ダークエイジ・ロマン_大聖堂
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出典検索?: "大聖堂" ケン・フォレットの小説 ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2018年11月)

『大聖堂』(だいせいどう、英語: The Pillars of the Earth)は、ケン・フォレットによる歴史小説。1989年に発表され、日本では1991年新潮文庫から矢野浩三郎訳により出版された。2005年にはソフトバンク文庫により再版されている。

12世紀中葉の史実を背景として、キングズブリッジという架空の町に建築される大聖堂を中心として展開される群像劇。ホワイトシップの遭難から始まる無政府時代からカンタベリー大司教トマス・ベケットの暗殺という半世紀の間が描かれている。

ロマネスク建築からゴシック建築へ移り変わる技術的な歴史も背景としている。キングズブリッジは実際のイングランドの町から名前をとっているが、作中のキングズブリッジは筆者の創作によるものである。

ケン・フォレットはこの小説以前はスリラー小説のジャンルで活躍していたが、大聖堂は全世界で2,000万部を売り上げ、代表作となった。

続編の『大聖堂-果てしなき世界』(World Without End)が2007年10月に発売された。日本では2009年にソフトバンク文庫から戸田裕之訳により出版されているが、内容的には直接の続編ではない。

2010年にテレビドラマ化され、日本では『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』のタイトルで2011年に放映された。
あらすじ
プロローグ 1123年

イングランド南部にあるシャーリングの町で、一人の青年が絞首刑に処されようとしていた。青年が絶命した瞬間、金色の目を持ち、妊娠しているらしい一人の少女が遠巻きに処刑を見ていた三人の男たち、すなわち司祭騎士修道士に呪いをかけ、すばやく身をひるがえしてその場から走り去っていった。
第一部 1135年?1136年

トム・ビルダーは腕の立つ石工で、かつてエクセターの大聖堂の建築に参加していた。そこで石工として大きく成長したトムは、いつの日か自分の設計した大聖堂を建築するという生涯の夢を抱き、そのため条件の良い専属石工の話も断っていた。しかし彼は腕が立つため、仕事には困らなかった。

トムはその年の秋、パーシー・ハムレイという領主の息子ウィリアムの新婚のための屋敷を建築していた。しかしウィリアムは、シャーリング伯爵の令嬢アリエナに婚約を解消されてしまった。知的だが高慢な少女だったアリエナは、粗野で下品なウィリアムとの結婚を嫌ったのである。解雇されたトムは冬を越すためしばらく農作業の手間賃を稼ぎ、晩秋になって移動を開始した。しかし貴重な財産である豚を盗まれた上、すでに冬に入って建築の現場はどこも休止しており、トムは仕事がどこにも見つからずに困窮した。出発の時期が悪かったのである。困っていたトムの一家は、森で暮らしていた金色の目をもつエリンという女とその息子のジャックに助けられた。トムとエリンは互いに惹かれるものを感じたが、トムは再び仕事を求めて町から町へさまよう。

修道士フィリップはウェールズの出身で、両親はまだフィリップが幼いとき、故郷の村を襲ったイングランドの兵士たちに殺された。フィリップと弟のフランシスはその時、急を知って駆けつけた近くの修道院のピーター院長に救われ、その修道院で育てられた。フィリップはやがて敬虔で学識豊かな修道士となり、ピーター院長の友人が院長を務めるイングランドのキングズブリッジ修道院に招かれた。フィリップはその分院を任され、堕落し荒廃していた分院を見事に立ち直らせた。だが問題はむしろ本院のほうにあった。本院は無気力で卑屈な老人であるジェームズ院長の下で財政的にもモラル的にも破綻しており、それは日増しに悪化する一方だったのである。問題の根本的な原因は、本来修道院を指導すべき立場にあるジェームズ院長の無気力にあり、院長が生きているうちは修道院全体の改革は望めないだろうと考えたフィリップは歯がゆい思いをする。

そんな時、より世俗的な教会での出世の道を選んで修道院を去り、現在はヘンリー1世の庶子グロスター伯ロバートに仕えているフランシスが訪ねてきた。当時のイングランドはヘンリー1世のただ一人の嫡出の王子であったウィリアムが1120年に起こったホワイトシップの遭難で死亡したために、ウィリアムの同母姉で、モード、あるいはモード女帝などと呼ばれていたマチルダが後継者に指名されていた。フランシスは兄のフィリップにヘンリー1世が死去し、甥のスティーブンがイングランドへ乗り込んできて王位を奪ったことを知らせた。そしてフランシスはフィリップに、キングズブリッジ近郊の領主であるシャーリング伯バーソロミューがモードに呼応してスティーブンに反旗を翻そうとしていることを、何とかしてイングランド南部に広めて欲しいというのだ。スティーブンの弟はイングランドでも最有力の聖職者であるウィンチェスター司教ヘンリー(英語版)であり、兄は弟のために教会勢力に権限を認めると見られていたので、教会としてはスティーブンの即位はむしろ望ましいものだったのである。フランシスはまた、森で拾ったという赤子を連れてきていた。フィリップはこの赤子にジョナサンという名前をつけ、修道院で育てることを決める。

森をさまようトム・ビルダーは窮地に陥っていた。身重の妻アグネスは寒い森の中で出産したが、産褥で死んでしまった。食料もなく赤子に乳を与えられないため、トムは妻の遺体を埋葬した場所に赤子を放置した。しかし、すぐにそれは大きな罪だと考え直し、せめて連れて行こうとそこに戻ったが、すでに赤子の姿はなかった。その直後、トムはエリンとジャックと再会する。その先にある修道院の方へ司祭が赤子を連れてゆくのをここでジャックと見たというエリンの話を聞いたトムは、赤子の世話を修道院に任せようと決める。アグネスが死んだことを知ったエリンはトムと男女の仲になり、ジャックを連れてトムの一家に合流した。

フランシスがフィリップを訪ねた翌日、フィリップはシャーリング伯の蜂起の情報を伝えるためにキングズブリッジの司教に会いに行くが、司教は不在だった。フィリップは司教を補佐している助祭長のウォールランにその情報を伝え、善処を彼に任せることにした。ウォールランは近くの領主であるパーシー・ハムレイにその情報を伝えた。パーシー・ハムレイは野心家であり、息子のウィリアムをシャーリング伯爵の令嬢アリエナと婚約させたもその野心の一環であった。ウィリアムはアリエナに婚約の再考を促すことを名目にシャーリング伯の居城へ行きその情報が事実であることを確かめた。そしてパーシーとその妻のリーガンは野心から、また息子のウィリアムは自分を振り家名を貶めたアリエナへの意趣返しから、シャーリング伯爵襲撃を決めた。

トムとエリンの一家は家族となったものの、トムの息子のアルフレッドはジャックが博学で知的なのが気に食わず、ジャックの方もすでに働いていて体も大きいために傲慢なアルフレッドを嫌悪していた。エリンは2人の反目を心配するが、アルフレッドを溺愛していたトムは2人の仲を放置していた。アルフレッドは妹のマーサもよくいじめの対象にしていたが、ジャックとマーサの方は互いに仲良くなった。

トムたちはキングズブリッジへ向かうが仕事は無かった。藁をもつかむ思いでシャーリング伯の城へ向かうと、そこでは戦争の準備中であった。シャーリング伯はスティーブン王に対し蜂起しようとしていたのだ。トムは城の不備を指摘し、伯爵に雇われることに成功した。その夜、ジャックはシャーリング伯の令嬢アリエナを食堂で見て、その美しさに惹かれる。 しかし、そこにパーシー・ハムレイの軍が乱入してきた。ウィリアムが僅かな部下と共に先行して跳ね橋が上がらないようにしており、また本丸に先に立てこもっていたのだった。シャーリング伯は降伏し逮捕された。ウィリアムはアリエナに再度結婚の意志を尋ねるが、アリエナはそれをはねのけた。

フィリップはキングズブリッジ修道院で、ジェームズ院長が死んだことを知った。副院長のリミジアスが次の院長の座を狙っていたが、フィリップは自分が院長となって修道院を建て直すのが天啓だと信じ、自らも立候補を表明した。一時はフィリップが優勢となったが、リミジアスは政治的な手段で立候補者を自分ひとりにさせようとした。そこへ助祭長のウォールランがやってきた。ウォールランは立候補者を指名できる権限を自分が持っていると告げ、フィリップに取引を持ちかけた。キングズプリッジの司教が死んだら自分を指名することを約束すれば、フィリップを立候補者に指名すると言うのだ。フィリップは迷いながら、天啓を信じてこの取引を受けた。フィリップが修道院長となったと同時にウォールランは司教が死んだことを知らせた。明らかにその死を隠して取引したのである。フィリップは渋々と約束どおりウォールランを司教に推薦し、ウォールランはキングズブリッジの司教となった。

シャーリング伯の城から解放されたトムの一家は、大聖堂を擁するキングズブリッジ修道院の院長が代わったと聞き、代替わりにつきものの大聖堂の修復または建て替えを期待してキングズブリッジへ行った。一家は修道院の宿坊で一夜を過ごすが、ジャックは大聖堂が無くなればトムに仕事ができ、母と定住できると考え、夜中に抜け出て大聖堂に放火した。


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