ダークエルフ
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ダークエルフは、スノッリ・ストゥルルソン著『散文エッダ』に記述される「闇のエルフ(デックアールヴ)」(古ノルド語: dokkalfr)の英訳名。「黒エルフ(デックアールヴ)」も、これと同一視される。

ファンタジー小説やテーブルトークRPGなどに登場する架空の種族でもあり、多くの場合はエルフの近縁種とされ、エルフは気位が高いものの人間に友好的(あるいは無関心)であるのに対し、ダークエルフは人間に害を成す存在として描かれる[1]。また、エルフとも敵対していることが多い[1]
北欧神話

北欧神話で「闇のエルフ(デックアールヴ)」という存在は[注 1]、英語に直訳すると「ダークエルフ」である[2]

その原典であるスノッリ・ストゥルルソン著『散文エッダ』においては、この「闇のエルフ」と「光の妖精(リョースアールヴ)」について書かれている[注 2][2]
さらには「黒エルフ(スヴァルタアールヴ)」という種族名もみえるが[注 3][2]、それは「闇エルフ」と同一であろうとする可能性の指摘[3][4]、ないし断定がされている[注 4][2][5]

さらには、闇と光のエルフの区別は北欧ゲルマンの神話体系に古くから存在したであろうとする学者もいるが[6][7]、闇のエルフも黒エルフも所詮「ドワーフ(ドヴェルグ)」のことであろうという意見が強まっている[4][8]。スノッリの新エッダのみにしか、「闇のエルフ」という言い回しをする古例がないのである[9]
たとえば「闇の妖精(デックアールヴ)」に対する「光の妖精(リョースアールヴ)」などの区別は、より由緒ある北欧神話の経典である『古エッダ』にはない。かつて『古エッダ』の一編とされたこともある「オージンのワタリガラスの呪文歌」にはみえるが、これは近代の創作だと今では結論付けられている[10]

特に「黒エルフ」がドワーフ(ドヴェルグ)のことではないかという考察については、「黒エルフの国(スヴァルトアールヴヘイム)」には、ドワーフが住んでいると2箇所で述べられていることが理由に挙げられる[4]
すなわち、黒エルフの国とは、ドワーフであると知られるグレイプニル作成の鍛冶たちや、アンドヴァリが住む土地であるからである[11][注 5]

邦書においては黒小人という表現もみられる。たとえば山室静は、フェンリス狼を縛る鎖(前述のグレイプニル)の工匠たちやアンドヴァリがいるスヴァルトアールヴヘイムのことを「黒小人のところ」、その住人を「黒小人」として解説している[12]
井村君江の参考書でも、明るく軽やかな良いライト・エルフ Light elves と、暗く醜く悪いダーク・エルフ Dark elvesの2種に分かれるとしており、「黒い(暗い)アルファル」という異表記を収める[注 6][13]
創作の世界.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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