チアベンダゾール
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チアベンダゾール
Thiabendazole

IUPAC名

2-(1,3-Thiazol-4-yl)-1H-benzoimidazole
別称TBZ
識別情報
CAS登録番号148-79-8
KEGGD00372
SMILES

[nH]1c2ccccc2nc1c3cscn3

特性
化学式C10H7N3S
モル質量201.249
融点

304-305
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

チアベンダゾール(英称Thiabendazole、略称TBZ)は、殺菌剤防カビ剤の一種。
目次

1 用途

2 作用機序

3 残留基準等

4 脚注

5 参考文献

用途

殺菌剤や食品添加物、木材防腐剤として用いられる。アメリカメルク社が開発し、1999年の原体輸入量は4.3トン、同年の単水和剤・液剤の生産量は計10.1トンであった。

日本においては1972年6月30日に農薬登録、甜菜の褐斑病などに適用されていたが、2006年に失効した[1]。また、1978年食品添加物としての認可を受けており、ポストハーベスト農薬として輸入バナナ柑橘類などの防腐処理剤として使用される。工業用防カビ殺菌剤としては、塗料冷蔵庫ドアパッキン、衣料品の抗菌加工にも用いられる。

また、医薬品としては「ミンテゾール」(万有製薬)の商品名で腸管糞線虫症や旋毛虫症治療用の内服用駆虫薬、動物寄生虫用薬品としても使用されていたが、同等の効果がありかつ安全性が高い新薬イベルメクチンが開発されたために駆虫薬としての製造・販売は中止されている。
作用機序

分類としてはメチルベンズイミダゾールカルバメート(MBC)系殺菌・殺かび剤でありFungicide Resistance Action Committee(FRAC) コード1に該当する。この系統の機序としては、微小管会合中にβ-チューブリンに結合することにより、有糸分裂を阻害することで発揮される。
残留基準等

一日摂取許容量は体重1kgあたり0.3mg。食品添加物としての残留基準は、柑橘類に10ppm以下、バナナに3ppm(果肉には0.4ppn)以下と定められている。

駆虫薬として投与されていた際には、めまい吐き気などの副作用が報告されていた[2]
脚注^チアベンダゾール国立医薬品食品衛生研究所
^ (案)農薬・添加物・動物用医薬品評価書―チアベンダゾール、食品安全委員会、P.46-47参照

参考文献

農薬毒性の事典(改訂版)三省堂 2002年
ISBN 9784385356044

殺菌・殺カビ性ピラゾール


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更新日時:2016年11月30日(水)15:09
取得日時:2018/08/13 14:17


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