チチカカ湖
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チチカカ湖


.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}チチカカ湖ボリビアの地図を表示チチカカ湖南アメリカの地図を表示チチカカ湖の位置(ボリビア)
所在地 ペルー
ボリビア
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}南緯15度45分 西経69度25分 / 南緯15.750度 西経69.417度 / -15.750; -69.417座標: 南緯15度45分 西経69度25分 / 南緯15.750度 西経69.417度 / -15.750; -69.417
面積8,372 km2
周囲長1,125 km
最大水深281 m
平均水深107 m
貯水量893 km3
水面の標高3,812 m
成因構造湖
淡水・汽水淡水
湖沼型-
透明度5?11 m
プロジェクト 地形
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チチカカ湖(ボリビア側Lago Huinaymarca 2001年12月撮影)トトラで作られたウル族の浮島

チチカカ湖(チチカカこ、スペイン語: Lago Titicaca)またはティティカカ湖は、南米大陸アンデス山脈ペルー南部とボリビア西部にまたがる淡水アルティプラーノの北部に位置する。湖の中央は、南緯約16度西経約69度で、標高は3810mほどである。湖面の60%がペルー領で、40%がボリビア領となっている。「汽船などが航行可能な湖として世界最高所」と言われる[1]。数少ない古代湖でもある。
概要

流入河川は複数存在するが、湖から流れ出すのは南部から流出するデサグアデーロ川(スペイン語版)のみであり、アルティプラーノ南部にあるポーポ湖へと連なっている[2]マックス T. バルガス撮影のチチカカの湖葦船による往来(1909年?1919年)

湖には、ソト島(スペイン語版)やルーナ島(スペイン語版)(月の島)、タキーレ島(スペイン語版)、アマンタニ島(スペイン語版)、太陽の島スリキ島スアシ島など41の大小の島々がある。またペルー側にあるプーノ市街の沿岸や沖合にはウル族(英語版)(Uros)がトトラ(Schoenoplectus californicus)と呼ばれる葦を多数重ね合わせた浮島に居住している[1]。かつては小舟もトトラで作っていた。彼らは現在でも浮島に居住しながら、漁や観光客を相手の商売で生計を立てている。チチカカ湖やその周辺には、他にもケチュア族アイマラ族といった、先住民族が居住しており、漁業や都市部での就労の他、島では農耕などに携わって生計をたてて暮らしている[1]

ウル族が住むこうした浮島群はウロス諸島(スペイン語版)と呼ばれ、プーノ沖に大小100程度が集まり、約1500家族、5000人程度が暮らす。一部の島ではソーラーパネルによる太陽光発電が行われている。浮島は1630年頃、先住民がスペイン人の侵略を逃れて造るようになったと推定されている。かつては漁業で生計を立てていたが、2005年にある浮島にオランダ人夫婦が泊まったことをきっかけに観光客の受け入れが始まり、約20の島に民宿がある[3]

周辺に泥炭地などの湿地が多く、1997年1月にペルー側の領域4,600km2が[4]、1998年9月にボリビア側の領域8,000km2がそれぞれラムサール条約登録地となった[5]。また、この湖にはチリとの戦争に敗れて太平洋に面する領土を失い、内陸国となったボリビアの海軍基地がある。
地理的条件および気象条件

湖の面積はおよそ8562km2、容積903km3あり、大きい湖 Lago Grande と、小さな湖(あるいはウィニャイマルカ湖(スペイン語版))Lago Pequeno(Lago WinaymarkaあるいはLago Huinaymarca)に分かれる。

Lago Grande はおよそ面積7130km2、Lago Pequeno はおよそ1430km2ほどある(Boulange and Aquize Jaen 1981 および Comision Mixta Peruana Boliviana cited in Kolata 1996:26)。ただし、調査者により、面積や最深部は最大で数十メートルほどの誤差がある。この二つの湖はティキーナ海峡(スペイン語版)の幅約800mほどのところでつながっている。Lago Grande は、深さ最大で285mあり、約.mw-parser-output .frac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .frac .num,.mw-parser-output .frac .den{font-size:80%;line-height:0;vertical-align:super}.mw-parser-output .frac .den{vertical-align:sub}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}2⁄3が150m以上の深さであるが、Lago Pequeno は最大でも深さ40mほどしかなく、ほとんどが5-10mほどの深さしかない。

チチカカ湖盆地の平均気温は、湖岸で約0°C、湖中央で8 - 10℃ほどあり(Dejoux 1992:67)、平均降水量は、湖岸で400 - 800mm、湖中央で最大1500mmほどある(前掲書:69)。標高は高いが熱帯に属しているため、年間を通して日照時間は相対的に安定している。湖は全体的には閉鎖系として機能している。実際、河川によって湖から外部へ排出されている流出量は、湖水全体の消失量の5%以下しかない。また、熱帯で標高が高いため湖水の蒸発が激しく、そのため塩分の量が多く1リットルあたり約1グラムほどある。チチカカ湖の湖水の蒸発は、結果的に、この地域全体の気候の温暖化に寄与している。湖水の蒸発によって、地域全体が水蒸気に包まれた熱貯蔵効果を持つため、チチカカ湖盆地は、標高が高いにもかかわらず比較的暖かく安定した気候を保っている。
水産資源
外来種

北米原産のニジマススペイン語ではTrucha arco iris)やヨーロッパ原産のブラウントラウト(スペイン語ではTrucha de arroyo)、アルゼンチン原産の ペヘレイ といった魚類が水産資源として外部から移入されている。

ニジマス(Salmo gairdneri Richardson, 1836→現在は Oncorhynchus mykiss Walbaum, 1792)が1941-42年に、ペヘレイ(Basilichthys bonariensis Valenciennes, 1835)が1955-56年に、移入される。

ボリビア側にあるティキーナという湖畔には、日本の援助で作られたマスの養殖場がある[6]。ただし、ニジマスは他からもたらされた外来種であったため、30cm近くまで成長する在来種のカラチの大形種チチカカオレスティア(Orestias cuvieri Valenciennes, 1846)が絶滅してしまったと言われている。しかしながら、そのこと自体は確認もされておらず、逆に反証もされていないという。

チチカカ湖に棲息する生物については未だ研究が進んでいない点も多く、分類、記載されていない種類の魚もあると考えられている。
在来種

魚類

チチカカ湖では、カダヤシ目キプリノドン科オレスティアス属のカラチ(スペイン語版)(Orestias agassissi Valenciennes,1846 など)やイスピ(スペイン語版)(O. pentlandii Valenciennes,1846 や O. ispi Lauzanne,1981 など)といった在来固有種の魚が捕獲でき、現在でも唐揚げなどにして食用にされている。このカラチと思われる図像が、ティワナク遺跡の出土遺物に描かれている。


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