかっているが、それらが実際に組み立てられたのかは不明である。SEALsに詳しい歴史家のケビン・ドッケリー(Kevin Dockery)は、少なくとも22丁が組み立てられたことを海軍の記録の中から突き止めている。現在、海軍では3丁のみを保管している[2]

チャイナレイク・モデルはしばしば誤ってEX-41(英語版)やChina Lake NATICとも呼ばれる。EX-41はチャイナレイク・モデルの設計を参考に、1980年代半ばになってから新たに設計された別のグレネードランチャーである。EX-41自体は設計案に留まり、試作も行われなかった。"China Lake NATIC"という名称も実際に用いられたことはない。チャイナレイク・モデルは特殊部隊向けの装備であったこともあり、公式な採用は行われず、また、制式名称も付与されていない。そのため、SEALsでは開発した施設の名前から「チャイナレイク・グレネードランチャー」(The China Lake Grenade Launcher)と呼称していた。

現在、チャイナレイク・モデルは4丁の現存が確認されており、いずれも博物館に展示されている。フロリダ州フォート・ピアース(英語版)内のUDT/SEAL博物館(UDT/ SEAL Museum)には製造番号4番が、ベトナム戦争証跡博物館には製造番号13番が[1]ワシントンD.C.の米海軍博物館(US Navy Museum)には製造番号2番が展示されている[3]。最後の1丁はクレーン海軍水上戦センター(英語版)にて保管されているが、通常は一般公開されていない。
脚注^ a b Bruce, Robert (December 2006). “Treasures of the UDT-SEAL Museum”. Small Arms Review 10 (3): 46. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}ISSN 1094-995X. 
^ Dockery, Kevin (December 2004). Weapons of the Navy SEALs. New York City: Berkley Publishing Group. p. 382. ISBN 0-425-19834-0 
^http://imgur.com/c8kvl


更新日時:2019年5月20日(月)21:59
取得日時:2020/05/09 12:10


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:10 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef