ダンジョンズ&ドラゴンズ
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この項目では、RPGのシリーズ全体について説明しています。

これを原作とした2023年のリブート映画版については「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」をご覧ください。

Basic set系(新和メディアワークスが翻訳発売した)については「クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ」をご覧ください。

このゲームではダンジョンマスター(Dungeon Master)と呼ばれるゲームマスターが、マスタースクリーンついたて)を使いシナリオを説明している。

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(Dungeons & Dragons、略称:D&D)は、1974年に制作・販売されたアメリカファンタジーテーブルトークRPGである。世界で最初のロールプレイングゲーム(RPG)[1]であり、他のRPGの原点[2]ともなり、最も広くプレイされた作品[3]である。日本語版はいくつかの出版社から翻訳されていたが、2022年6月まではホビージャパン社によって発売されていて、12月からはウィザーズ・オブ・ザ・コースト日本支社から発売されている。
概要

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』は、ゲイリー・ガイギャックスデイヴ・アーンソンによってゲームデザインされ、アメリカのTactical Studies Rules(後にTSR, Inc.に改名)社が1974年に制作・販売したテーブルトークRPGである[4][5][6]。その後、何度か改版を重ねたが、1997年ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(Wizards of the Coast:略称WotC)社がTSR社を買収して以降は同社より販売されている。2000年には大幅に変更を加えた第3版が発売され、2008年に第4版、2014年には第5版が発売された。第3版以降のナンバリングは『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ 第2版』に続くものであり、1990年代まで『ダンジョンズ&ドラゴンズ』と呼ばれていたゲームの系譜とは異なる。

オリジナルの共同制作者であるゲイリー・ガイギャックスは2008年に、デイヴ・アーネソンは2009年にそれぞれ他界した[7]
系譜.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。.mw-parser-output .release_timeline{float:right!important;clear:right!important;width:auto!important;flex:1 1 100%;margin:0 0 .3em 1em;padding:.75em 1em;font-size:80%;line-height:.9;border-collapse:separate;border-spacing:0 1px;background-color:transparent}@media(max-width:550px){.mw-parser-output .release_timeline{width:100%!important;box-sizing:border-box}}.mw-parser-output .rt_left{float:left!important;clear:left!important;margin:0 1em 0 .3em}.mw-parser-output .release_timeline .rt_caption{padding:.4em .4em .2em;font-size:112.5%;text-align:center;display:table-caption}.mw-parser-output .release_timeline .rt_subtitle{padding-top:.3em;font-size:90%;font-weight:normal}.mw-parser-output .release_timeline td{border:none;padding:.4em;text-align:left;background:none;font:inherit;color:inherit}.mw-parser-output .release_timeline th{border:none;padding:.4em;text-align:right;background:none;font:inherit;color:inherit}.mw-parser-output .release_timeline .rt_first{padding:.4em .4em .2em}.mw-parser-output .release_timeline .rt_next{padding:.2em .4em}.mw-parser-output .release_timeline .rt_last{padding:.2em .4em}

D&D releases timeline赤系[注釈 1]TSR、緑系[注釈 2]WotC、括弧内は日本語版1974Original D&D
1975
1976
1977AD&D、ホルムズ版
1978
1979
1980
1981モルドヴェイ版
1982
1983メンツァー版(→ 新和1985)
1984
1985
1986
1987
1988
1989AD&D 2E(→ 新和1991)
1990
1991Rules Cyclopedia
(→ メディアワークス1994)
1992
1993
1994Classic
1995
1996
1997
1998
1999
2000D&D 3E
(→ ホビージャパン2002)
2001
2002
2003D&D v3.5(→ ホビージャパン2005)
2004
2005
2006
2007
2008D&D 4E(→ ホビージャパン2008)
2009
2010Essensials(→ ホビージャパン2011)
2011
2012
2013
2014D&D 5E
(→ ホビージャパン2017)
(→ ウィザーズ・オブ・ザ・コースト2022)

1974年に基本セットとして三冊のルールブックが封入されたボックスが発売された(現在では、Original D&Dと呼ばれる)。「ロールプレイングゲーム」という今までになかった新しい概念が注目された反面、このOriginal D&Dはルールにわかりにくい部分も多く、それをフォローするためにデザイナー陣は矢継ぎ早にいくつもの追加ルールを発表した。それを繰り返していくうちに、ルールシステムがまとまりがないものとなってしまったため、ルールを再設計した「新しいD&Dゲーム」を改めて作ることになった。

1977年からその「新しいD&Dゲーム」が発売されるようになったが、このときにTSR社はD&Dの名前を持つ2つの異なるゲームを同時に展開した。その2つのD&Dゲームとは、一つは簡潔さを重視したカジュアル向けの『Dungeons & Dragons Basic Set』であり、もう一つは多数のルールやデータを持つコアゲーマー向けの『Advanced Dungeons & Dragons』(略称はAD&D)であった。この2つのD&Dゲームは同じ親を持つ兄弟ではあるが、混ぜて遊ぶことはできず、商品展開も別々に行われていった。1990年代までは注釈抜きで単に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『D&D』と言えば、Basic Set系の製品のことを指していた。(日本のユーザーの間では赤箱・青箱などの俗称でも親しまれていた)

1997年にD&Dの権利がTSR社からWotC社へと移譲。WotC社は2つに分かれていたD&Dを1つに統合することを計画。2000年にAD&Dが第3版ルールへと更新された際、新しいルーブックを『ダンジョンズ&ドラゴンズ 第3版』(Dungeons & Dragons 3rd Edition : 通称D&D3e)とのタイトルで発売した。これと同時にBasic Set系の製品展開が終了された。この第3版の発売以降、注釈抜きで単に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『D&D』と言えば「かつてAD&Dと呼ばれていたゲームから続く系譜」のことを指すようになった。つまり、かつて「AD&D」と呼ばれていたものが「D&D」となり、かつて「D&D」だったものは消えていったのである。かつての「D&D」について指し示す時は区別を明確にできるように『クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ』との言い方もされるようになった。

2003年には、第3版を改定した第3.5版が発売されている(日本語版は2005年に発売)。

2008年には、ルールをさらに大幅に改定した第4版がアメリカ合衆国にて発売された。日本語版も同年にホビージャパン社から翻訳展開が開始されている。

2012年1月9日に、第4版に続くさらなる新版が開発中であることがWotC社によって発表された[8]。その後、WotC社がD&D NEXTの英語版以外のライセンスを全世界で発行しないことを発表したことを受け、日本語版を出版することが不可能になった、とホビージャパンは2014年7月3日に発表した[9]


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