ダブル・クラッチ
監督山根成之
脚本ジェームス三木
原作五木寛之
製作樋口清
出演者郷ひろみ
松坂慶子
森下愛子
地井武男
音楽つのだ☆ひろ
撮影坂本典隆
『ダブル・クラッチ』は、1978年(昭和53年)に松竹で制作・公開された映画作品である。
原作は五木寛之著の同名の短編小説である。(「オール讀物」1970年1月号所収) 主人公・早田彰彦(郷ひろみ)は姉の真紀(松坂慶子)との2人暮らしであった。昼は鉄道の売店の売り子、夜はキャバレーで働くという過酷な生活であった。弟の彰彦はパチンコに明け暮れていた。 そんな折に高校の恩師・木島(地井武男)が現れた。木島は姉の真紀との恋愛関係があった。姉の勤めるキャバレーでチンピラに絡まれたことで彰彦は派手にそして必要以上に殴ってしまう。落胆した彰彦を木島は信州へとドライブに誘う。誘われて自分も車の運転をしてみたくなった彰彦は教習所へ通い出すが、乱暴な運転でなかなか検定を合格できない。木島のアドバイスなどの甲斐あって、検定をパスすることが出来た。あこがれのマイカー(スバル・レオーネ)も手にした彰彦は教習所で知り合った和子(森下愛子)を乗せる事とした。 しかし木島は妊娠中の真紀を甲府のガタガタな山道に乗せたことが原因で流産し、真紀自身も命を落としたと聞かされた彰彦は激怒、姉の命を奪った木島に対して逆襲をかけることとなった、彰彦は木島をカーチェイスの末に山道に追い詰める。ぶつけ合いのカーチェイスの末、四駆に切り替えれる彰彦の車とは逆に前輪駆動のみの木島の車がスタックした隙を突き、木島の車を山道の崖下に突き落とし、全治6ヶ月の重傷を負わせて復讐に成功した。ラスト、カーラジオで木島の事故が脇見運転扱いで報道されるのを聞きながら彰彦は今は亡き真紀に思いを馳せながら車を走らせるシーンで物語は終了する。 『オレンジロード急行』
ストーリー
撮影場所
甲州街道(国道20号)が舞台であることから、山梨県の石和温泉から甲府にかけて撮影されている。
電車と踏切のシーンは「身延線」であり、電車列車では165系急行富士川(現在の373系特急ふじかわ)が登場する。また、踏切警報機は電子発振音でなく、昔ながらの電鈴で鳴らされていた。
キャスト
早田彰彦 - 郷ひろみ
早田真紀 - 松坂慶子
平岩和子 - 森下愛子
木島巧 - 地井武男
細井 - 河原崎長一郎
モモ子 - 一氏ゆかり
パブのマスター - 木村元
竹下 - 青木卓司
試験官 - 吉田豊明
同時上映
主演:嵐寛寿郎/監督・脚本:大森一樹
外部リンク
ダブル・クラッチ - allcinema
⇒ダブル・クラッチ - KINENOTE
ダブル・クラッチ
72年
1.男の子女の子 - 2.小さな体験 - 3.天使の詩
73年
4.愛への出発 - 5.裸のビーナス - 6.魅力のマーチ - 7.モナリザの秘密
74年
8.花とみつばち - 9.君は特別 - 10.よろしく哀愁 - 11.わるい誘惑
75年
12.花のように鳥のように - 13.誘われてフラメンコ - 14.逢えるかもしれない - 15.バイ・バイ・ベイビー
76年
16.恋の弱味 - 17.20才の微熱 - 18.あなたがいたから僕がいた - 19.寒い夜明け
77年
20.真夜中のヒーロー - 21.悲しきメモリー - 22.洪水の前 - 23.帰郷/お化けのロック - 24.禁猟区
78年
25.バイブレーション (胸から胸へ) - 26.ぼくのるすばん - 27.林檎殺人事件 - 28.ハリウッド・スキャンダル - 29.地上の恋人
79年
30.ナイヨ・ナイヨ・ナイト - 31.いつも心に太陽を - 32.マイ レディー
80年代
80年
33.セクシー・ユー (モンロー・ウォーク) - 34.タブー(禁じられた愛) - 35.How many いい顔 - 36.若さのカタルシス
81年
37.未完成 - 38.お嫁サンバ - 39.もういちど思春期 - 40.哀愁ヒーロー Part1/Part2
82年
41.純情 - 42.女であれ、男であれ - 43.哀愁のカサブランカ - 44.哀しみの黒い瞳
83年
45.美貌の都 - 46.ロマンス - 47.素敵にシンデレラ・コンプレックス - 48.ほっといてくれ - 49.シャトレ・アモーナ・ホテル
84年
50.2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン- - 51.ヤクシニー - 52.どこまでアバンチュール/ケアレス・ウィスパー
85年
53.愛のエンプティーペイジ - 54.CHARISMA - 55.サファイア・ブルー - 56.Cool/LABYRINTH
87年
57.千年の孤独
88年
58.時をかさねたら
89年
59.最終便にまにあえば
90年代
90年
60.Wブッキング-LA CHICA DE CUBA- - 61.もう誰も愛さない