チェンソーマン
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この項目では、藤本タツキによる漫画について説明しています。この漫画を原作としたアニメについては「チェンソーマン (アニメ)」をご覧ください。

チェンソーマン
ジャンル少年漫画
ダーク・ファンタジー
サスペンス
ホラー
漫画
作者藤本タツキ
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ(第1部)
少年ジャンプ+(第2部)
レーベルジャンプ・コミックス
発表号第1部:2019年1号 - 2021年2号
発表期間第1部:2018年12月3日 - 2020年12月14日[1][2]
第2部:2022年7月13日[3][4] -
巻数既刊17巻(2024年4月現在)
話数第1部:全97話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『チェンソーマン』(Chainsaw Man)は、藤本タツキによる日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて第1部「公安編」が2019年1号から2021年2号まで連載され、第2部「学園編」は『少年ジャンプ+』(同社)にて2022年7月13日より連載中[3][4][5]。コミックス15巻までの累計発行部数は2023年8月時点で2600万部を突破している[6]

メディアミックスとして2022年10月から12月までテレビアニメが放送された[7]
概要

「チェンソーの悪魔」の力を手に入れた少年・デンジの活躍を描くアクション漫画。主人公であるデンジは一般的な少年漫画に登場する王道のヒーロー像とは異なる「ダークヒーロー」となっており[8]、凶暴かつ過激な演出や、衝撃的な展開が特徴[8][9]

作中における「チェンソー」とは電動鋸の一種であるチェーンソーを指す[9]。本来チェンソーは木の伐採などに使われる工具であるが、ホラー映画では殺人鬼が使う凶器としても知られ、作者の藤本も公式インタビューで、スプラッター映画『悪魔のいけにえ(原題:ザ・テキサス・チェーンソー・マサカー)』から最も影響を受けた旨を語っている[10][9]。本作においても「恐怖」は作品における重要な要素となっており、恐怖映画のパロディやオマージュも多く取り入れられている[9]

週刊少年ジャンプでの第一部『公安編』の連載後、2022年7月より少年ジャンプ+で第二部『学園編』が連載中。また、2022年10月12日よりテレビアニメの放映が開始した。
あらすじ
第1部「公安編」
悪魔と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。少年デンジは死んだ父の借金を返すべく、「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていた。しかし借金は中々減らず、ごく普通の日常を願いながら、叶えるには到底届かなかった。ある日、デンジは仕事を斡旋していたヤクザに騙され、「ゾンビの悪魔」によって殺害されてしまうが、ポチタが心臓となったことで復活。「チェンソーの悪魔」の力を手に入れたデンジはゾンビの集団を一掃し、現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を管理されることになる。東京の公安本部へ移ったデンジは、マキマの命令を受けて先輩の早川アキ、デンジのバディとして選出された「血の魔人」パワーと同居する。公安ではかつて5分で120万弱の人を殺した「銃の悪魔」の討伐を掲げており、デンジは仲間たちとともに様々な敵と戦いを繰り広げる。やがてデンジは悪魔でありながら人々のために戦う姿が話題を呼び、次第にヒーローとして扱われてゆくことになる。
第2部「学園編」
悪魔でありながらデビルハンターとして活躍する謎のヒーロー「チェンソーマン」が世間を賑わせている時代。第四東高等学校に通う少女三鷹アサは、両親を悪魔に殺された過去を持ち、人々から英雄視されているチェンソーマンを嫌っていた。周囲に馴染めず孤立した日々を送っていたアサは、ある日悪魔と契約したクラスメイトによって殺されてしまうが「戦争の悪魔」ことヨルと一心同体になったことで蘇る。「チェンソーマンを倒すことができれば肉体を返してやっても良い」とヨルに告げられたアサは、それ以来自身の身体を悪魔と共有する奇妙な共同生活を送ることになる。一方、チェンソーマンの正体であるデンジは「自分がチェンソーマンであることを周囲に打ち明けたい」という想いを胸に秘めながら、偶然アサと同じ高校で学校生活を送っていた。ひょんなことから知り合いになったアサとデンジの二人は、互いの正体と目的を知らないまま次第に親交を深めていくようになる。
世界設定

