チオシアン酸ナトリウム
IUPAC名
Sodium thiocyanate
別称Sodium rhodanide
Sodium sulfocyanate
Sodium rhodanate
Thiocyanic acid, sodium salt
識別情報
CAS登録番号540-72-7
287 °C, 560 K, 549 °F
水への溶解度139 g/100 mL (21 °C)
溶解度アセトン、アルコールに溶ける
屈折率 (nD)1.545
危険性
安全データシート(外部リンク)ICSC 0675
EU分類有害(Xn)
EU Index615-004-00-3
NFPA 704020
RフレーズR20/21/22, R32, R36, R37, R38
SフレーズS22, S26, S36
半数致死量 LD50764 mg/kg (経口、ラット)[1]
関連する物質
その他の陰イオンシアン酸ナトリウム
シアン化ナトリウム
その他の陽イオンチオシアン酸カリウム
チオシアン酸アンモニウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
チオシアン酸ナトリウム(チオシアンさんナトリウム、Sodium thiocyanate)は化学式 NaSCN で表される、チオシアン酸のナトリウム塩である。 常温では無色で吸湿性のある結晶あるいは白色粉末で、水、エタノール、アセトンに溶ける。有毒であり、ラットに経口投与した場合のLD50は764 mg/kgである。経口摂取すると中枢神経に影響を与え、嘔吐や下痢、脱力感、錯乱、痙攣などの症状が現れる。不燃性であるが加熱すると分解し、硫黄酸化物や窒素酸化物、酸化ナトリウム、シアン化物を含む有毒ガスを生じる。酸や強塩基、酸化剤と激しく反応する。 試薬やカラーフィルムの現像、除草剤、アクリル繊維製造時の溶剤などとして用いられる。
性質
用途