『ダンジョンキーパー』(Dungeon Keeper)はエレクトロニック・アーツが発売した「リアルタイムダンジョン設営シミュレーション」ゲームシリーズである。「ダンジョンキーパー」(1997年)、「ダンジョンキーパー2」(1999年)、そしてスマートホン用の「ダンジョンキーパー」(2014年)がある。初代の開発元はピーター・モリニュー率いるブルフロッグ(Bullfrog)。 プレイヤーは、広大な地下世界にダンジョン(地下迷宮)を築き、クリーチャー(モンスター・化け物)を配下とする悪のダンジョンキーパーとなって、このダンジョンを打ち滅ぼそうとする正義の勇者達や、地下世界の利権を争う他のダンジョンキーパーを抹殺していくゲームである。 主に斜め上から見下ろした視点で操作し、ダンジョン設営のためにクリーチャーに地面を掘らせ、その場所に様々な機能を持つ部屋を設置し、その部屋によって変化する出現クリーチャーらを使役して、広大なダンジョンを運営していき、最終的に一つの王国の地下世界を掌中に収めるのが目的である。 ダンジョンには様々な部屋が設営可能だが、主な所では などがあり、ステージを進んでいくと拠点の防衛に有効な見張り台や、敵を捕らえて放り込む牢獄、ロールプレイングゲーム(コンピュータRPG)などではお馴染みのトラップを作る工房、敵を嬲り者にして寝返らせる拷問室などの、様々な悪魔的な部屋が使えるようになる。 これを目当てに集まってきたゴブリン、バイルデーモン、トロルなどの手下となるモンスターやクリーチャーを地下世界から掘り出した財宝で雇い・訓練し・地下世界を支配してゆく。プレイヤーの築いたダンジョンを滅ぼすべく侵入してくる勇者達を撃退するためのトラップ配置も重要で、また敵を遮り視界を妨げるドアを設置することもできる。 ゲーム進行の自由度は非常に高く、プレイヤーの創意工夫によって様々な攻略法が成立しうる。特に敵の出現ポイントはステージ毎に決まっているので、その進攻ルートに重点的に罠を配して待ち伏せるといった戦略も有効である。しかし準備が整わないダンジョンは弱く、無闇にダンジョンを拡張すると敵の移動ルートを掘り当てて薮蛇になることもあり、またダンジョンの発達度合いによって(その悪名が地上世界に知れ渡り)、敵である勇者の攻撃が激しくなるといった要素もあり、単純にダンジョンを強化・発展させるだけではクリアできない面も多数存在する。 シリーズ一作目。その特異性の高いゲーム内容で世界中のゲーマーに注目された。 ダンジョンキーパーの拡張版。より難易度の高い「ディーパーダンジョン」も追加されているなど、多くの修正が加えられている。日本では、エレクトロニックアーツ・ジャパンから廉価版が発売されており、入手性も高かった。 3Dパッチ、ゲームエディター、追加シナリオなどが追加されたパッケージ。その後、公式ウェブサイトからほとんどの追加データが無料ダウンロード出来るようになったため、まもなくGold Editionの販売は終了した。 ゲームが完全に3D化され、またゲーム内容にも調整が加えられた。オリジナルの開発者であるピーター・モリニューが会社を去った後に開発されたこともあり、1とはプレイの感触が異なっている。 エレクトロニックアーツとミシク・エンターテイメント DK2にラストではDK3の開発・発売をにおわせるムービーがあった。ダンジョンキーパーの公式Webサイトによれば、ダンジョンキーパー3の構想を告げていた。発表されていた副題はWar for the Overworld。開発元のブルフロッグが解散し、発売に至らなかった。 2008年12月1日、中国を活動拠点とするNetDragonWebsoft Inc.がエレクトリックアーツとダンジョンキーパーのライセンス契約を交わし、MMORPGの作成をすることを発表した[2]。その後の詳細は発表されておらず、リリースされても中国、香港、マカオ、台湾などの中華圏のみにターゲットされたサービスになるとされていた。
システム
手下を休ませる寝室(DK1日本語版では「ねぐら」)
食料を産出するニワトリ小屋
クリーチャーを訓練する訓練室
ラインナップ
ダンジョンキーパー
北米:1997年6月27日、日本:1997年7月発売
ダンジョンキーパープレミアム
日本国内のみ販売:1997年11月発売
Dungeon Keeper Gold Edition
北米のみ販売:1998年12月発売
ダンジョンキーパー2
北米: 1999年6月30日発売。日本:1999年発売
ダンジョンキーパー (モバイル)
2014年1月30日
計画のみ
ダンジョンキーパー3
ダンジョンキーパーオンライン
登場クリーチャー・勇者
Size:25 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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