チオシアン酸
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チオシアン酸[1]

別称ロダン酸
識別情報
CAS登録番号463-56-9
PubChem781
SMILES

SC#N

特性
化学式HSCN
外観無色液体
密度2.04g/cm3
融点

5 °C, 278 K, 41 °F
への溶解度混和性
危険性
安全データシート(外部リンク)ICSC 1671
RフレーズR20/21/22 R32 R52/53
Sフレーズ(S2) S13 S61
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

チオシアン酸(チオシアンさん、thiocyanic acid)は、化学式が HSCN で表される無機酸の一種である。ロダン酸とも呼ばれる。互変異性体であるイソチオシアン酸 (isothiocyanic acid, HN=C=S) との混合物として存在する[2]。不安定な無色の液体で、比較的強酸である。[3]分子量は59.09g/mol。

チオシアン酸の N-エステルイソチオシアネート)には殺虫剤として用いられるものがある。
合成

チオシアン酸鉛(II) に硫化水素を作用させると遊離する。 Pb ( SCN ) 2   + H 2 S ⟶ PbS   + 2 HSCN {\displaystyle {\ce {Pb(SCN)2\ + H2S -> PbS\ + 2HSCN}}}

アンモニア二硫化炭素を反応させるとチオシアン酸のアンモニウム塩が生成する。 2 NH 3   + CS 2 ⟶ NH 4 SCN   + H 2 S {\displaystyle {\ce {2NH3\ + CS2 -> NH4SCN\ + H2S}}}


チオシアン酸ナトリウム (NaSCN)

チオシアン酸カリウム (KSCN)

脚注^ Merck Index, 11th Edition, 9257.
^ Holleman, A. F.; Wiberg, E. Inorganic Chemistry Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0-12-352651-5.
^ 0.002?0.5mol dm-3HSCN水溶液の電気伝導率は塩酸および硝酸と同様に強酸的振る舞いである。『改訂4版化学便覧基礎編U 無機化合物水溶液のモル伝導率』 日本化学会、1993年

関連項目

チオシアン酸塩

シアン酸

外部リンク

国際化学物質安全性カード チオシアン酸 (ICSC:1671) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版










硫黄の化合物
二元化合物

SBr2

SBr4

S2Br2

SCl2


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