ダートトラック
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この項目では、道路について説明しています。その他の用法については「ダート (曖昧さ回避)」をご覧ください。

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インドのダート(未舗装道路) アケダクト競馬場のダートの航空写真

ダート(dirt)とは、ほこり、あるいはより広義には汚い(dirty)もの一般を意味するが、道路については、未舗装(dirt road)であることを意味する。

スポーツモータースポーツを含む)ではダートコース(ダートトラックなどとも言う)のことを指す場合がほとんどである。ダートコースとは競馬モータースポーツなどで利用される土やが細かく敷かれた走路のことである。
目次

1 競馬のダートコース

1.1 アメリカ

1.2 ドバイ

1.3 日本

1.3.1 特徴

1.3.2 国内の重賞競走体系

1.3.3 凍結対策


1.4 韓国


2 モータースポーツのダート

3 道路におけるダート

4 その他のダート

5 関連項目

6 出典

競馬のダートコース
アメリカ

アメリカの競馬は、伝統的にダートコースにおけるレースが非常に盛んである。ダートは和訳すればであり、日本の競馬で使われているの意ではない。アメリカのダートコースは土を使っており、路盤は煉瓦を砕いた赤土のような路盤となっており、ダートレースは日本のレース並みの走破タイムが出る。小回りで平坦な直線の短い競馬場の形態とこの路面の特徴から、アメリカダートコースにおけるレースの特徴はハイペースで先行し、決勝線までそのスピードを維持した馬に有利となるものである。

一時期、アメリカの競馬界においてはイギリス式のオールウェザー馬場を導入する競馬場が増えていた。これは、低温と降のために芝コースでのレース開催を通年で行うことが難しいイギリスにおいて発展したもので、ワックスされた砂と化学合成物質の混合物をコースの素材とするものである。オールウェザー馬場の利点は、維持費が安い、寒空時に馬場状態が悪化し難い、コースを平坦に均し易いことに加え衝撃を吸収する素材の性質から、競走馬の脚部にかかる負担が少ない、という点にあるとされ、競走馬の育成・調教施設では世界的に広く導入されている。固く凹凸の整備もしにくい馬場に対する不安もあったことが、オールウェザー馬場への転換を加速させていた。

2005年にはケンタッキー州のターフウェイパーク競馬場が導入し、翌2006年にはカリフォルニア州競馬委員会も導入を決定した。これを導入した競馬場のレースは、スローペースで直線の切れ味勝負という、従来のダートコースとはまったく異なるレース傾向への変化が見られるという。

近年、サンタアニタ競馬場ではクッショントラック、プロライドという異なる二つの素材を試したものの、どちらの素材も降雨時の水はけが悪く再三の開催中止を余儀なくされたため、2011年からは砂の含有率を高くしたダートに馬場を戻した。またキーンランド競馬場でも一時期ポリトラックコースを使用していたが、2014年よりダート馬場に戻される[1]などダートへの回帰が続いている。

オールウェザー馬場と一口に言っても、競馬場によって用いられる合成素材は異なり、アーリントンパーク競馬場ウッドバイン競馬場ではポリトラック、ハリウッドパーク競馬場(廃止)ではクッショントラック、ゴールデンゲートフィールズ競馬場ではタペタが採用されている。
ドバイ

ドバイワールドカップで有名なドバイナド・アルシバ競馬場ではアメリカのダートを貨物船で運んでそのまま競馬場に敷いていた。ただし、ドバイでも2010年に開場のメイダン競馬場ではタペタを用いたオールウェザー馬場が導入され、ナド・アルシバ競馬場は閉鎖された。しかし、メイダン競馬場は2014年にオールウェザーコースからダートコースへ変更されることになった。[2]
日本
特徴

中央競馬では戦後日本中央競馬会冬季間の芝コースの保護を目的として、アメリカを参考にして土主体のダートコースを導入した。しかし、水捌けの悪い土主体のダートコースは雨の多い日本の気候条件下では使用に耐えず、ほどなく水捌けのよい砂主体のコースに置き換わった。

地方競馬競馬場は、芝コースの管理について技術的にも資金的にも制約があることから、ダートコースの内側に芝コースがある盛岡競馬場をのぞき、ダートコースのみで構成されている。


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