ダラス_(テレビドラマ)
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ダラス
原案
デイヴィッド・ジェイコブズ
脚本脚本家一覧(英語)
監督監督一覧(英語)
出演者

バーバラ・ベル・ゲデス

ジム・デイヴィス

パトリック・ダフィ

ラリー・ハグマン

ヴィクトリア・プリンシパル

シャーリーン・ティルトン

リンダ・グレイ

スティーヴ・カネリー

ケン・カーチェヴァル

スーザン・ハワード

ハワード・キール

プリシラ・ボーリュー・プレスリー

ドナ・リード

ダック・ランボー

シェリー・J・ウィルソン

ジョージ・ケネディ

キャシー・ポドウェル

サーシャ・ミッチェル

キンバリー・フォスター

レスリー=アン・ダウン

バーバラ・ストック

テーマ曲作者ジェロルド・インメル
国・地域 アメリカ合衆国
言語英語
シーズン数14
話数357(各話リスト)
各話の長さ47?50分
製作
製作総指揮

フィリップ・カピス (シーズン1?9)

リー・リッチ (シーズン1?3)

レナード・キャツマン (シーズン10?14)

ラリー・ハグマン (シーズン12?14)

ケン・ホートン (共同製作総指揮 シーズン13?14)

プロデューサー

レナード・キャツマン (シーズン1?8)

ジェイムズ・H・ブラウン (シーズン9)

デイヴィッド・ポールセン (シーズン10?11)

ハワード・ラキン (シーズン12)

クリフ・フェンマン (シーズン13?14; 副プロデューサー シーズン1?11; 共同プロデューサー シーズン12)

ミッチェル・ウェイン・キャツマン (共同プロデューサー シーズン13?14)

フランク・キャツマン&ジョン・レティーノ (副プロデューサー シーズン 13?14)

製作

ロリマー・プロダクションズ
(1978?1986)
(シーズン1?9)

ロリマー・テレピクチャーズ
(1986?1988)
(シーズン10?11)

ロリマー・テレビジョン
(1988?1991)
(シーズン12?14)

配給ワーナー・ブラザース・テレビジョン

放送
放送チャンネルCBS
映像形式NTSC
音声形式

モノラル (シーズン1?11)

ステレオ (CBSステレオサウンド) (シーズン12?14)

放送期間1978年4月2日 (1978-04-02) - 1991年5月3日 (1991-5-3)

番組年表
次作

Dallas: The Early Years

Dallas: J.R. Returns

Dallas: War of the Ewings

Dallas (2012 TV series)

関連番組Knots Landing
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『ダラス』(英語: Dallas)は、アメリカ合衆国CBSプライムタイムに放送されたテレビドラマ[1]1978年4月2日から1991年5月3日まで全13シーズン・357話が放送された。油田開発で財を成したユーイング・オイルおよび酪農牧場サウスフォークを経営するテキサスの大富豪ユーイング家がドラマの舞台である。当初、三男ボビー(パトリック・ダフィー)と、ユーイング家と反目し合うバーンズ家の娘パメラ(ヴィクトリア・プリンシパル)との結婚生活が焦点であった。シリーズが進むにつれて、石油王となるユーイング家の長男で狡猾なJ.R.に注目が集まるようになり、代表的登場人物となった[2]。最終シーズンでは唯一J.R.のみが全てのエピソードに登場した。

巨大な利権をめぐる権力闘争と家族の愛憎劇はアメリカ全土で人気を呼び、最高視聴率は53.3%を記録した。その成功に追随し、『ダイナスティ』などの似たような設定のドラマがいくつか作られるほどであった。

『ダラス』の人気の一因として挙げられるのは、クリフハンガーというドラマの手法である[3]。これはあるシーズンの最後で大きな事件が起き、その結末が次のシーズンまで持ち越されることであり、これにより番組が一時終わっても視聴者の興味を引き続けることができる。本作は、クリフハンガーを初めて用いたテレビドラマである。最も有名なクリフハンガーは「Who shot J.R.?」のミステリーである。1980年のシーズン3最終回「Who Done It」はアメリカのテレビ史上2番目に高い視聴率を獲得した[4]。シーズン9は「ドリーム・シーズン」と呼ばれ、パメラの夢で構成されていた。1991年、シーズン14「Conundrum」で最終回を迎えた。

ボビー役、パメラ役以外に、ラリー・ハグマンが貪欲、狡猾な大物実業家J.R.ユーイング役、舞台および映画女優バーバラ・ベル・ゲデスが女家長ミス・エリ―役、西部映画俳優ジム・デイヴィスがユーイング家家長ジョック役を演じ、デイヴィスにとって1981年に亡くなる前の最後の役となった。

