2017年にリブートされた「チキチキマシン猛レース!」とは異なります。
チキチキマシン猛レース
Wacky Races
原案
ウィリアム・ハンナ
ジョセフ・バーベラ
脚本
Larz Bourne
『チキチキマシン猛レース』(チキチキマシンもうレース、原題:Wacky Races)は、ハンナ・バーベラ・プロダクション制作のアメリカのテレビアニメである。アメリカでは、1968年9月14日から1969年1月4日までCBSで17回(全34話)にわたって放送。日本では、1970年4月6日から同年7月27日までNETテレビ(現・テレビ朝日)とその系列局で毎週月曜 19時30分 - 20時00分(日本標準時)に放送されていた。 11台の個性的なレーシングカーとそれぞれのドライバーたちが、荒野・峡谷・砂漠・雪山などのバラエティに富んだコースで繰り広げるカーレースを1話完結で描く。原題の"Wacky Races"は「へんてこりんなレース」を意味する。 発想元は、ブレイク・エドワーズ監督の1965年製作の『グレートレース』と言われる[1]。 日本語タイトル『チキチキマシン猛レース』の由来は諸説ある。本作の日本語吹替版演出家である高桑慎一郎は「チキチキ」とはカードゲームをやっている時のいいカードが来るようにお願いする時のおまじないである[2][3][4]と語っている一方、日本教育テレビ(テレビ朝日)外画部時代の高橋浩は1968年に日本で公開されたミュージカル仕立ての自動車映画『チキ・チキ・バン・バン』から「チキチキ」を取り、1969年に丸善石油(現・コスモ石油)が放送したテレビCMで小川ローザが口にしていた台詞「Oh! モーレツ」を「猛レース」と変えて命名した[5]と語っており、どちらが正しいかは不明。 日本語版作成にあたっては、オープニング曲を作り替え、日本向けのキャラクター名を設定し、吹き替えでも声優によるアドリブの多用や、オリジナルではほとんど言葉を話さない犬のケンケン(英語: Muttley
概要
全34話で放送本数は全17回と多くないが、1970年代を通して東京12チャンネル(現・テレビ東京)の『マンガのくに』枠などで全国的に再放送が繰り返され、さまざまなプラットフォーム向けのコンピュータゲームにもなるなど、日本での人気は高い。日本語版演出を担当した高桑慎一郎によると、日本での人気は本国アメリカ以上だという[7]。1990年からは日本コロムビアが版権窓口となり[8]、12月には日本でビデオソフトが発売され、1992年11月時点で7巻計で20万本を売り上げた[9]。1990年代半ばにはキャラクターグッズが多数発売されるなど、本作キャラクターのケンケンブームとまで言われた[10]。