「悪魔」という、人間の恐怖を原動力とする怪物が当たり前に存在し、認知されている世界。1997年と作中で明記されているが、ソ連が崩壊していないなど、現実世界の歴史とは必ずしも符合しない。
用語
悪魔
動植物や概念などあらゆるものの名前を持って生まれてくる、人知を超えた怪物。人間がその名前を恐怖・嫌悪するほど力を増すとされている。種を問わず血を補給することで、力の維持や増強、損傷の急速な回復が可能。生きている人間へ憑依し操る能力や、人間の死体を乗っ取り「魔人」となる能力を持つ。悪魔は本能的に人間を嫌い、常に人の死や苦しみを望んでいるとされている一方、人に近い容姿の悪魔は比較的人間に友好的とされる。天使の悪魔の証言によれば、悪魔は人間のいる世界と地獄との間で
輪廻転生をしており、名前が恐れられている限りは、一方の世界で死んだとしてももう一方の世界で復活することができる。転生する際、記憶は引き継がれない。しかし、特異課の管理下にいる悪魔は、全員地獄で死ぬ直前にチェンソーのエンジンのものと思われる音を耳にしている。人間は悪魔と契約をすることで、代償を払ったうえで使役したり、力を借りたりすることができる。強力な悪魔であるほど強い契約が必要になるが、悪魔に気に入られれば少ない代償で契約したり、より強い力を借りたりすることができる。
魔人
人間の死体を乗っ取った悪魔。人格は悪魔だが、元となった人間の記憶を受け継いでいる者もいる。頭部や顔に通常の人間と異なる特徴が現れ、頭部がない、頭部全体または一部が別生物のものになる、部位が増減する、角が生えるなどの変化が起きる。魔人になると悪魔のときより弱体化するため、悪魔が死から逃れるためにやむを得ずなることが多い。人格が人間であり通常時の頭部がそのままであるデンジなどは該当しない。
悪魔でも魔人でもない存在
デンジ、サムライソード、レゼのように、意識や姿は人間だが、身体内部に悪魔の臓器があり悪魔に変身できる存在。非常に前例が少ないためデビルハンターの間でも噂程度にしか認知されていない。変身や武装を解く際は、変化した部位が泥のように溶ける。変身や武装にはトリガーがあり、胸のスターターロープを引いてエンジンを吹かす、鞘になっている左手を抜いて抜刀する、首の安全ピンを抜くなど、該当武器の特徴の特定の動作になっている。また、悪魔や魔人と同様に血液が重要なエネルギー源になっている。これらの存在は基本的に不死身で、血液を摂取すれば回復し、上記の特定の動作でも回復できる。普通の悪魔なら致命傷になるほどの負傷でも容易に回復でき、サムライソードはアキによって呪殺されてもすぐに蘇生している。ただし蘇生には血を供給されるか、上記の特定の動作を代行してもらう必要があるため、誰かの介入がなければ死んだままで無防備である。血液が不足していると、再び変身しようとしても途中で変身が止まってしまったり、特定の動作をしても武装が現れなかったり、損傷だけが回復して人間の姿に戻ってしまったりする。これらの存在には特定の呼称は「無い」とされていた。実際には、チェンソーマンの能力によりその名が抹消されたが、何故か存在は消えていなかったものたちである。
契約
悪魔と人間が結ぶ約束事。絶対的なものであり、片方が契約を守った時もう片方も必ず守らねばならず、守れず破れば死ぬ。デビルハンターが悪魔と契約することは合法だが、一般人の場合は犯罪となる。契約は人間側に何かしらの代償を悪魔に与えなければならず、寿命や身体部位であることが多く、力を借りる都度に代償を支払うケースや再生不可な欠損と共に悪魔の部位や力を貸与されるもの、人間側の夢や死をみせる約束をする場合など様々である。
デビルハンター
悪魔の脅威から人間を守るための職業。基本的には悪魔と契約して力を借りることで戦うが、武器を用いて生身の人間が戦うケースもある。特異4課では悪魔や魔人が直接戦闘要員として活動している。公安に所属するデビルハンターは福利厚生や給与の面で充実しているが、民間のデビルハンターでは対処しきれない事例の対応に当たることが多いため、負傷や殉職も多くなっている。
地獄
悪魔の生まれ故郷。天使の悪魔によると悪魔は地獄で死ぬと人間の世界に現れ、人間の世界で殺されたとしても新しい個体として地獄で復活する、というように輪廻転生を繰り返しているらしい。「地獄の悪魔」の能力により人間も行くことが可能であるが、作中では4人の人間の死が必要であった。地上には一面の草原が広がり、蟻などの生物もいる他、人間の指やバスタブなどが地面に落ちている。上空には形の異なるドアが大量に整列している。
登場人物

声はテレビアニメ版の声優。演は舞台版での俳優
主要人物
公安編
デンジ
声 -
戸谷菊之介[11][12](幼少期 - 井上麻里奈[13])演 - 土屋直武[14](幼少期 - 岩田陽葵[15])本作の主人公。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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