1980年の第32回プライムタイム・エミー賞においてベル・ゲデスがドラマ主演女優賞を授賞したのを含め、エミー賞を4回受賞した。

全357エピソードを放映し、アメリカの1時間のプライムタイム番組史上、『ガンスモーク』(635エピソード)、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(2022年5月現在513エピソード)、『ロー&オーダー』(456エピソード)、『ボナンザ』(430エピソード)、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』(2022年5月現在395エピソード)に続き、ロングラン番組の1つとなっている。さらに1979年、スピンオフの『Knots Landing』も14シーズン続き、344エピソードを放映した。

2007年、「タイム」誌により「ベスト番組100選」に選出された[5]

2010年、TNTがユーイング家のその後の続編を製作し[6]2012年6月13日から2014年9月22日までアメリカで放送されていた[7]
当初の前提

1978年4月2日、CBSで全5話のミニシリーズが開始した。当初あくまでパイロット版としての放送で、低視聴率で知られる日曜夜に放送されていたこともあり、プロデューサーもテレビ局も5話以上続くと思っておらず、延長について考えていなかった。しかしレギュラー・シリーズに移行するに充分な人気を獲得し、1978年9月23日から1991年5月3日、シーズンを通して放送することとなった。当初パイロット版とされていた5話が、その後「シーズン1」とみなされることとなり、最終的に計14シーズン制作された。

富、性、陰謀、対立、権力闘争が描かれていることで知られる。シリーズを通して大前提は長年に亘るユーイング家とバーンズ家の対立関係であり、シーズン1でバーンズ家の娘パメラ(ヴィクトリア・プリンシパル)とユーイング家の末の息子ボビー(パトリック・ダフィー)が駆け落ちして結婚したことで対立が深まる。ほとんどテキサス州ダラス郡で撮影され、架空のブラドック郡のサウスフォーク・レンチが舞台となっている。ユーイング家の住むサウスフォーク・レンチ

1930年代、石油採掘者のジョン・ロス(ジョック)・ユーイング(ジム・デイヴィス)は短期間仕事上のパートナーであったウィラード(ディガー)・バーンズ(デヴィッド・ウェイン/キーナン・ウィン)から株を騙し取ったとされており、さらにはディガーの最愛の女性エレノア(ミス・エリ―)・サウスワース(バーバラ・ベル・ゲデス/ドナ・リード)を略奪して結婚した。ジョックと違い、ミス・エリ―は長年の牧場主の家系の出身で土地と牛をとても愛している。ジョックとミス・エリ―の結婚後、サウスワース家の牧場はユーイング家の邸宅としてサウスフォークと名付けられ、そこで3人息子のJ.R.(ラリー・ハグマン)、ゲイリー(デイヴィッド・アクロイド/テッド・シャックルフォード)、ボビーを育てる。

J.R.は元ミス・テキサスのスー・エレン・シェパード(リンダ・グレイ)と結婚しているが不道徳であるなどうまくいっておらず、J.R.と違って道徳的で実直なボビーと度々喧嘩になる。次男のゲイリーはミス・エリ―のお気に入りであったが、幼少期からジョックとJ.R.から弱虫扱いされるなど不仲であった。17歳でゲイリーは15歳のウェイトレスのヴァリーン・クレメンツ(ジョーン・ヴァン・アーク)と秘密裏に結婚し、ユーイング家の初孫ルーシー(シャーリーン・ティルトン)が生まれ、サウスフォークに戻って住もうとする。ジョックはヴァリーンを気に入り、未熟なゲイリーたちを支援するが、J.R.はゲイリーに悪い取引を持ちかけ、アルコール依存症になるまで追い詰め、ゲイリーはサウスフォークにいられなくなる。ゲイリーがいなくなり、ヴァリーンもJ.R.から迫害されるために出ていき、ルーシーは祖父母のジョックとミス・エリ―により育てられる。

シーズン1第1話において、10代のルーシーが牧場作業長のレイ・クレブス(スティーヴ・カネリー)と関係を持つ。その後シーズン4において、レイはルーシーの叔父であることが判明する。レイは、第二次世界大戦中のジョックの浮気による私生児であったのである。カネリーは小さくつまらない役に不満で降板を考えていた。ハグマンはデイヴィスとカネリーの顔が似ているとして、脚本家らにいかにしてレイが三兄弟と腹違いの兄弟となれるかを提示し出番を増やした。レイと実の姪であったルーシーとの情事に関して、カネリーはダイナ・ショアのトークショーで「忘れ去られてほしい」と語った。

かつてレイはパメラと交際していたが、パメラはボビーと深く恋に落ち、シーズン1ではパメラとボビーが結婚してサウスフォーク・レンチに到着する所から始まり、ユーイング家は衝撃を受ける。バーンズ家を憎むJ.R.はパメラが同居することが不愉快で、度々パメラとボビーの結婚を壊そうとする。パメラの兄クリフ(ケン・カーチヴァル)は父ディガーと同様にユーイング家を憎んでおり、復讐の意志を継ぐ。クリフにとって、パメラとボビーの結婚に関してはJ.R.と同意見である。

ほとんどのシーズンが視聴者の興味を惹き付けておくためにクリフハンガーで終わっていた[8]。特筆すべきはシーズン3の最終回「A House Divided」で、「Who shot J.R.?」(誰がJ.R.を撃ったのか?)という話題の始まりとなった。これにより、このエピソードは「TVガイド」誌の「トップ100エピソード」の第69位にランクインした[9]。他のシーズン最終回は、身元不明の女性の死体がサウスフォークのプールに浮かぶシーズン4、家が大火事となるシーズン6、ボビーが亡くなるシーズン8、その後の蘇生のシーズン9、J.R.の自殺容疑のシーズン14などである。
登場人物

「声」は、東北新社が制作した日本語吹き替え版での担当声優
シーズン1からのメイン・キャスト
エリー・ユーイング
演:
バーバラ・ベル・ゲデス声:文野朋子谷育子ジョックの妻。ユーイング家の女家長。一家を暖かく見守る。
ジョン・ロス(ジョック)・ユーイング
演:ジム・デーヴィス声:久米明大木民夫岩田翼ユーイング家の家長。サウスフォーク牧場のオーナー。パートナーであったディガー・バーンズを裏切り、利権を独占してユーイング石油を創設した。
ボビー・ユーイング
演:パトリック・ダフィー声:佐々木功津嘉山正種森田順平ジョック・ユーイングの三男。J.R. と対照的に正義感が強く、ユーイング家と対立するバーンズ家の娘パメラと結婚。
パメラ・バーンズ・ユーイング
演:ヴィクトリア・プリンシパル声:山口果林沢海陽子ジョックに裏切られたディガー・バーンズの娘。ユーイング家とバーンズ家は反目し合っている。ボビーと結婚し、ユーイング家に入り込む。シーズン1でボビーがパメラを結婚相手として連れて帰るところからドラマが始まる。
ジョン・ロス (J.R.) ・ユーイング
演:ラリー・ハグマン声:横内正大塚明夫大塚周夫ジョック・ユーイングの長男。目的のためには手段を選ばない冷酷な性格。パメラに辛くあたる。
ルーシー・ユーイング
演:シャーリーン・ティルトン声:潘恵子斎藤恵理ユーイング家を飛び出した、ジョックの次男ゲーリーの娘で、ボビーとJ.R.の姪にあたる。ボビーのことは慕っているが、自分をユーイング家にふさわしい人物に育て上げようと両親と引き離したJ.R.のことを恨んでいる。
シーズン2からのメイン・キャスト
スー・エレン・ユーイング
演:
リンダ・グレイ声:武藤礼子幸田直子J.R. の妻。夫との関係は冷え込みアルコールに浸る。
レイ・クレブス
演:スティーヴ・カネリーパメラと以前交際していた。サウスフォークの牧場労働者で、のちにジョックの非嫡出子と判明する。
シーズン3からのメイン・キャスト
クリフ・バーンズ
演:ケン・カーチェヴァル声:
天田俊明納谷六朗パメラの兄で弁護士。ユーイング家への復讐に執念を燃やす。J.R.の敵対相手。
シーズン5からのメイン・キャスト
ドナ・カルヴァー・クレブス
演:スーザン・ハワードシーズン2でゲスト出演。亡くなった元テキサス州知事の妻で政治家。レイと結婚し、マーガレットを出産する。
シーズン8からのメイン・キャスト
クレイトン・ファーロウ
演:
ハワード・キールシーズン4でゲスト出演。裕福で短気な牧場主。ジョック亡き後ミス・エリ―の再婚相手となる。
ジェナ・ウェイド
演:プリシラ・ボーリュー・プレスリー(シーズン2:モーガン・フェアチャイルド、シーズン3:フランシン・タッカー)ボビーの10代の頃の交際相手。


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